itochan room
[ bar伊藤 ] - 熊本市上通町11-6 エイブル並木坂ビル3F  [ TEL.FAX ] 096-323-8688
[ 営業時間 ] - 19:00 ~ 翌2:00  [ 定休日 ] - 日曜日

2010/08/26

BARは、お酒を刺身で出す

Category: 旨いお酒が飲みたい — itochan @ 23:01:00

昨日、在熊の酒造メーカーさん、「瑞鷹」の吉村部長と、「通潤」の山下社長がいらっしゃった。

僕は熊本の業界ではほとんど無名の存在。ところが今年6月に行われた県産酒を楽しむ会で吉村さんたちとお話をしたことをきっかけに、さらにはツイッターでフォローさせていただいたりしたご縁でお近づきになれたのである。

いいお話が出来て良かった。

焼酎の本場でもある熊本における清酒のポジショニング。負けているということではなく、そういった環境の中で熊本の清酒とはどうあるべきかというようなこと。

また、このところブームが続いている「純米無ろ過生原酒」についての話などは興味深かった。

清酒の話だけにとどまらず、焼酎、ビール、ウイスキー、カクテル、さらにはお酒をとりまく現在の状況や環境、一般の動向などなど。僕も忌憚無く話させていただいた。そんな無礼に対しても懐深く耳を傾けてくださった。ありがとうございました。
 
こうした造っている方々と直にお話するといろいろ勉強になる。「蔵元は訪れない」というのが僕のポリシーだが、まあそれは曲げないにしても、こうした方々と接する場に、もっと積極的に出て行くべきではないだろうかと感じた。

造る側ではない僕ら。しかし、お客さんに対して直に、しかもショットでお出しする、いわば最前線にいる僕ら飲食業。

ましてやBAR。目の前で即、お客さんから反応が返ってくる。

お料理が主役(メイン)ではなく、お酒が主役の形態。中々理解されないが、12年以上携わってきた僕には、誰も経験したことのない蓄積があるという自負はある。

座右の銘ではないが【お酒を刺身で出すお店】。

常に、最良のお酒を提供し、最良の時間を楽しんでいただく。それを目指している。

お酒は文化である。BARとは、その文化を五感で楽しむ至高の場所だと思っている。

2010/03/30

自信があるから謳わない

Category: 旨いお酒が飲みたい — itochan @ 20:14:08

熊本には、全国に誇れる“球磨焼酎”がある。純米焼酎である。数年前までの異常なまでのブームとなった芋焼酎に代わって、今純米製の球磨焼酎がじわりじわりと焼酎ファンの間で人気を集めている。

ちなみに「球磨焼酎」とは、米のみを原料として、人吉球磨の地下水で仕込んだもろみを人吉球磨で蒸留し、びん詰めしたものしか付けられない。。球磨焼酎メーカーは28蔵ある。各酒造元でそれぞれのコダワリの逸品が造り続けられている。

bar伊藤でも10銘柄ほどの球磨焼酎を取り揃えているが、その中で一番人気は【極楽】。熊本と宮崎の県境に近い球磨郡湯前町にある林酒造場のレギュラー銘柄である。

創業(江戸時代中期)より伝わる技術を生かし、米もろみをじっくりと煮て、コクと旨みを十分に引き出した常圧蒸留による焼酎を、さらに3年以上熟成することで、より深くまろやかな味となっている。また、独特の香ばしさもあり、人気の秘密ともなっている。

さて。そんな昔ながらの味を現代に伝えている【極楽】だが、、その旨さもさることながらネーミングが実にいい。

「一酌は げにこよなきと人の云う 味も香りも酔いも極楽」(蔵元のコメントより)

しかし、どんなに旨いからといって極楽気分で飲りすぎると、“地獄”になることもある。そこでラベルには次の文字が入っている。

《適飲保健》

「適した飲み方をすれば、健やかさを保つ」というのだ。

一般にラベルに入っている文字といえば「芳醇絶天下」とか「名声布四海」「天下一品」といったものだが、この【極楽】には、そういった宣伝文句的なことはいっさい記されていない。

《適飲保健》とは、つまり「旨すぎるから飲みすぎるなよ」と言っているのかも知れない。

自信があるから声高に「旨い旨い」「他と違う」なんていう必要はないと。「弱い犬ほどよく吠える」のたとえの如く。実際、bar伊藤でも球磨焼酎の中ではダントツの人気を誇っている。


蒸留された焼酎をまろやかにするために一定期間寝かせる。一般的に長く寝かせたほうが味がマイルドになると言われ、3年以上寝かせたものだけが「長期熟成」と呼ばれる。


これは極楽鳥か、それとも鳳凰か? いつかこの疑問を酒造元さんにお聞きしたい。

■球磨焼酎のウンチク■
1995年(平成7年)に、国税庁による「地理的表示に関する表示基準」が定められ、焼酎乙類の産地名保護が行われるようになり、【球磨焼酎】の地理的(産地)表示の申請も受理。シャンパンやスコッチと同様に産地表示が保護された。

【球磨焼酎】は、熊本県、日本三大急流の球磨川流域でつくられる純米焼酎。産地表示規定では、米を100%使用して、球磨郡か人吉市の地下水で仕込み、同地域内で蒸溜・瓶詰めしたものしか「球磨焼酎」と表記できない。他で作った焼酎がこれらを名乗ることはできない。

2009/10/21

うまいお湯割りのつくり方

Category: 旨いお酒が飲みたい — itochan @ 20:31:42

「お湯割りは目をチカチカ刺して嫌いだ」とか「熱すぎて」とか、よくお客様の口から聞くことがあります。

私から言わせてもらえば、お湯割りが嫌われるのは、そのつくり方に原因があるのだと。

だいたいが『お湯割り』というコトバがいけない。僕が鹿児島の焼酎メーカーさんに教わったつくり方をコトバにするならば、それは【水割りの燗つけ】です。

元々、焼酎は割って味わうもの。しかし、飲むたび毎回毎回その都度つくっていたら面倒臭い。そこで先人たちは一升ビンごと前もって水で割っていた。最近の流行のコトバで言うなら《前割り》です。

ここで昔の人たちの焼酎の飲み方をご紹介しましょう。(ただし、これはあくまで私が鹿児島の方にうかがった話であることを付け加えておきます)

焼酎の入っていた一升ビンが空になる。すると当然のように新しい一升ビン入りの焼酎を買ってくる。ただ、ここで間違っていけないのは、空ビンをお店に返すべく持参して買いに行くのではなく、空ビンはそまま自宅に置いておく。

で。買って来たビンの封を切る。そして、ここがキーポイント。新しいビンの焼酎を空になったビンに移すのです。その量はほぼ半分。

そして、それぞれのビンに“水”を元の水位まで入れます。

すると、1本の一升ビンがあっという間に2本になる。ただ、どちらも5対5の水割りとなっている。(ただし、好みによって6対4という場合は、それに準じて水を加える)

そして、これを好みで温めたり、氷を入れたりして飲むのです。

温めて飲むスタイルを、私なりに表現するなら【水割りの燗つけ】となるわけです。

お湯で割る『お湯割り』は、いわゆる料飲店での簡易的なつくり方です。前もって水で割っておくには、銘柄の多いお店ではどれを前割りしていいか判断に困る。その上、忙しくなってきたら燗つけするにも手間がかかる。そこで登場してきたのがお湯を入れたポットということである。

しかし、ここで忘れてはいけないのが、【前割り焼酎】の方がが断然うまいということです。

前割りすると焼酎と水とが混ざり合い、しっかり馴染んで、コクとまろやかさが出て来るのです。

一方、その場でつくったお湯割りや水割りは、どこかまだ馴染んでいない。飲み比べてみれば一目瞭然です。

さらに言うなら(脱線ですが)「焼酎はストレートが一番香る」と思っている人がいらっしゃいますが、実は水で割った方が香り立ちます。ある方から教えてもらったのですが「アルコール度数が18度くらいになった時が最も香りが立つ」と。これは洋の東西問わずアルコール飲料はすべてだそうです。

そんなハズはとお思いでしたら、ストレートを器に注いで香りを嗅いでみられるといい。ツーンと鼻を刺すのは香りではなくアルコールです。逆に水で割って、さらに一晩おいていたものを嗅ぐとストレートでは嗅げなかった香りが思い切り立ってきます。

ちなみにこの場合の前割りの焼酎には氷は入れません。冷やすと香りは沈んでしまいます。これは料理と同じ理屈で、味も硬くなり、香りも沈んでしまいます。
 
 
 
さて。当初の「飲みにくい」という意見に対しての私の回答です。

「チカチカと目を刺す」というのは、つまりお湯割りが熱過ぎるのです。アルコールの沸点は約78度。つまり湯沸しポットなどの沸騰仕立てのようなお湯を常温の焼酎に混ぜるのだから、当然アルコール蒸気が発生する。これが目を刺す原因なのです。

しかも、芋焼酎の旨味成分であるテレピンが、苦味や渋味を際立たせてしまうことになります。お茶を入れる時と同じで、ある程度の湯冷ましが必要。グラスの大きさや割り方の比率にもよりますが、40度くらいで口にするのが理想的と言われています。

その点、前割りした焼酎だと、それをガスコンロなどで温めるわけですから、常温から次第に温まって行きます。だんだん温かくなってきたら40度くらいで火を止めればいいのです。まあ、好みもありますから、40~50度の間で調整すればいいでしょう。ポットの湯ではこの調整が出来ないし、冷ましてどうのという手間も面倒至極です。

2008/11/03

bar伊藤で人気の焼酎・泡盛

Category: 旨いお酒が飲みたい — itochan @ 00:45:12

【いも焼酎】

■八幡(はちまん)
■田倉(たくら)
■姶良(あいら)
 
■八幡(鹿児島・高良酒造)
湧水の町として知られる川辺町で、家族四人で焼酎づくりを営んでいる小蔵。そのため年間生産量も約400石(一升瓶換算約4万本)と少ない。しかしながら蔵元は石数を増やすことなく、真っ当な造り手として地元優先。「八幡」はその美味しさと希少性から全国のいも焼酎党の間で幻の1本と呼ばれています。bar伊藤でも年間に数本しか入荷できません。
 
昔変わらぬ「かめしこみ」による手造りのまろやかな味わいがなんともいえません。「八幡」は、すべて「かめ仕込み」。独特のサツマイモのコクのある甘さが特徴。お湯割りにした時の香ばしい風味、深く豊かな味わいは、一度ハマると抜け出せなくなります。
 
原料に使うサツマイモは地元で丹精こめてつくられた新鮮なもののみを使用。その日仕込む分はその日しか準備をしない。手伝いの人二、三人と一家総出で朝早くから芋をむき、昼からの仕込みに備える。近所の農家と話をして、十軒ほどから毎日一軒ずつ持ってきてもらうことにしているそうだ。
 
水は、蔵のちょうど裏手にある飯倉山から、何百年も前からこんこんと湧き出る清水を引いて来て割り水や仕込み水に使用しています。
 
■田倉(鹿児島・高良酒造)
「八幡」と同じ蔵元の限定流通品で、やはり入手困難な焼酎のひとつです。飯倉山の自然湧水を使い、厳選された有機栽培原料(米・芋)を元に、伝統のかめ仕込みで生まれた少量生産の本格芋焼酎。ややすっきりとして洗練された飲み口ながらも、高良酒造ならではの芋の風味とコシのある味わいは、さすが。
 
上品な甘味の裏に隠された、しっかりとした辛味。心地好い余韻が長く伸び、洗練された綺麗な芋焼酎です。
 
■姶良(鹿児島・白金酒造)
明治二年創業。鹿児島県で最も伝統があり、西郷隆盛も立ち寄ったといわれるほど。木樽蒸留を使用した鹿児島でも数少ない蔵元。「姶良」はこの白金酒造の手づくりの限定品です。鹿児島県産の生サツマイモを使用しています。
 
普通の芋焼酎とは違ったつくりをする焼酎です。仕込みに使う芋の皮をむくのが特徴。皮むき器を使って手作業でむきます。一般に芋焼酎に使う芋は、芋の両端や傷んでいる部分を包丁で切り落とす処理は行うものの、皮をむくという作業は通常は行われません。これにより味のまとまりが良くなるそうです。
 
また、木樽蒸留により、コクのある、芋ならではの風味と旨みが特徴。飲むほどに深い、柔らかな旨み。うるおいのあるシャープなきれ味。お湯割で飲むとより一層まろやかさ、甘味がまし、絶品です。水割り、オン・ザ・ロックも、美味しくいただけます。

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■蒼々(そうそう)
■桐野(きりの)
■侍士の門(さむらいのもん)
■粒露(つぶろ)
 
蒼々(鹿児島・大海酒造)
クセを抑えたふくよかな甘味、フルーティーでさわやかな香りが特徴的なスッキリとした味わいの芋焼酎です。

使用芋は契約農家が栽培した地元鹿屋産の新鮮なさつまいも「紅乙女」(皮が赤く、中身は薄黄色)のみを使用。米は国産米を100%使用しています。 温度管理が難しい特殊なタイプの白麹を用いてもろみを低温発酵・減圧蒸留することで、いっそう香りを際立たせています。割り水に鹿児島垂水の温泉水「寿鶴」を使用しています。

水割りやオン・ザ・ロックにオススメです。平成20年鹿児島県焼酎鑑評会杜氏代表受賞。

■桐野(鹿児島・中俣合資)
銘柄の由来は幕末の薩摩隼人「桐野利秋」から命名されました。桐野利秋は、前の名を「中村半次郎」と言い、自顕流の凄腕で、敵からは「人斬り半次郎」と恐れられたそうです。かの新撰組局長 「近藤勇」も一番恐れた男という話。芋侍から陸軍少将までなりながら、官職も捨て西郷さんと生死をともにした薩摩隼人で、波乱万丈を生き、最後まで薩摩男を貫いた薩摩芋侍。

その誇りある名前を銘柄に刻む以上、やたらな物には付けられないと、黒瀬杜氏・黒瀬勉氏が醸した入魂の逸品。生産量もごくわずか。bar伊藤でも数ヶ月に1本しか入荷出来ません。

麹米は佐賀県産の山田錦。芋は芋焼酎造りに最適とされる南薩摩産の厳選した黄金千貫を使用し、あえて時代の主流黒麹でなく、玄人好みの白麹仕込み。そして甕仕込み、甕貯蔵というこだわりよう。

味わいは、昨今の奇をてらうような流行ものではなく、本流の芋焼酎。アルコールの刺激感は感じられず、しっかりと醸成されています。ゆっくりとのどを通していくと、芋の香りとやさしい甘さが広がってきます。甘さは程よく、ほっとする感じです。強い味わいではありません。気がつくとまた、杯を重ねてしまいそう・・・そんな癒される感じです。

焼酎道五十五年の黒瀬勉杜氏がその杜氏人生の集大成として醸した骨太な旨みが感じられる芋焼酎。“違いのわかる焼酎好き”にこそ味わっていただきたい。

■侍士の門(鹿児島・大久保酒造)
使用されているお米・白玉は明治時代まで栽培されていましたが、その後生産が途絶え、154年以上栽培されていなかった幻の酒米です。それを数年前に農水省の研究所から種もみ7グラムを入手し、有機農業グル-プの協力を得て復活。

その幻の米「白玉」と黒麹に用いて、天然水「悠久の森」で醸した「侍士の門」は154年以上前の侍がいたであろう当時の香を感じさせる本格焼酎。味も香もまろやかで、芋焼酎のイメ-ジを変えた極上のこだわり本格焼酎です。

顔に近づけると上品で甘美な芳香が立ち上がり、 口に含むとさっぱりとした滑らかな味で刺々しさが全く感じられません。まさに絹ごしの味わい。実に飲み易い焼酎です。しかもキレ味抜群。オン・ザ・ロックでもいいし、薄まっても透明感ある上品な味わいは変わりません。

あらかじめ割り水したものを黒ヂョカで燗付けすると、香ばしく研ぎ澄まされた甘味が引き立って来ます。実に深く上品で濃厚な味わいです。冷めても長期貯蔵酒のような濃醇さが馥郁と残っています。完全限定品のため品切れの際はご容赦ください。

■粒露(鹿児島・薩摩酒造)
鹿児島限定焼酎。「粒露」とは古式蒸留法の一つである「ツブロ式」から命名しています。元来、黒麹の焼酎造りを得意とする黒瀬杜氏。その黒瀬杜氏たちに受け継がれて来た伝統が生かされた焼酎です。

南薩摩産の良質なさつま芋「黄金千貫」を原料に黒麹で醸し、蒸留後「絹漉し製法仕上げ」という江戸時代の製法に習った仕上げ方法を用いて仕上げています。原酒を絹製の濾過用の袋を通すことにより、黒麹独特の素朴なコクと絹ごしのやわらかな口当たりがうまく調和されたバランスの良い上質な味わいが特徴です。

ストレートで飲むと味わいは芋焼酎そのものですが、さほど薫りは強くなく、辛みの混じった舌触りもありません。オンザロックで飲んでみると、甘味が引き立って、なおかつ爽やかな味わい。クセをほとんど感じません。それでいて芋の個性は十分に主張しています。

お湯割りでは、まろやかな甘味がグンと引き立ちます。芋焼酎の味わいを前面に出しながらも、滑らかで軽快な出来に仕上がっています。

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■弥作(やさく)
■赤薩摩(あかさつま)
 

■弥作(鹿児島・鹿児島酒造)
原料から造りまですべてに完璧を求めて、名杜氏・黒瀬安光氏がつくりあげた新たな一本が『弥作』です。完全限定品。

原料に幻の酒米「白玉米」を使用。芋は黒瀬安光杜氏が現認厳選した上質の大隅産「黄金千貫き」を使用。白麹での仕込みです。銘柄は、白玉を持ち帰ったといわれている福岡の民間人「弥作」の名前に由来するそうです。

芋焼酎らしい芋焼酎の味わいと言ったら、あまりにも普通ですが、『弥作』の味わいは、まさにそんな感じです。しかもどちらかと言えば軟派ではなく“硬派”な印象があります。

冷たく水割りやオン・ザ・ロックでいただくのもいいでしょうが、ここはお湯割りがオススメ。芋をふかしたような新鮮な香り。ふくらみのある白玉の香ばしい味わい・・・じんわり、ゆっくりと味わいたい、そんな芋焼酎です。

■赤薩摩(鹿児島・薩摩酒造)
“「赤」の真打ち”とばかりに満を持して登場。蔵元は「さつま白波」で知られる実力蔵・薩摩酒造。「頴娃紫(えいむらさき)」と名付けられた紫芋で醸した限定品です。

「頴娃紫」は南薩摩でも上質なさつま芋の産地として知られる頴娃町で収穫される希少なさつまいもです。アントシアニン、ポリフェノールを豊富に含んだこの鮮やかな紫色のさつま芋は、その上品でクセのない甘さから通常は製菓業界で珍重されています。この頴娃紫を、掘り立ての新鮮な状態で蒸留所に運び、焼酎に仕込んだのが「赤薩摩」です。

ちなみに『赤霧島』に使われている「ムラサキマサリ」と比べ、上品でクセがなく芳醇な甘みがあると言われています。

地元の畑で獲れる貴重な紫芋で、その畑に囲まれて立つ地元の蔵で、丹念に造られたこの焼酎は、その芋のように上品な甘みと華やかな香りを放っています。水割り、オン・ザ・ロックにオススメです。

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【米焼酎】


■ゆ乃鶴(ゆのつる)
■一九道(いっこうどう)
■極楽(ごくらく)
■耶馬美人(やばびじん)

■ゆ乃鶴(熊本・豊永酒造)
球磨焼酎の原点に帰り、地元産の球磨米を原料に、日本三大急流・球磨川の上流部の天然地下水を用いて、手造り麹・かめ仕込み(1次仕込)・常圧蒸留で造り上げた焼酎です。

すべて手造りで、しかも少量生産仕込み。原料の境を超えた甘みと香りを持ち、常圧・減圧という蒸留法をも超えた、口当たりのまろやかさとキレ、そして香ばしい含み香が特徴です。

お湯割りにするとますます甘みが増します。米焼酎の「甘さ」は、芋焼酎のそれとは違い、また独特。その甘みが感じられると、いっそう米焼酎の世界が広がっていきます。
 
■一九道(熊本・豊永酒造)
豊永酒造の新商品。球磨産米100%使用の米焼酎です。特徴はなんと言っても本格焼酎初の19度という点です。「焼酎は25度」という概念にとらわれず、『割らずに飲める』うまい焼酎を造りたいという思いから誕生しました。

25度の焼酎は通常お湯あるいは水で割って味わいますが、19度だと生(き)のままで飲めます。もちろん割水は蔵の仕込水。おいしくないはずがありません。

生のままでも、オン・ザ・ロックでもお米の甘みと柔らかさが際立ちます。さらに、オススメは直火燗。甘さがグンと増します。

■極楽(熊本・林酒造)
bar伊藤オープン以来、変わることなく上位人気の米焼酎。常圧蒸留、手造りからくるまろやかで旨みのある味わいが特徴です。

宮崎と熊本の県境近くの湯前町に建つ頑固な蔵元では、今日も現代風の焼酎には目を向けず江戸中期の創業時より使っている古井戸の湧き水で見事なまでの米焼酎「極楽」を造り続けています。

ここでエピソードをひとつ。1.8リットルびんに張られたラベル。楕円形の花形のような小さなラベルに注目ください。ここには「常圧蒸留・純米製・・・」といった文字が記されていますが、もうひとつ大きな文字で「長期熟成」という文字が記されています。これが重要なのです。

他の蔵元の焼酎(メイン・ブランド品)では見かけません。この「長期熟成」という文字は酒税法上「3年以上熟成したもの」にしか付けることが出来ません。

■耶馬美人・米25度(大分・旭酒造)
昭和57年度・第6回国税庁鑑評会において「日本一」の栄誉に輝いた米焼酎。「ライス・ブランデー」と称される焼酎で、年間製造石数は600石(一升瓶で6万本)と少ない。

選び抜かれた素材を用い、一年で一番寒冷の時期に仕込みを行う。低温発酵した後ゆっくりと蒸留し、さらに熟成させ吟味に吟味を重ねて醸す・・・こうしたコダワリが、この透明感ある素晴らしい純米本格焼酎を造り上げました。

日本酒を辛口(ドライ)にしたようなキメの細かいまろやかな風味、爽やかなのどごしが特徴。20度と25度の2種類ありますが、この25度の方が極めて入手困難です。

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【麦焼酎】

■兼八(かねはち)
■こふくろう

■兼八(大分・四ツ谷酒造)
知る人ぞ知るプレミア麦焼酎。1919年創業以来、代々受け継がれてきた伝統の技で、既存の麦焼酎とは一線を画す香ばしい麦の香りと深みある味、そしてキレの良さが楽しめる本格派麦焼酎です。原材料には、佐賀県産のはだか麦を100パーセント使っています。

焦がし麦を想わせる香りがいい。麦本来のほのかな甘味がいい。水割り、オン・ザ・ロック、湯割りで、その絶賛された味わいをお楽しみください。

熊本では中々愛飲家の少ない麦焼酎ですが、大都市圏ではあの「森●蔵」や「●年の孤独」と並んで入手困難な一品です。

■こふくろう(福岡・研醸㈱)
蔵元オリジナルの焙煎大麦使用。焙煎麦とは、煎った麦のことです。麦を煎ることで脂肪分の少ないモロミが得られ、酔いざめが爽やか。また同時に発酵が緩やかになり、自然の甘味や、ろ過の必要のない天然の香りが得られます。

口に含んだ瞬間は麦本来の甘さがふわっと広がり、舌の奥に来て香ばしいこげたような風味が走ります。しかもキレが良く、口の中をさっぱりとさせてくれます。

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【黒糖焼酎】

■浜千鳥乃詩(はまちどりのうた)

■浜千鳥乃詩(鹿児島県・奄美大島酒造)
奄美本島で一番良質の水が得られる龍郷町に工場はあり、上質黒糖を全原料の60%以上ふんだんに用いる、貯蔵2年以下の商品は出荷しないなどのコダワリを持っています。

2年間熟成した原酒を、地下120メートルから湧き出る自然硬水「じょうごの水」で割り水し、あたたかい舌ざわり・まろやかな香りを出した焼酎です。

ちなみに割り水は、「じょうごの水」を逆浸透膜を通して不純物を取り除き軟水としたものを使用。これにより焼酎本来の味だけを引き出しています。

おいしい飲み方は「水割り」あるいは「お湯割り」。黒糖焼酎独特の、コクとまろやかな甘い香りが生きる最もポピュラーな飲み方です。5対5ぐらいが最適です。

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【泡盛】

■北谷長老(ちゃたんちょうろう)
■請福ビンテージ(せいふく)
■春雨カリー(はるさめ)

■北谷長老・古酒43度(沖縄本島・北谷長老酒造)
「本格焼酎の元祖」といわれる泡盛は長く寝かせれば寝かせるほどおいしくなるお酒です。なかでも古酒(クース)と呼ばれているものは3年以上熟成させなければ付けられません。

大量生産を行わず、出荷数を限定し納得のいく泡盛だけを提供している小規模な蔵です。少し前まで蔵元のある北谷町でしか手に入れることができない泡盛でした。2006年社名が北谷長老酒造に変わりました。

古酒ならではの芳醇な香り、甘みのあるまろやかな味わいがありキレもある。後味になんともいえない余韻が残る。通の間で人気というのもうなずけます。

■請福ビンテージ・100%古酒43度(沖縄石垣島・請福酒造)
八重山ではトップクラスのシェアを誇る蔵元です。

VINTAGEの名前にふさわしく、蒸留後3年間は蔵元で封印貯蔵されます。しかも100パーセントのノンブレンド古酒。

旨みを生み出す原料米、厳選した仕込み水、請福酒造のこだわりの酒造りの技術が存分に使われていて、それによって出来上がった「力のある原酒」です。

その原酒をまろやかに味わってもらうために造られたのがこの「ビンテージ43度」。まさに、沖縄に流れる悠々とした時間と杜氏のこだわりが結集した泡盛です。

オススメの飲み方は、やはりウチナンチューに習って「水割り」で。泡盛は水によく伸び、コクとまろやかさがあります。

現在当店に並んでいる「請福ビンテージ」は2004年蒸留のものです。

■春雨カリー30度(沖縄本島・宮里酒造)
昭和21年に操業を開始した酒造所。酒銘は「春雨」のみ。「春」は希望を、「雨」は恵みの意味を込めたこの酒は、泡盛通に強く支持され、銘酒と呼ばれています。

また、一時は小売を中止していたり、沖縄国際海洋博(昭和50年)の際に「皇室献上酒」として献上されたり、さらには沖縄サミット(平成12年)では首里城内で催された晩餐会にて各国の貴賓に泡盛が振舞われましたが、この晩餐会のためにブラインドテイスティングで行われた選考会にて、春雨は主席(第一位)となり一気に注目を集めました。

そのため現在は地元沖縄でもほとんど見つけることができない正真正銘の“幻の 泡盛”となっています。

カリー(嘉例)とは、沖縄の方言で"めでたい"という意味。2~3年熟成の泡盛で、バニラの様な甘い香りが次第に出てくる複雑で濃厚な香り。30度の度数が気にならないほどに口当たりも柔らかく、醸造酒のように厚み幅のある味、凝縮された深みのある香味。とにかく旨い泡盛です。

じっくりと飲めば飲むほどに、甘さが漂い、「古くも香り高く 強くもまろやかに からくもあまい酒」と詠われる銘酒です。

 
※ここでご紹介いたしました焼酎・泡盛はいずれも稀少銘柄ばかりです。在庫切れの場合はご容赦ください。

2007/07/09

人気いも焼酎ベスト5

Category: 旨いお酒が飲みたい — itochan @ 22:42:18

【bar伊藤・人気いも焼酎BEST5】

第1位「玉露・本甕仕込み」 第2位「姶良・木樽蒸留かめ仕込み」 第3位「六代目百合」 第4位「にごり黒」 第5位「八幡・かめしこみ」

相変わらず人気が高い「芋焼酎」。そこで当店で人気の銘柄5種をピックアップしてご紹介しましょう。便宜上、順位はつけましたが、いずれもトップになってもおかしくない銘柄ばかりです。さて。芋焼酎党のアナタ、まだお試しになられていない銘柄はありますか?

■第1位「玉露・本甕仕込み」(鹿児島・中村酒造所)
全国的にも有名な銘柄「なかむら」をつくっている蔵のメインブランド「玉露」の限定バージョン。栓をあけると、しっかりした芋の甘い香りが広がり、口に含むと甕仕込みによりアルコールの刺激がほとんどなくとてもまろやか。コクがあり甘みの強いタイプ。手造りならではの芋の旨みを存分に感じられる味わいです。

中村酒造所は、明治21年創業以来「むろ屋(麹室)」で「モロ蓋(麹蓋)」に麹を造る純手造り焼酎を頑なに守り続けています。※この工程がなければ「手造り」の表記はできません。

仕込みに関しては、昔ながらの「大甕」にてゆっくりと時間をかけ、熟成させて二次仕込みにかかっています。原料のサツマイモは、大隈半島の農家との契約栽培による「黄金千貫(コガネセンガン)」を使用。新鮮な芋の甘みを最大限に活かすために、摘み取って、その日の内に加工処理した物のみを使用。

仕込み水は霧島連峰の伏流水である良質な地下水を汲み上げ仕込みや割り水に使用など、全ての工程・原料にこだわりを持って造られています。
 
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■第2位「姶良・木樽蒸留かめしこみ」(鹿児島・白金酒造)
明治二年創業、鹿児島県で最も伝統があり、西郷隆盛も立ち寄ったといわれるほど。木樽蒸留を使用した鹿児島でも数少ない蔵元。「姶良」はこの白金酒造の手づくりの限定品です。鹿児島県産の生サツマイモを使用しています。

普通の芋焼酎とは違ったつくりをする焼酎です。基本的な工程は同じですが、仕込みに使う芋の皮をむくのが特徴。皮むき器を使って手作業でむきます。一般に芋焼酎に使う芋は、芋の両端や傷んでいる部分を包丁で切り落とす処理は行うものの、皮をむくという作業は通常は行われません。これにより味のまとまりが良くなるそうです。

また、木樽蒸留により、コクのある、芋ならではの風味と旨みが特徴。飲むほどに深い、柔らかな旨み。うるおいのあるシャープなきれ味。お湯割で飲むとより一層まろやかさ、甘味がまし、絶品です。水割り、オン・ザ・ロックも、美味しくいただけます。

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■第3位「六代目百合」(鹿児島・塩田酒造)
薩摩半島の西方、フェリーで1時間20分のとろこに浮かぶ甑島(こしきじま)の小さな蔵でつくられている逸品。塩田酒造創業は江戸時代の天保年間にはじまり、150年あまりの歴史ある酒蔵。「六代目百合」は、六代目塩田将史が甑島の島内産でのサツマイモと水と蔵でつくる、まさに甑島ならではの焼酎。おばあちゃんの造った麹を使って常圧で蒸留した芋焼酎。

「伝統を守るガンコ者焼酎」ともいわれ、杜氏言わく「百合でなくなるような軟弱な焼酎は造らない」「イギリスでは蒸留酒をスピリッツと呼ぶ。すなわち、精神を灯すもの百合もしかり」と硬派で一本筋の通った焼酎です。

原酒状態での過度なろ過はせず、製成熟成中にタンク表面に浮く油成分だけをネルの布により出荷するまで毎日すくいとるという大変な手間をかけています。芋の持つ本来の香りを十二分に引き出し、重厚かつ濃厚ながら口当たりをやわらかく仕上げた本格焼酎です。お湯割りでいただくと、いっそう味が引き立ちます。
 
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第4位「にごり黒・黒こうじ仕込み」(鹿児島・日当山醸造)
日当山醸造は1920年より焼酎を醸造。昔から鹿児島の人々に長い間親しまれてきた蔵です。

「にごり黒」は、仕込みづらい昔ながらの黒麹を使用し常圧蒸留で醸し、6ヶ月以上熟成後、旨みを残すため、濾過をいっさいせずに瓶詰めされています。昨今の甘さだけが前に出たものとは違い、昔懐かしい焼酎本来のキリッとしたたくましい男性的な旨みと、鹿児島県産のコガネセンガンの甘みとの妙が特徴。

また仕込み水は、工場から2キロほど行ったところにある霧島山系の湧き水を使用。「大雨が降っても水が濁らない」という不思議な湧き水だそうです。

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■第5位「八幡」(鹿児島・高良酒造)
湧水の町として知られる川辺町で、家族四人で焼酎づくりを営んでいる小蔵。そのため年間生産量も約400石(一升瓶換算約4万本)と少ない。しかしながら蔵元は石数を増やすことなく、真っ当な造り手として地元優先。「八幡」はその美味しさと希少性から全国のいも焼酎党の間で幻の1本と呼ばれています。bar伊藤でも年間に数本しか入荷できません。

昔変わらぬ「かめしこみ」による手造りのまろやかな味わいがなんともいえません。「八幡」は、すべて「かめ仕込み」。独特のサツマイモのコクのある甘さが特徴。お湯割りにした時の香ばしい風味、深く豊かな味わいは、一度ハマると抜け出せなくなります。

原料に使うサツマイモは地元で丹精こめてつくられた新鮮なもののみを使用。その日仕込む分はその日しか準備をしない。手伝いの人二、三人と一家総出で朝早くから芋をむき、昼からの仕込みに備える。近所の農家と話をして、十軒ほどから毎日一軒ずつ持ってきてもらうことにしているそうだ。

水は、蔵のちょうど裏手にある飯倉山から、何百年も前からこんこんと湧き出る清水を引いて来て割り水や仕込み水に使用しています。

 
 
※ここに紹介しました焼酎はどれも品薄状態が続くものばかりです。ご来店時に品切れの際はご了承ください。

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