itochan room
[ bar伊藤 ] - 熊本市上通町11-6 エイブル並木坂ビル3F  [ TEL.FAX ] 096-323-8688
[ 営業時間 ] - 19:00 ~ 翌2:00  [ 定休日 ] - 日曜日

2010/09/02

31日間連続真夏日

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 17:39:53

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2010/09/02]
【STARDUST】

written by H.CARMICHAEL / M.PARISH
performed by ROLAND HANNA
from the album[GERSHWIN CARMICHAEL CATS] (1982年録音)

在熊放送局のニュースを見ていたら、今夏の記録的猛暑について伝えていた。なんと、8月は31日間連続真夏日だったと! スッゲェー!! あらためて驚いた。

確かに暑過ぎた8月だった。熱中症でダウンおよび亡くなった人も多かったというニュースを耳にしていた。

当然のことながら電気代もこの夏はものすごいだろうな。請求書が届くのが恐ろしい。言うまでもなく、お店の電気代も、だ。

3台取り付けているエアコン(ウチのお店はワケあって天吊りタイプではない。つまり動力を入れていないということ)毎日フル稼働だった。もちろん、今も。ああ~怖い。

気分だけでも涼しくとBGM選びにも気を使っていたが、やはりビル最上階。天井はそのまま屋上となっているbar伊藤。昼間、天井を伝って降りてくる熱気といったらない。店内は40度を軽く超えている。

ドアを開けるや汗が吹き出す。すぐさま上半身ハダカになって窓を開けたり、換気扇を回したりしながら熱気を外へ出す。とにかくサウナ状態だ。わかって選んだ場所だけど、やはり毎夏になると気が滅入る。

さて。そんな蒸し風呂状態の店内で、上半身ハダカになって仕込みする僕だが。仕込み中もBGMは欠かさない。外の猛暑に負けないくらいホットでアッパーな音楽をかけている時もあるが、やはり涼やかな音の世界にどっぷりと浸りたいのが人情というものだ。

で。今日選んだアルバムは、好きなジャズ・ピアニストの一人であるローランド・ハナの、あまり話題に上がらないけど佳作な1枚である。まっ、まっとうなジャズ・ファンには敬遠される1枚であるのも事実だけど。とにかく好きなものは好き。それでいいのだ!(by バカボンのパパ)

タイトルは【ガーシュイン=カーマイケル=キャッツ】。

CTIレーベルということでプロデュースはいうまでもなくクリード・テイラー、アレンジはドン・セベスキー。

ローランド・ハナがリーダーとなり、ラリー・コリエル、デヴィッド・スピノザ、ロニー・キューバー、ゲーリー・キング、ジョージ・ムラーツ、ルーファス・リード、ジミー・マディソン、ピター・アースキン、サミー・フィゲオラ、ビンス・テイラー、チェット・ベーカーといったジャズ/フュージョン界の腕利きミュージシャンを集めている。

しかも、取り上げているのがガーシュインやホーギー・カーマイケル、さらには「キャッツのテーマ」といったスタンダードばかり。

キテレツといえばそうかも知れない。やり過ぎという面もないではない。「CTIにしては有り得ない駄作」という人もいるし、「これはジャズでもフュージョンでもない。ハード・ポップだ」という人までいるらしい。僕にとっては、どーでもいい。大好きなローランド・ハナのピアノが聴ければ。

で。選んだ1曲はT①【スターダスト】。ホーギー・カーマイケルの書いたあまりにも有名な美しい名曲。なんとこれをドン・セベスキーが「ありきたりの演奏、アレンジでは意味がない”とでも考えたのだろうか、不可思議なアレンジによるラテン色に染め上げてしまっている。

出だしから約90秒のローランド・ハナのロマンティックなソロ・ピアノによるワン・コーラス。その後、一転してパーカッションとエレクトリックベース、さらにドラムスも加わり陽気な16ビートのラテン・リズムへ。途中にスポットされるラリー・コリエルのギター・ソロも、CTIならではのアクセント。

次第にトロピカルなムードがかもし出される中で、ヴィンセント・テイラーのスティール・ドラムがスポットされる。

それはまるで、南の海の夜空に、南十字星を中心にきらめく星屑をイメージさせるような感じだ。シャッフル・リズムをバックに、ローランド・ハナのリズミカルなピアノが印象的である。

演奏がどうのこうの言う前に、とにかく原曲がいい。加えてラテン色ムンムンだが、ロマンティックさを失っていないアレンジ。ん~たまらない。

70~80年代に台頭したCTIジャズ。かつては『イージー・リスニング・ジャズ』だと言われ、ある意味“時代のアダ花”的扱いを受けたりしたが、僕はこういうの、結構好きだったりする。

2010/08/23

気分だけでもお祭りで

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 21:53:51

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2010/08/23]
【FIESTA】

written by VICTOR FELDOMAN
performed by VICTOR FELDMAN
from the album[FIESTA AND MORE!] (1984年録音/1997)

今日・明日は、僕の住んでいる町で夏祭りが行われている。肥後三大夏祭りの一つ【うと地蔵まつり】と呼ばれている。

昨今のように人間の都合に神様を合わせて土・日曜日に行われるお祭りとは違い、24日はお地蔵さまの日ということで、昔から平日であろうが休日であろうが、変わることなく8月23・24日に行われている。

このお祭り、約360年前にはじまったとされる歴史あるお祭り。本町通りを中心にしたこの一帯には辻々にお地蔵様が祀られていて、この日にそこの子供たちによって開帳される。

名物【造りもん】は、町内会ごとに造り上げ、立ち並ぶ露天の間にライトアップされ見物客の目を楽しませてくれる。両日とも様々なイベントを開催し、毎年多くの人出で賑わを見せている。

僕の町内でも造りもんを制作している。オヤジの代から町内若衆が集まって数ヶ月かかって制作していた。そのオヤジに代わって、本来なら僕も手伝わなくてはならないのだが、なにせ違う街で、しかも夜の仕事をしているせいで参加することがままならず、申し訳ない状態となってしまっている。

で。今日。本心を明かすならば臨時休業してお祭り見物したかった。しかし、たとえゆっくりとした営業となったとしても、やはりお客様商売。僕の都合で休むわけにはいけないとお店を開けた。

でも、気分はうわの空。どうせ暇なら「明日は休もうか」なんてふとどきなことを考えたりしている。
 
 
 
さて。そんな僕だけれど。気分だけでもお祭りを味わいたいなと選んだのが今日のアルバム【FIESTA】だ。

ヴィクター・フェルドマン。イギリス出身のピアニスト、ヴァイブ奏者、パーカッショニストである。1956年頃にはロサンゼルスに移住。僕はてっきりアメリカ人だと思っていた。

ジャズの常識にとらわれない柔軟な発想が彼の持ち味で、1968年あたりからはロック作品への参加が多くなっていった。ロック系作品ではピアニストとしての参加は少なく、パーカッショニストとして重宝されることが多かったようだ。

ヴィクター・フェルドマンのロック作品への参加の中で最も印象的なのはスティーリー・ダンの諸作品といえるだろう。その他、ジョニ・ミッチェル、ロギンス&メッシーナ、ジェイムス・テイラー、70~80年代にかけて西海岸を中心に最も活躍したセッションマンの1人である。

このアルバム【FIESTA】はヴィクター・フェルドマンのリーダー作である。国内盤の邦題が【フィエスタ~L.A.スーパーリズム】というだけあって、そんなそしてチャック・マンジョーネ、リー・リトナー、チック・コリア、ネイザン・イースト、マイケル・フィッシャー、トレバー・フェルドマン、そしてダイアン・リーブスと当時のそうそうたるメンバーが参加している。

<L.A.スーパーリズム>の名の通り、ウエスト・コースト的な乾いた明るい音で構成されている。1曲だけヴォーカルを披露しているダイアン・リーブスだが、彼らの演奏は彼女の歌声に絶妙にマッチしている。

で。選んだ1曲はアルバムの幕開けにふさわしい軽快なタイトル・ナンバーT①【FIESTA】。

チャック・マンジョーネのたおやかなフリューゲルホーンをフィーチャーし、ヴィクター・フェルドマン自身はキーボード、シンセサイザーをメインに操りながらも、特に全体にアクセントを付けているマリンバ・プレイが印象的だ。
 
 
 
さて。お祭りのイベントの一つである花火大会もそろそろ終わった頃だろうな。花火大会だけでも見たかったなあ。自宅2階の僕の部屋からはその大輪の華が見られる。

しかし、今さらくよくよしても仕様がない。気分だけでも。気分だけでもお祭りみたいに。このアルバムを聴きながら楽しもう。
 
 
 
で。本日の裏もう1曲。T③【WITH YOUR LOVE】。ヴィクター・フェルドマンのメロディアスなピアノをメインにしたバラード。特にリーリトナーのアコースティック・ギターは涼やかで、そのロマンティックな響きは、お祭りの後の感傷的な空気にぴったりと寄り添うようで、実に心地いい。

幼少の頃、このお祭りが終われば秋風が吹くと両親たちから聞かされては寂しい気分になっていたが。考えてみれば夏休みも残すところ1週間ほど。きっと、そんな理由もあったんだと今になって思える。

行く夏を惜しむように、今日だけはお祭り気分で過ごしたい。

2010/08/17

暑さとお酒で弱ったカラダに

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 21:43:19

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2010/08/17]
【WATERCOLORS】

ウォーターカラーズ
written by PAT METHENY
performed by PAT METHENY
from the album[WATERCOLORS] (1977年録音)

猛暑が連日日本各地を襲っている。暑い所では38度を超えたらしい。まさに残酷暑だ。

先週末のこと。後輩の経営するシーサイドうどん屋・浜っ子へ行って来た。取り立てて「旨い!」というわけではないのだが、厳しいながらも夫婦2人で一生懸命に頑張っているのを応援したいということもあって、ちょくちょく通っている。

今まで気づかなかったのだが、夏限定メニューというものがあった。【サラダうどん】という名前。いったいどういうものかと奥さんのヒロミちゃんに尋ねると「ぶっかけうどんみたいなんだけど、キュウリとトマト、キンシタマゴ、キャベツ、レタス、モヤシ、それに・・・簡単に言うと、ぶっかけうどんの浜っ子風ね」と。わかるようでわからない説明だった。

「まあ、いいや。それちょうだい!」

「店長、伊藤さん、サラダうどんねえ!」

「あいよ」とトシヒコ君。

待つこと数分。「お待たせしました。サラダうどんです」と僕の前にデンと置かれた。

ほお~、色合いもトマトとカイワレがアクセントになって、淡く涼しそうだなあ。冷たいツユをかけて頂くのか。味はカラシでアクセントか。

まっ、いわゆる冷やし中華風のうどん。でも味わい

行儀悪いかも知れないが、僕は最初に全部の具材を混ぜ合わせる。確かに見た目はゴチャゴチャとなって決して食指をそそるような外見ではなくなるが、僕は味を均一化してから食べるのが習慣なのである。

ひと箸、口に運んだ。ひんやりとした食感が口の中を通りだんだんと胃袋へ。茹だるような中を歩いて焼けたカラダをゆっくりと沈めてくれる。

一見、冷やし中華風だが、味は和風。イケる。

涼味の麺が実に心地好い。ついつい箸が進んでしまい、あっという間に完食してしまった。

ひと心地ついた僕は、夕暮れの海が見たくてお店の裏へと向かった。日没にはもう少しだとトシヒコ君が言ってくれたが、対岸の雲仙・普賢岳に雲がかかり、太陽がそこへもぐり込み始めていた。

なんだかいいなあ。陽光が雲間から後光のように天上へ向かっていた。僕は慌てて写メに納めた。

浜っ子に来るのは休日の定番となって久しい。「そんなにしょっちゅう行って何があるの?」と聞かれるが、別に僕は無類のうどん好きでも何でもない。週に1回食べるくらいで十分。ただ、このキレイな夕景が見たくて来ているのだ。海と言っても季節でその雰囲気(風景)がガラリと違う。それがまたいいのだ。

さて。食で涼を求めたのだから、次は腹ごなしに音楽でも。それも、満腹感を味わうような音楽ではちと重い。クールな質感のものが聴きたくなった。

で。選んだアルバムはジャズ・ギタリスト、パット・メセニーのECM時代のリーダー第2作【WATERCOLORS】。

パット・メセニーとライル・メイズ(p)が初競演した作品であり、まだパット・メセニー・グループを名乗っていないが、ベースにエバーハルト・ウエーバー、ドラムにダン・ゴットリーブが起用されている。

80年代以降から現在にかけてのパット・メセニーはあまりにも大きくなり過ぎてしまって・・・このあたりの等身大的なパットが、個人的には好きだ。

ひんやりとしたギターの音色、透明感に満ちた音世界。まるで心象風景のような楽曲が並ぶ。心地好いと言うよりも、非常に研ぎ澄まされた世界とでも言える、ある種の緊張感。誰もいない場所で一人で聴きたいと思ったりする。

さて、選んだ1曲はアルバム・タイトル・ナンバーT①。『水彩画』とでも訳するのだろうか。その淡い色調にも似て、透明感のあるサウンド・カラーが美しい。

パット・メセニーは6弦ギターでしなやかなフィンガリングを展開する。ライル・メイズの格調高いピアノ・ソロも光っている。ヴィヴィッドなリズムを送り出すベースとドラムスも実に印象的だ。

さて。こうも猛暑が続くと、夏バテするよりも熱中症が怖い。暑い時は辛いものも欲しくなると言うが、暑さとお酒で弱った僕の胃には、涼味あふれる食事と音楽の方がうれしい。

2010/08/07

幸せになれる歌を君に

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 21:57:03

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2010/08/07]
【LOVE IS THE WAY】

ラヴ・イズ・ザ・ウェイ/エディ・リーダー
written by DECLAN O'ROURKE
performed by EDDI READER
from the album[LOVE IS THE WAY] (2009年)

今日は【立秋】だ。暦の上でのことなのに、なんだか本当に夏との別れみたいなことが。

知人の紹介でウチを知って、ちょくちょく一人でもやって来るようになっていたチエちゃん。五島列島出身の、素直さが可愛らしい25歳。

その彼女が、突然甲府市に転勤することになった。最初から熊本にも長くはいないということはわかっていたが、まさかこんなに急に・・・

ついさっき。そのチエちゃんが「最後の挨拶に」とやって来た。甲府へ行く前に故郷の五島へ帰省してきたとお土産を持って来てくれた。

「明日出発か。なんだかあっという間だったよね」

「いろんな美味しいお酒を教えてくださってありがとうございました」

「一度食事を一緒にしたかったね」

「そうですね」

「そうか。よし僕も休みが取れたら必ず甲府に行くから。その時に食事しようよ。約束しよう!」

「ハイ。絶対ですよ。約束ですから」

「わかったよ」

「それじゃあ。行きます」

「ああ。元気で頑張れよ。仕事に。プライベートにね」

「マスターもお元気で。熊本に来ることがあったら是非また寄りますからね」

「ああ。僕も約束果たせるように都合つけるからね」

「それじゃあ」

チエちゃんが、自分からすうっと手を伸ばして握手をしてきた。慌てて応えるように僕も手を。彼女の柔らかく温かい手のひら。軽く握り締め「元気でね」と。

「バイバイ」

「お世話になりました」
 
 
図らずもウルウルとしてしまった。決して恋心を抱いていたわけではない。ただ、人の縁(えにし)をずしりと感じただけのこと。

出会いがあれば、当然別れがやって来る。当たり前のことだし、これまでの自分の人生を振り返ってみても、こうした別れを幾度となく繰り返して来た。そして涙したこともあったし。いまだに連絡を取り合っている人もいたりする。

チエちゃんとの縁はこれからどうなるのだろう。もう少し時間があったならば、この歌を聴かせてあげたかったなあ。好きなお酒『南部美人』と共に・・・

選んだアルバムは、今年のTOP3に入れたい1枚。名作と呼んでいいくらい素晴らしい内容だ。エディ・リーダーの【ラヴ・イズ・ザ・ウェイ】。

で。アルバム・タイトル・ナンバーT⑤【LOVE IS THE WAY】を選んだ。この曲はアイルランド、ダブリン出身のDeclan O'Rourkeの作品。デビュー作に収録されている曲だが、これをエディがカヴァー、しかもアルバム・タイトルにするくらいだから相当に気に入ってのことだろう。

ギターとマンドリンによるシンプルな編成。ゆえにメロディの美しさ、歌のうまさがしっかりと現れている。

ところで、このDeclan O'Rourkeという人物のことをまったく知らない。でも、これだけいい曲を書くのだし、ちょっと調べてみたいと思う。

それにしても、なんて素敵な歌なんだろう。聴いている者を幸せにしてくれる。果たしてチエちゃんに聴かせたら、どんな感想をくれるだろう。

2010/08/06

蝉時雨は鳴り止まない~夏の忘れ物

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 18:25:29

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2010/08/06]
【DRAGONFLY SUMMER】
Dragonfly Summer
written by MICHAEL FRANKS
performed by MICHAEL FRANKS
from the album[DRAGONFLY SUMMER] (1993年)

蝉時雨が鳴り止まないまま。

今日は夏の最後の日。暦の上では明日から“立秋”だ。

今年は例年になく猛暑が続いている。連日、日本各地で猛暑の記録が更新されていて、昨日は猛暑日となった都市が全国177ヶ所だったそうだ。まさに日本列島沸騰中である。

こうも熱い日が続くと、どうしても冷たいものばかり口にしてしまう。冷水はいうまでもなく、コーラ、ウーロン茶、アルコール・・・だけどアイスコーヒーにだけは手を伸ばさない。

というか『アイスコーヒーは夏の終わりを感じた時に飲む』と決めている。特別理由はない。ただ、なんとなく。

今日、自宅裏の柿の木の枝に蝉の抜け殻がくっついているのを見つけた。季節的には遅すぎる発見だが、僕は昔からこの抜け殻を見ると「夏が来たんだなあ」と実感していた。実はお風呂場から見えるので、入浴中に見つけるのだ。

さて。夏の終わりの日に何を聴こうか。早々と秋の気配を感じる曲というには気の早い話。熊本の夏は9月後半まで続く。“立秋”といっても、やはり暦の上でのこと。

それでも夏の感傷を歌にしたような。火照ったカラダを少しだけ冷ましてくれるような歌が聴きたいとマイケル・フランクスを選んだ。

1993年リリースのアルバム【ドラゴンフライ・サマー】からタイトル・ナンバーT③を。イエロージャケッツのプロデュースによるメロウなアレンジが、去り行く夏が置き忘れた感傷にも似た空気を演出した佳曲だ。

今年の夏もこのままだとどこにも行かずじまいに終わってしまうかも。あっ、8月の終わりに知人と阿蘇へのグルメなドライブの予定が入っていた。楽しみだ。阿蘇だし、少しは涼しくなっているかなあ。

でも。できれば。一人旅に出かけたいと思っているのだが・・・無理なのかなあ。
 
 
ところで。今日から熊本市では『火の国まつり』が催される。今日は花火大会。お店からも少しだけ見ることが出来る。

  
【ドラゴンフライ・サマー】
(作詞・作曲:マイケル・フランクス)
 
 
7月も深まった頃
流れ行く組を数えるのに
僕たちはいそしむ
ヤシの木のうえの
マネシツグミの鳴き声は
ディジーに似ている

ドラゴンフライ・サマーをどうやって 奥深く進んでいこうか
新しい水着はまだほとんど着ていない
僕たちはドラゴンフライ・サマーに どっぷりつかって生き返る
あなたの生まれた日を祝っている

世界は待たせておいて
ぐずぐずとしていよう
この季節は暑すぎる

そのうち目が覚めて
仕事に励むことができる
だが今は暑すぎる

ドラゴンフライ・サマーに深く沈むと
再び無重力状態に襲われる
ドラゴンフライ・サマーを正気で過ごすのは
つらいこと 終わらないことを願う

そしてドラゴンフライ・サマーの灼熱は
観光客を追い払い 僕たちだけにしてくれる
ドラゴンフライ・サマーの深まるなか
僕たちは我が家というパラダイスを楽しむ

ドラゴンフライ・サマーの深まるなかで
                     (対訳:大野れい)

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