itochan room
[ bar伊藤 ] - 熊本市上通町11-6 エイブル並木坂ビル3F  [ TEL.FAX ] 096-323-8688
[ 営業時間 ] - 19:00 ~ 翌2:00  [ 定休日 ] - 日曜日

2008/08/21

アロハ de サルサ with サンマ

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 17:23:38

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2008/08/21]
【BUSCANDO GUAYABA】

written by RUBEN BLADES
performed by WILLIE COLON & RUBEN BLADES
from the album[SIEMBRA] (1978年)

風が心地好くて。車内エアコン点けずに窓全開。お酒屋回りもスイスイと。

夏の終わり。天気もいいし。せっかくならばと。アロハ着て、BGMには陽気でダンサブルなサルサ♪ 超~ゴキゲン!

だからというわけじゃないが、今日のランチは根室産サンマの塩焼き定食を。 魚の中でいちばんの好物はサンマ。それも塩焼き。

パリッと焼けた皮にお箸を。すると中からジューシィな身が現れる。キレイに背骨から身をはずす。細い骨なんて問題ない。そっとお箸で身をほぐす。添えてある大根おろしと共に口に運べば・・・もう、昇天。

それにしてもカタカナ尽くし。まっこと摩訶不思議な50オヤジだ。

で。今日選んだアルバムは、サルサ界の偉大な2大スター、ウィリー・コローンとルーベン・ブラデスによる大名盤『SIEMBRA』。発売当時300万枚を売り上げたというサルサ史上に燦然と輝く大ヒット作である。

ウィリー・コローンは、ブロンクス生まれのNYサルサを象徴するトロンボーン奏者/バンド・リーダー/プロデューサー/シンガーである。

一方、ルーベン・ブラデスはパナマ出身で、作詞作曲を手がけるだけでなくヴォーカリストや俳優、政治家としても人望を集める人格者。

選んだ1曲はT②『BUSCANDO GUAYABA』。ルーベン・ブラデスの作品である。キャッチーなメロディと強靭なリズム、ホーンでグイグイと迫ってくる。途中で入ってくるトロンボーンのソロはもちろんウィリー・コローンである。

いやあ爽快である。正直言うと、僕はサルサには詳しくない。門前の小僧以下である。ただ、このアルバムはCDショップの店頭で「最高傑作!」というPOPに釣られて購入した。たしかにウィリー・コローンとルーベン・ブラデスの名前程度は知っていたが。

さて。6月に東京へ行った時、実は『米国ラテン音楽ディスク・ガイド 50's~80's』なる書籍を購入した。そろそろ今年あたりサルサを少し勉強しようかと思い。

永年。どうしても、あのアクの強い男性ヴォーカルというものに馴染めなかった。ところがジャズにおいて、カル・ジェイダーやジョージ・シアリングといったラテンジャズを演奏するミュージシャンの作品と出合い、魅かれ、以来数多くのアルバムを最近は聴き漁っている。もしかしたら、と思い立ったのだ。

そういえば、たしか1枚持っていたはずだ、と。それで今日聴き直してみようと。正解だった。昔のように、あのアクの強いヴォーカルが抵抗感なく聴けた。よし、これで一歩前へ進める。・・・いやいや、またハマるようなことは程々にしないと。お金がいくらあっても足りないぞ。気をつけよう!

米国ラテン音楽ディスク・ガイド50’s-80’s LATIN DANCE MANIA
米国ラテン音楽ディスク・ガイド50’s-80’s LATIN DANCE MANIA

2008/08/11

遠花火と和酒

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 20:13:52

正直言って、今回の美祿の会でご用意した日本酒には不安があった。果たして皆さんに喜んでもらえるだろうかと。

飲んだことのないお酒をお出しする。ありったけの経験と知識、知人・店主のコメントを大集合させて、「よし、コレだ!」と決める。だが。いくら想像したところで、やはり味はわからない。不安を拭いさることなど出来ない。

そして先週末。美祿の会開催。このところのウイークエンダーである常連Nさんに封切りをお出しした。まずは、香り高い旨くちタイプ。奈良の「風の森」。

「いいねえ」

嬉しかった。すぐさま僕も追いかけるように試飲した。

「おぉ、当たりだ!」僕は胸を撫で下ろした。

アテも工夫した。茄子とニガゴリのごまだれ和え。

「旨いねえ。これもいい」

飛び上がりたいくらいだった。

臨席のMさんには新潟の「鶴齢」を。こちらは飲んだことのある、最近僕の一番のお気に入り。軟水仕込みで、淡麗・辛口ながらも柔らかな口当たりと奥深い味わいが魅力。

「おいしい。あまり冷えすぎてないからいいですね」

すると酒肴にと「スモークサーモン」をご注文。

和酒に合うようにとスモークを抑え、生に近い食感を生かした逸品。

「これ、グゥーです!美味しい」

そんなお二人のおいしい笑顔を見ながら、次々とピンのお酒の封を切っていった。

窓の向こうには遠花火。遅れて届く音。BGMには村松健のピアノ。時折、夏の忘れものを思い出すかのように鳴る風鈴。

楽しい時間が、夏とともに過ぎて行った。

2008/08/07

カウンター越しの会話

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 19:54:23

ゆっくりとした火曜日だった。bar伊藤のある並木坂界隈は火曜日ともなると閑散としている。理由はふたつ。ひとつは郷土のTデパートが、かつて定休日を火曜日としていたことに由来する。

そのためか周辺の商店は足並みをそろえて定休日とした。現在はその張本人でもあるTデパートはほど年中無休みたいにして営業しているが、周辺の商店はいまさら定休日を変えるわけにもいかず、結局火曜日の上通アーケード街やその先の並木坂の商店はゴーストタウン化している。

また、街の人たちもそれを既成概念のように受け止めていて、火曜日はほとんどのお店が休んでいる」と思い込んでいたりするから始末にを得ないのだ。

そんなわけでbar伊藤も例に漏れず火曜日はゆっくりとしている。

さあて。のんびり音楽でも聴いて一日を過ごそうなどとフトドキな考えでCDやレコードをまさぐっていた時だった。

「アラ、NO GUESTかい」と言いながら常連で音楽通のM田さんがいらっしゃった。この方とはとにかく音楽のシュミが合う。世代的にもほぼ同じということもあって同じような音楽を聴いてこられたのだろう。

そんなM田さんが「イトウちゃんにもらったCDだけどさ。たしか昨年のアニヴァーサリーだったと思うけれど。いつもは洋楽一辺倒なのに邦楽ばかりで編集したヤツ。あれはいいねえ。イトウちゃんの最高傑作だよ。他が悪いという意味じゃないよ」」と。

「あの5、6曲目だったか。アレは誰だった? いいよね。最高だよ。日本人でボサ・ノヴァのリズムをあれだけ巧く消化しているのって少ないよね。それよりヴォーカル。たまらないよ。誰だったっけ?」

「畠山美由紀ですね」

「畠山みどり?」

「M田さん、実にオヤジなボケかましますねえ(笑)」

「あれだけ教えてもらったのに、どうしても忘れる。というか“畠山”とくると“みどり”って条件反射で思ってしまうんだ(大笑)」

「わからないわけでもないですよ」

「で。聴きたいんですか? かけましょうか?」

「そうしてくれたらうれしいね」とタバコをくゆらすM田さんのために僕はCDを流した。

店内には僕らのほかにはお客様はいなかった。長い時間いろいろと音楽の話をさせてもらった。畠山美由紀にはじまり、最近M田さんがハマっている女性ヴォーカルや、僕がハマっているオールド・ジャズなどについて。

楽しい時間が流れた。僕はこの仕事をしていて本当によかったと感じた。かつて机にしがみついて不特定多数の人間とコミュニケートするべく「コトバ」を、一人アタマの中で探して書いていた。今思えば虚しい作業だった。

ところが今は違う。生身の人間を目の前にしてコミュニケートしている。相手の体温がわかる距離感で。微妙に変化する相手の顔色や動きに即応しながら会話を通じてコミュニケーションを図る。逆に考えれば、こちらのほうが文字を書く異常に難しいが・・・

M田さんとの会話は楽しい。決して見栄を張るようなことはしない肩だし、騒がしくない。ましては傍若無人な態度はとられない。常に周りの方を意識していらっしゃる。いわると「大人」である。

長く続けたM田との音楽談義も終盤。「それじゃあ最後にイトウちゃんのオススメを1曲聴いてから帰るとするか」

僕は一瞬迷った。エンディングにふさわしい曲か・・・よし、これだ。

「大好きだっておっしゃられたポート・オブ・ノーツ(畠山美由紀)の『ほんの少し』ですが、彼らの最大のヒット曲なんですが、もう1曲ヒット曲が。こちらは『ほんの少し』みたいなハッピーソングではなくて、思い切り悲しい歌なんですが、とにかく沁みるんです。泣きたくなるくらいに。『何を思うんだろう』っていう曲なんですが。

「かけてよ」

「はい」

CDプレーヤーのトレイが閉じ、デジタル表示窓に曲名が現れる。音が流れ出す。アコースティックギターのゆっくりとした爪弾きが聴こえてくる。

♪何を澄ましたら 晴れたこんな日は 子供達の笑い声が 遠くから響く・・・

「いいよねえ。彼女の声」

「以前にも言いましたが、畠山美由紀の歌声ってカレン・カーペンンターを思い出させるんです。メロディよりもコトバが入り込んでくるんです」
 
 
 
♪最初はうまくできると思ってた 好きだから 愛することなんて簡単・・・

だけど今 あなたは何を思うんだろう? 誰のせいでもない 季節は変わってゆく  
  
  
「耳元で歌われたら即死だね」

「日本人の中ではトップです。僕の中では。実際に彼女らのライブを企画してやったんですが、その時バックステージでこの歌を聴いた時には・・・もう涙が出て仕方ありませんでした」

「わかるよ。でも、生で聴いたなんて羨ましいなあ」

「ところで最近の彼女はどうなの?」

「パッとしないというか。歌が上手過ぎて。周り人間たちから色々とアドヴァイスを受けているみたいで。70年代のアメリカの名曲ばかりをカヴァーしたライブ・アルバムなんて出したりしてました。今ひとつですね。正直悲しいです」

「そう。もっとこの路線で行って欲しいよね」

「そうですね」

 
 
歌は続く。

♪空気のない ビー玉の中のように 鈍くて苦しい あなたがいないと

 
 
この歌では、どこか泣いているようにも聴こえる畠山美由紀の歌声。

「言葉を失うよね。こんな歌の前では・・・」

「たまりません」
 
 
 
♪何度も 何度でも抱きあえばよかった ありったけの想いが ちゃんと届くように

だけど今 あなたはどこにいるんだろう? 誰のせいでもない 季節はただ巡ってゆく
 
 
 
静かに歌は終わった。

「いやあ。さすがIto's Bar。今日は本当に楽しかったよ。よかったら今度、畠山・・・みどりじゃない美由紀の歌をいろいろと聴かせてよ」

「かしこまりました」

バーテンダーをやっていて。お客様方が「ごちそうさな」と言って帰られるのはもちろんうれしい。だが、実はもっと嬉しい言葉がある。「楽しかったよ」である。

たしかにお客様方はお酒を嗜みに来られるわけで「ごちそうさま」で間違いはない。だけど、BARとは--お酒もだが、“時間”を楽しんでいただく空間だと思っている。そのためにてんないのインテリアや照明、グラス類などに細かく神経を使っている。当然だが、音楽も大きなィ要素のひとつである。

2008/07/24

旬のツマミ「夏野菜の浅漬け」

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 19:28:30

スーバーで心惹かれた夏野菜。

北海道産の長芋。

宮崎産のオクラ。

試しに浅漬けを作ってみようと。

さっと湯がいたオクラと1センチほどの食べやすい大きさに切った長芋をかるくもんで漬けた。

で。お味のほうは…!?

夏にオススメのネバネバ系。素朴かつ爽やかな味わい。

こりゃあ反則バイ! 和酒がグイグイすすむ。

よし。明日お出ししよう!

2008/07/08

爽やかな朝のひととき

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 21:58:19

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2008/07/08]
【SUMMER AFTERNOON】

written by DON BROWN
performed by BROWNSMITH
from the album[BROWNSMITH](1975年)

目覚めは、その一日の気分を決定づける。できれば爽やかに目覚め、気持ちのよい朝を迎えたいものだ(と言っても、夜仕事人である僕の場合は午前11時の目覚めとなるのだが・・・)

気温の高さのせいもあった。もちろん天気もいい。僕は寝苦しさから、こともあろうに午前9時17分に目を覚ました。汗びっしょりになって。だが、それほど嫌な気分ではなかった。

昨日、知人がセミの鳴き声を聞いたと言っていたが、我が家の庭ではまだだ。うちの庭のセミときたら・・・壮絶である。ミーン、ミーンなんて甘ちょろいものではない。「ワシャワシャ」と鳴きまくる。まるで洪水を思わせる。まあ、あと数日もすれば、その洪水に見舞われるのだろうが。

昨日それほど早く寝たわけではないが、なぜか気分よく起きれた僕は、いつものように朝食の準備。さて。何を・・・

・・・小鳥のさえずりとともに爽やかに目覚め、軽くトーストとみそ汁とサラダの朝食を済まし、コーヒーを飲みながらテラスで心地好い初夏の風に吹かれながら、ゆっくり身支度・・・な~んて、もちろん理想。

実際はというと。トースト&みそ汁は間違いないが・・・小鳥のさえずりといってもやはり相当にうるさいし、コーヒーを淹れるほどの趣味人ではない。まあ、いつもの煎茶をクイッと一杯といったところだ。それしてもフツーのサラリーマンに比べたら、なんて優雅な出勤前だろう。ありがたいというべきか・・・代わりに午前様どころか、朝日と共にくたびれ帰宅の毎日である。まっ、どっちがいいか。モノは考えようだが・・・

さて。そんな爽やかに目覚めた今日。いつもなら、世間様がそろそろ昼食は何しようかと考え出す時刻に朝食をとる僕なのだが。今日はブランチ・タイムになってしまった。さて、どうしたものか? よし、せっかくなら気合いを入れて豪華なブレックファーストとシャレ込もう!

冷蔵庫からワンサカと野菜を取り出しサラダを作る。みそ汁はダシもちゃんととって大好きなタマネギを。トーストは・・・しっかりある。よし、デザートもだ。たしかキウィがあったはず。不器用な包丁さばきで、僕は朝食の準備を進めた。

出来上がった。我ながら見事! テーブルいっぱいに並んだお皿を見て・・・ちと、やり過ぎちゃったかな。食べきれるかなあ~。大丈夫だろ、たぶん。僕はがっついた。時計は11時過ぎを回っていた。

 
 
で。今日選んだ1曲。当然朝食時のBGMである。せっかくならばと爽やかな1枚を選んだ。

『ブラウンスミス』。アメリカのシンガー・ソングライターのドン・ブラウンと、ギャレット・スミスのデュオによる唯一のアルバム。

ディスク・ガイドブックでもよく紹介されるアコースティックなソフト&メロウの大傑作。アコースティック・ギターにエレクトリック・ピアノ、そこに絡んでくるフルートやストリングス。爽やかなヴォーカル・ハーモニーに愛らしい子供コーラスまで加わってくるフォーキー・メロウな内容。リリースされた1975年という時代からも“プレAOR”と呼ばれている。

夏の微風のように爽やかで、木々の緑は陽光を反射してきらめく--それがブラウンスミスの世界だ。業界では、こういったナチュラルなサウンドを“木洩れ日系”と表現するらしい。

選んだ1曲は。タイトルから行けばT⑤『JULY MOON』といきたいところだが、あえてアルバムの最後を飾るT⑩『SUMMER AFTERNOON』。子供たちのコーラスもアクセントになって、夏の初めの、何ともいえずみずみずしい香りの空気感が漂う佳曲だ。今日も一日、頑張ろう!

<< 前のページ :: 次のページ >>

COPYRIGHT(C) 2005-2010 ITOCHAN.COM
itochan banner