itochan room
[ bar伊藤 ] - 熊本市上通町11-6 エイブル並木坂ビル3F  [ TEL.FAX ] 096-323-8688
[ 営業時間 ] - 19:00 ~ 翌2:00  [ 定休日 ] - 日曜日

2007/06/30

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 18:11:18

●六月も今日で終わる。あっという間に半年が経った。とりたてて感慨深いことがあったわけではないが、なんとも激震の続いた半年だった。

●伝えたいこと。伝わらないこと。それぞれの思い。それぞれの思惑。

●あの頃の歌が聴きたい。70年代のアメリカ西海岸ロック。決して今みたいに洗練されてはいなかった。けれど。そのざらついた肌触りというか、人の温もりが伝わってくるような歌を。たとえばジャクソン・ブラウン。

●明日は休日。残務処理もやらなくてはいけないが。ドライブしたいと思うし、一日中寝ていたいとも思う。はたまたお店でメニューを書き換えなければとも思う反面、本も読みたいと。いったい何がやりたいというのだろう。

やまない雨は、ない。

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 16:51:04

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/30]
【WHEN SUNNY GETS BLUE】
Save for a Rainy Day
written by J.SEAGL / M.FISHER
performed by JAN & DEAN
from the album[SAVE FOR A RAINY DAY] (1967年)

風に雨雲は流され、通り雨のように降ったり止んだりの雨。

今年の梅雨はなんだかヘンだ。

僕は、そんな気分屋みたいな雨の中で

晴れた空をイメージしていた。

ところが。僕の期待とは裏腹に、脳裏に浮かんで来たのは

「晴れた日に永遠が見える」

「空がこんなに青いわけがない」

「今日は死ぬにはもってこいの日」
     :
     :
     :
そんな映画や本のタイトルばかり。

ならば。と傘もささずに雨に濡れながら

ジャン&ディーンの歌を口ずさんだ。

『WHEN SUNNY GETS BLUE』

雨音のSEの中、ジャジーな響きのヴィブラフォーンではじまるソロー・ナンバー。

このアルバムは、曲間を雨音で繋いだ

1枚まるごと雨の曲ばかりのコンセプト・アルバム。

どの曲から聴いても雨、雨、雨・・・

明るく元気なサーフィン/ホット・ロッドのイメージの強いジャン&ディーンには珍しい、しっとりとしたソフト・ロック路線でつくり上げられている。
 
雨の季節にはぴったり。

すっかり、しっかり。ずぶ濡れになった僕だけれど。

なぜかカラダの芯までは、ココロの奥までは

冷たく冷え切っていなかった。

そうか。

やまない雨は、ない。ということか。

2007/06/29

itochan@mail.magazine

Category: 03.メルマガ[伊藤通信] — itochan @ 18:10:01

こんにちは。熊本名物の蒸し暑い梅雨にどっぷりの熊本上通並木坂bar伊藤から新着美禄のお知らせです。

お待たせしました。今年も越後から、幻の美酒「鄙願・打水」が届きました。年に4回、味わいが変わるこの鄙願の夏バージョン。この時期だけの限定販売です。

夏の昼下がりに露地に撒く打水のごとき美味しさです。口当たりはやわらかく、香りは控えめ。すいすい入っていく越後流のやや辛口です。

さて。今宵は蒸し暑さを忘れて、涼一味。いかがですか?

2007/06/28

夏の美禄、お待たせしました。

Category: 新入荷美禄案内 — itochan @ 20:56:23

かの南坊宗啓が師、千利休の教えを筆録せる『南方録』覚書にいわく、「露地に水うつ事、大凡(おおよそ)に心得べからず。茶の湯の肝要、ただこの三炭(さんたん)、三露(さんろ)にあり」うんぬん。

これなる鄙願は、いわば、心の露地に朝、昼、夜、三度忘れてはならぬ打水。夏場ならではの涼一味にて候。

 
夏しか飲めない銘酒『鄙願・打水(うちみず)』。お待たせしました。今年も越後より届きました。

一年に四回、四季とともにその味わいが変わる珍しい日本酒『鄙願』。夏バージョン《打水》は、その名のごとく、口当たりがまろやかながらも、すうっと、まさに清冽な水のように流れ入っていきます。まさに、「さわりなきこと、水のごとし」。

毎季、鄙願が入荷するのを心待ちにしておられる方々もたくさんいらっしゃいますが、初めてという方にも是非ご賞味いただきたい、幻の逸品です。

雑食的書籍購入

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 19:03:10

よせばいいのに。ふらりとCDショップに立ち寄ってしまった。とりたてて買いたいというCDはなかったのだが。ついつい。売場をアチコチ物色していた。で。気づいたら手にCDを5枚、持っていた。アチャー! マジかい、コレ!?

所持金はあった。が、しかし。いろいろ考えた挙句、結局1枚1枚、元の所に返してしまった。「やめとこう」。本当に聴きたいのかと自問自答した結果。「そうでもない。まあ、聴いてみてもいいかな」程度のものばかりだったからだ。所要時間1時間。結局、来た時と同じ手ブラで店を出て行った。こんなことは、正直あまりない。最低でも1枚は買ってしまう。そういう意味では、今日の僕は偉かった!

その足でお店に戻ろうと商店が建ち並ぶアーケード街を歩いていた時だった。大きな書店の前で足が止まった。「そうだ。アレ買うの忘れていた!」僕は急いで店内へ。買いたかった雑誌。それは季刊誌『銀花』である。もう、かれこれ15年くらい買い続けている。年に4冊。ということは・・・我が家には50冊近くや座積みされていることになる。

銀花 2007年 06月号 [雑誌]
銀花 2007年 06月号 [雑誌]

あった! 雑誌と呼ぶにはぶ厚く、しかも高価。平とじで200ページ近くある。定価は1450円。

この雑誌。意外と人気があり、どんな雑誌かというと《日本人の暮しの美意識を主題にした趣味雑誌 》と紹介されている。今号は百五十号記念特別企画ということで、「手の国にっぽん :特集1.銀花アーカイブス・無二の手-昭和の巨人/特集2.籠列島-木と草と手技と/特集3.お久しぶり。丹波再訪」であった。

特集1.では、かつてこの雑誌に登場した、さまざまな分野の手仕事人の今を再訪し、紹介している。

特集2.では、編む、組む、結ぶ。素材を知り尽くした人の手によって生まれる「籠」。日本人にとって最も親しい生活道具である籠を探して日本列島をひと巡りしている。

特集3.では、あの健やかな暮らしは、今も引き継がれているのだろうかと、三十四年ぶりの丹波を再訪。

内容的にも素晴らしく。みごとな写真と趣きある文章で構成されていて、読むのもひと苦労するほどのボリュームだ。これで休日などはヒマを持て余さず過ごすことができる。
 
 
アコースティックギターミュージック名盤350
アコースティックギターミュージック名盤350

何気なくその流れで音楽雑誌のコーナーに移動してしまった。それがマズかった。ジャズ専門雑誌の「スイングジャーナル」や「レコード・コレクターズ」などをパラパラとめくっていたが、どうも今ひとつ買う気になれずにいた時、視界の隅にキラリと光るものが・・・手に取って見た。

『アコースティック・ギター・ミュージック 名盤350』。へえ~、こんな本まであるんだ。そう思いながらページをめくった。すると! アッ、コレ。おっ、コレも。僕自身持っていたり、まったく知らなかったりする音盤がぎっしりと紹介されていた。

参ったなあ。こういうのに弱いんだよなあ、僕って。これ買っちゃうと、また音盤探しに拍車がかかるなあ。トホホ。そう思いながらも、さっきの『銀花』と重ねて片手に持ち、僕はレジに向かおうとしていた。悪いことは、イヤ予期せぬ出合いは何度も続く。またもや1冊の雑誌が目に飛び込んできた。
 
 
最新スピーカー徹底ガイド〜スピーカーブック2007
最新スピーカー徹底ガイド〜スピーカーブック2007

「音楽ファンのための最新スピーカー徹底ガイド」というリード文からも察しがつくように。『スピーカー・ブック2007』。このitochan.comのサイトを常連さんならお気付きかも知れないが、最近お店のスピーカーが調子悪く、買い替えを考えていた僕だった。

ちょうどいいや。そう言ってしまえば気も楽なのだが。こういう類の雑誌は値段が高いのだ。なんと1800円。単行本並みだ。しかし・・・内容を見て決めようとページをめくる。すると買いたいと思っていたスピーカーが数機種取り上げられているではないか! ああ~~~ん。仕方ない。ハイ、購入。チーン。ジャラジャラである。総額5050円の出費となった。あ~あ。また高い買い物しちゃった。そういえば、今日の運勢で、金銭の出費が大きくなる日とあったなあ。結構、当たるじゃん。つくづく感じた今日であった。

2007/06/27

はかなくなったデニム

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 20:41:09

【人生の扉】(竹内まりや)

 
春がまた来るたび ひとつ年を重ね
目に映る景色も 少しずつ変わるよ

陽気にはしゃいでた 幼い日は遠く
気がつけば五十路を 越えた私がいる

信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ

I say it's fun to be 20
You say it's great to be 30
And they say it's lovely to be 40
But I feel it's nice to be 50
 

満開の桜や 色づく山の紅葉を
この先いったい何度 見ることになるだろう

ひとつひとつ 人生の扉を開けては 感じるその重さ
ひとりひとり 愛する人たちのために 生きてゆきたいよ

I say it's fine to be 60
You say it's alright to be 70
And they say still good to be 80
But I'll maybe live over 90

君のデニムの青が 褪せてゆくほど 味わい増すように
長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ

I say it's sad to get weak
You say it's hard to get older
And they say that life has no meaning
But I still believe it's worth living
WOhh
But I still believe it's worth living
Wohh...
 
 
 

感動に震えるような、いい歌を聴いた。竹内まりやの約6年ぶりとなるニューアルバム『DENIM』から。アルバムのラストを飾る名曲。

時間の経過とともに美しく色あせていく“デニム”から発想を得たというタイトルどおり、50代を迎えた彼女の心境・視点の変化が深く織り込まれている。それをもっとも端的に表しているのが、「長い旅路の果てに 輝く何かが誰にでもあるのさ」というフレーズを持つ「人生の扉」。この1曲のために買っても損はない。(サイト画面右側にあるYouTube動画で歌っている映像をアップしました。感動的です!)

もうどれくらい経つだろう。デニムのジーンズをはかなくなって。竹内まりやが50代となり、リアル・タイムで聴いてきた僕も今年50歳を迎える。感慨深い。

そして、この歌は、君に聴かせたい歌。

エピローグ

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 19:44:56

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/27]
【VOO SOBRE O HORIZONTE】

written by J.R.BERTRAMI / PARANA
performed by AZYMUTH
from the album[LATIN ESSENTIALS VOL.11・AZYMUTH] (2001年)

もう20年以上も前。NHK-FMで放送されていた『CROSSOVER ELEVEN~クロスオーバー・イレブン』という番組を覚えている人も多いことだろう。一日の終わり、日付の変わり目という深夜の時間帯に、最高に素敵な音楽と、魅惑的なナレーションが流れる、本当に不思議な番組だった。

流れた音楽はAOR、ジャズ、フュージョン。僕はベッドの中で、部屋の灯りを消して毎晩のように聞き入っていた。そして今日を、明日を、夢想した。こうして思い出すだけでも、あの津嘉山正種のナレーションが遠い記憶の中から聴こえて来るようだ・・・
 
 
今日も一日が通り過ぎていきます。
昼の慌ただしさの中で忘れていた 人を愛する優しさ、
人を信じる温もりを そっと広げてみます。
夜空の星のきらめきと共に
それぞれの想いをのせて過ぎていくこのひととき
今日一日のエピローグ。
クロオーバー・イレブン

 
 
そのオープニング・テーマ曲が今日取り上げた曲だ。番組開始当初の初期に使われていたのはブラジルのバンド、アジムスによる『FLY OVER THE HORIZON~地平線上を飛ぶ』。これが一番知られている。

夜の闇を突き抜けて未知の世界へと誘うかのような、クール&クワイエットなシンセザイザーの音。そして渋い声で語られるオープニング・ナレーション。・・・僕らは大人の世界を垣間見た気がしていた。

とにかく選曲の素晴らしさに感動した。調べてみてわかったのだが、選曲は小倉エージと大伴良則が中心となってやっていたらしい。小倉エージ。昔はレコード評などでよく見かけた名前。彼が推薦するレコードをどれくらい買ったか知れない。

もちろん紀行、随想、創作オカルト・・・多彩なスクリプトのナレーションも好きだった。ある種、ラジオドラマのような感じで、若い僕らの感受性を大いに刺激してくれた。

さて。選んだ1曲と言ったが。実は知られているヴァージョンはリメイク版。そこで音楽オタクとしては、やはりオリジナルというか初出ヴァージョンを選んだ。

まず、このアルバムについて少々述べておくと。これはアジムスの初期のアルバム 『AQUIA NAO COME MOSCA』(邦題:涼風)に、シリーズものの名を付けて再発した盤である。この曲は、その中に収録されていた。番組初期はこのヴァージョンが使われていたが、津嘉山正種がナレーションを担当するようになってからリメイク版に代わったようだ。メロディーラインはほぼ同じだがアレンジが違っている。爽やかなアコギではじまり、あのクールで分厚いシンセ音が入ってくる。

さて。なぜ今日、僕はこの曲を選んだか。ナレーションの言葉ではないが、そろそろ僕自身の問題にピリオドを打つべく選んだのだ。いわゆるエピローグである。

人は悩みだすと。当初の悩みの“タネ”から、しだい大きく膨らみ、広がり、ある時は深くえぐり出したり、飛び火したりと。いつのまにか本人も全く予期しなかったところへと来てしまったりする。今の僕はまさにそれだ。

もう、いい。早く終わらねば。始めなければと。この曲を聴いていると、明日を夢想していた若い頃の自分に帰れる気がする。決して「あの頃は良かった」と言っているのではない。あの頃の純粋さ、素直さ・・・何でも出来る未知数をもった“若さ”を取り戻せそうな気になるのだ。

僕にとっての、『終わりのはじまり』。

そう。クロスオーバー・イレブンのエンディング・ナレーションのように・・・
 
 
もうすぐ時計の針は十二時を回ろうとしています。
今日と明日が出会う時、クロスオーバー・イレブン。

itochan@mail.magazine

Category: 03.メルマガ[伊藤通信] — itochan @ 17:10:02

こんにちは。空梅雨の六月に汗だくになってしまう熊本上通並木坂bar伊藤から季節のお便りです。

昨日、今日と遠く山々が霞んで見えるのは「煙霧(えんむ)」現象というものらしいです。緑濃い季節だというのになんだか残念ですね。

最近、食物のことで世間が騒がしくなっていますが、伊藤家のオフクロは「地のモノが一番カラダには合う」と言って、スーパーでもしっかり産地を確認して買ってきます。

ちょっと前はご近所の方からヒトモジをもらって来たし、今回はトマトを。それこそ山ほど。ありがたいのですが、一方で食べ切れないと悲鳴をあげる始末。ぜいたくですね。

さて。bar伊藤も美酒がにぎにぎしく、あなたのお出でをお待ちしてます。今夜あたり、暑さしのぎに一杯、いかがですか?

2007/06/26

自分へ贈る言葉

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 18:52:23

【楽しみ】
 
 
今日を楽しむものは 花を活けよ

一年先を楽しむものは 花を植えよ

三十年先を楽しむものは 木を植えよ

百年をおもんばかるものは 人を育てよ

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 18:43:20

●昨夜は「ひさしぶり」というお客様がたくさんお見えになられた。いやあ、いろいろお話はしたいし、他のお客様との接客もあるしと結構疲れた。

こうして忘れられることなくbar伊藤に来てくださると、実に嬉しい。

●いつになったら、旅ができるのだろう。そういえば昨年は不参加だった大学時代のサークルの同窓会。今年は群馬でやるという連絡が来た。mmm・・・参った。遠すぎる。

マズイかな?

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 15:56:33

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/26]
【PALOS】

written by R.BAUTISTA
performed by WILLIE BOBO
from the album[BOBO] (1979年)

それは突然の来訪。イヤ、登場だった。久しぶりにお会いしたお二人。どれくらいぶりだろう。10年以上経っているかも知れない。実に懐かしい。しかし。まるで数日前に会ったような。そんな気さえしてしまう。「懐かしい」とか「ホント、ひさしぶりです」なんて言葉を口にする間もなく。すんなりと会話に入れる。10年以上という時の流れなど感じさせないくらい、フツーでの再開。本当の友だちとはこういうものなのだろうと。

このお二人。ご夫婦である。年齢的には僕より5つほど上。僕が予備校生時代に、それこそ毎日通っていた喫茶店のマスターと奥さんだ。予備校生であるにもかかわらず、いつも授業をフケて。カウンターに陣取り、バカ話ばかりやっていた。

奥さんは雑誌の編集をやったり、フリーライターをやっていた。数年前、本を出版され話題となった。作家と呼んでいいんだろうか。以前の肩書きはライターだったが。

そんなお二人が突然の来訪。僕は早い時間だったということもあり、いつものようにパソコンでブログをしこしこと書いていた。

「いやあ、ユキト君。ひさしぶり」

「えっ、あら。うめ吉さん。どうしたんですか? おや、奥さんまでご一緒に」

「今日は何の日だか覚えているかい?」

「ええっと。いや、すみません。覚えていないです」

「ジュリーの誕生日だ。沢田研二のね」

「はあ?」

「つまり、俺たちの結婚記念日」

そうだった。うめ吉さんのニックネームは『ジュリー』だった。誰かが付けたわけではなく、うめ吉さん自身で付けた。僕らは当時、それを聞いた時、呆れた。というよりこの人、いったい何者なんだ。何を考えている人なんだ」と。

奥さんは美人である。このお二人はジュリーの誕生日にあやかって、自分たちの結婚式をsれに合わせたのだった。どこまでオモロイ、イヤ“変な人たち”なのだろう。酔狂にもホドがある。僕ら田舎青少年には、まったく理解出来ない行動だった。

うめ吉さんとはその後、一緒にバンドを組んでやっていた。バンド名は『NOSAN ALL STARS』。とにかく変わったバンドだった。自分たちのオリジナル曲なんていっさい演らない。演る曲といえば、テレビやラジオでヒットした曲ばかり。それも歌謡曲だったり、今でいうところのJ-POPだったり。とにかく皆が知っている曲しかやらない。

恐ろしいくらい、不思議なバンド。しかし、逆説的に考えてみれば、これこそ“オリジナリティ”なのかも知れない。うめ吉さんは言っていた『お客さんに愉しんでもらってこそプロだ』。オリジナルなんて演るやつは自己満足。

「NOSANに出来ないものもいっぱいある。だけど、NOSANにしか出来ないこともいっぱいある!』

名言だ。だからといって演奏が上手いかというと・・・そうでもない。皆ほとんど素人。一時はメンバーも増えて13人ぐらいになった時があったが、その時、メンバーで楽器が出来たのは僕を含めて3人ほどだった。残りのメンバーは歌担当。それも人前で歌ったことなど、カラオケ以外ではまったくないという、これまた怖いもの知らずのバンドだった。

演奏会場は、もっぱら大道。今でいうところのストリート・ミュージシャン。それから酔狂なことにお呼びがかかり出し、次第に地方巡業をやるようになった。とはいえ会場はといえば、県内の市・町・村のお祭りに参加するのだ。トラックの荷台の上だったり、店先だったり、はたまたペンションだったり、カフェ・レストランだったり・・・とにかくどこででもやる。呼ばれればやる。呼ばれなくても無理に行って拝み倒してやる、のである。

そんなNSAN ALL STARSも30年近く続いている。時代とともにメンバーも入れ替わりながら。僕は初代のリード・ギタリストだった。といっても、ギターが弾けるのが僕とうめ吉さんと、もう一人。うめ吉さんがリード・ヴォーカルをとっていた。

NOSAN ALL STARSの魅力を文章ではうまく表現できない。とにかく音楽版大道芸と思ってもらえば、そんなに外れてはいない。このブログを読んでいる方の中で熊本在住という方であれば、名前ぐらいは聞いたことがあるのではないだろうか。

さて。話がヘンテコな方向に行ってしまった。軌道修正。

そんなうめ吉ご夫妻。僕のお店を見て喜んでくれた。

「いいお店だよ。もっとこじんまりとした、フツーのお店かと想像していた。いやあ、いい。これならいつでも泊まれるね。そう。ここでライブを演ろうよ」とうめ吉さん。「カンベンしてくださいよ」と僕。三人、大いに笑う。

「ところで奥さん。書くほうのお仕事は最近はどうなんですか?」

「今はやっていない。乗らないと書けないもんね」

「同感です。それじゃ何をやっているんですか?」

「バンドに加わってるわ。コンガを演っているの」

「家内は上手いんだよ。そうだ。コンガの入っている音楽を何かかけてよ。いろいろ聞いてみたいから」

僕は、レコード棚に目をやった。mmm・・・何にしよう。そうだ! 棚から1枚のレコードを引っ張り出した。LPをかけるのもひさしぶりだ。

「かっこいい! いいねえ、コレ」と奥さん。

「さすが、ユキト君。相変わらず音楽オタク」とうめ吉さん。

「コンガって言って、すぐパッと出てくるのがすごい!」と奥さん。

「ラテンは好きなんです。ただ、このLPジャケットがねえ・・・勇気がいるんですよ。これ誰なの?って聞かれても、声に出して答えられないんです」と言いながら僕はお二人の前にジャケットを置いた。そこにクレジットされたアルバム・タイトル。

『BOBO』

「いやあ~、こりゃあ熊本じゃムリかも。熊本じゃ、発売禁止だ」

そのおぞましき文字が、しかも赤い色で書かれたジャケットと見ながら、再び三人で再び大笑いした。

で。今日選んだ1曲がそのアルバムの中の1曲。このアルバムは、ラテン・パーカッション奏者ウィリー・ボボがリーダーを務め、1979年にリリースした、メロウ・グルーヴなラテン・フュージョン・アルバム。ラテン・ミュージックをベースに、ファンク、、ソウル、ジャズなどの要素が混ざった感じですごくノリがいい。ホーン・セクションやコンガ、ティンバレスなどのパーカッションに加えてホーン・セクションで音に厚みをもたせている。

しかし、最大の魅力は、何と言ってもEW&Fやクルセイダースに参加していたギタリストのローランド・バティスタがゲストで参加しているところ。その持ち味を最高に発揮しているナンバーが今日選んだA①『PALOS』だ。強力なギター・カッティング。これが、めちゃカッコイイのだ。

梅雨から夏にかけて。こんなゴキゲンなラテン・フュージョンを聴きながら・・・うめ吉ご夫妻ならずとも、みんな踊りだすこと請け合い。

ただし、名盤の誉れ高い1枚だというのに未だCD化されていないのだ。早く実現して欲しいものだ。

 

2007/06/25

僕のRADIO DAYS

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 19:44:25

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/25]
【OLD FASHIONED LOVE SONG】
Harmony
written by PAUL WILLIAMS
performed by THREE DOG NIGHT
from the album[HARMONY] (1971年)

まさに。そんな感じだった。古いラヴ・ソングを聴いているような・・・

もう6、7年ぐらい前になるだろうか。ラジオの番組を作らないかという話が、仲間内で上がった。みんな盛り上がった。僕は大賛成だった。その当時のラジオ番組といえば、FMだというのにほとんどが“ベシャリ”の番組で、しかも流行りの音楽ばかりしか流していなかった。僕らは、そんなラジオ番組に辟易していた。

どんな番組にしようか? パーソナリティは誰がやろうか?。時間帯は? でも資金がないようなあ・・・来る日も来る日も、そのことばかり話し合っていて、仕事に身が入らなかった。

そうこうしているうちに段々とカタチが決まり始めてきた。まず、パーソナリティは・・・僕だと!!?? 出来るわけがない。第一やったことがない。しかし、「仲間うちで誰よりも音楽に詳しいから」ただそれだけの理由で決められた。ゆえに、番組内容については「イトーさんが考えろよ」とあいなった。

さて。困った。確かに昔は広告やイベントの企画をやってはいたが、番組となると・・・勝手がわからない。とにかく企画書を書くことにした。“書いているうちに何かいいアイディアが浮かぶだろう”。それくらいのいい加減さで僕は取り組んだ。

で。やっと番組企画案がどうにかこうにか出来上がった。番組名は『RADIO DAYS』。「ラジオを聴いていた時代」とでも訳しようか。

僕らの音楽教師は、まさにラジオだった。テレビなんかじゃなかった。安い小さなラジオから流れてくる、さまざまな音楽。初めてふれる音楽。それは親や学校では教えてくれなかった音楽。中学生だった僕らにとって、それは十分すぎる刺激。カルチャー・ショックだった。

そこで番組企画として。コンセプトは「そんな感動を、再びラジオから発信したい」と。ラジオは音だけ。だからこそ、見ること以上にイマジネーションを刺激するメディアである。いろいろな内容を盛り込んだ。みんなでアーでもないコーでもないと喧々諤々しながら内容を詰めていった。壮大な企画書が出来上がった。

しかし。夢虚しく。企画はオジャンとなった。簡単にいえば「スポンサーがつかない」それが理由だった。やはり民放。お金にならなければ、どんなに面白そうでもダメだということだ。言い訳ではないが、企画では、僕らのギャラは0円だったのだ。しかしながらダメのひと言で、すべてがパアーとなってしまった。

悔しかったが、僕には代わりがあった。それは、この「bar伊藤」というお店である。昔から僕はメディアになりたいと思っていた。僕はどこに居たっていい。僕がいるところ、そこが発信ステーションとなるんだと。

すごい自信家のように受け取られるかも知れない。そういう生意気な意味で言っているのではなく、単に僕の居る場所=お店が発信基地だと考えればいいということだ。

今だって。似たようなものだ。新しいお酒が入れば、ウンチクを添えながら、それをお客様にご紹介したり。喜んでくれるだろうと思う音楽をBGMにながしたり。あるいは編集してオリジナルCDを作って差し上げたり・・・まるでメディアである。そういう意味からすれば、今僕のやっていることは非常に自分が理想としていたことに近いと思う。こんな僕は、幸せだと思う。

さて。話がとりとめのない方向に向いてきた。今日の1曲である。懐かしい1971年のヒット『オールド・ファッションド・ラブ・ソング』である。歌っているのはスリー・ドッグ・ナイトを選んだ。彼らのヴァージョンは一番売れたし、知名度があるから。オリジナルであるポール・ウィリアムスを選んでもよかったのだが、僕自身がAMラジオで初めて聴いたのは、スリー・ドッグ・ナイトのものだった。いわゆる“僕のRADIO DAYS”を飾る1曲なのである。

もし。何を間違ってか、今後ラジオを企画するようなことがあったら・・・間違いなく僕はこの1曲を流すだろう。
 
それにしても「古い愛の歌」。タイトルがいい。それにメロディも。イントロのオルガンが流れ出すと、僕は遠いあの時代にタイムスリップしてしまう。

※ちなみに画面右側のToday's Video Clipに同曲をアップした。イメージ映像も中々雰囲気があっていい。ぜひ、ご覧あれ。
 
 
 
【オールド・ファッションド・ラブ・ソング】(作詞・作曲:ポール・ウィリアムス)

ただの古臭いラブ・ソングが
ラジオから聞こえる
音楽に包まれて
聞こえて来る 決して別れないという恋人たちの約束

きっとこんな歌を聞いたことがあるだろう
スローなとりとめもなく続く歌
二人を連れもどす必要はない
二人は実際に別れないのだから

ただの古臭いラブ・ソング
君と僕のために書かれた歌
ただの古臭いラブ・ソング
スリー・パートのハーモニー

夢を織りなすための歌
明かりを落として 夜ごと 聞くための歌 

僕たちの情事のBGMにするためにの歌
やさしく 気持ちを込めて歌う歌
僕たちも知ったあの気持を込めて

きっとこんな歌を聞いたことがあるだろう
スローなとりとめもなく続く歌
二人を連れもどす必要はない
二人は別れたことがないのだから

ただの古臭いラブ・ソング
スリー・パートのハーモニー
ただの古臭いラブ・ソング
君と僕のために書かれた歌

ただの古臭いラブ・ソング
スリー・パートのハーモニー
ただの古臭いラブ・ソング
君と僕のために書かれた歌

夢を織りなして
その歌を聞くために

ただの古い歌が聞こえる
ただの古い歌
君と僕のために書かれた歌

ただの古い歌が聞こえる
ただの古い歌
君と僕のために書かれた歌

        (対訳:HideS)

2007/06/23

最近、当たるボク。

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 18:50:32

偶然だとは思うのだけれど。最近、予感が的中することが多い。

たとえば、何気なくケータイを手に取ると、突然メールが届いたり。あれが食べたいなあと思っているとわが家の食卓に並んでいたり。昨日などは「●●さん。今日あたりいらっしゃるのではないだろうか」と思っていると、5分もしないうちに来られたりと。

昔から霊感や第六感がはたらくような人間ではない。どちらかといえば鈍感タイプ。それなのに、この頃それがよくはたらく。そして当たるのである。

どうせなら。宝くじにはたらいてくれないだろうか。

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 16:56:45

●Today's Video Clipにローラ・ニーロのトリビュート番組の映像をアップした。ローラ自身の動くシーンはないが、彼女の歌とともに生前の写真がスライドされていてうれしい。とにかく美しく僕好みだ。(注)音量が大きいので、再生する際はご注意ください。

●「生きている」ということは、すべてが思い通りになるわけじゃない。予想もしない方向に転がる時だってあるからね。でも、それを嘆くよりも楽しんでしまえと。こんな性格の僕。なかなか難しいかな。

どうしても。

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 16:16:10

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/23]
【I’M SO PROUD/DEDICATED TO THE ONE I LOVE】

written by CURTIS MAYFIELD/LOWMAN PAULING and RALPH BASS
performed by LAURA NYRO
from the album[抱擁~犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいて] (1993年)

 
きょうは。どうしても。

ローラ・ニーロの声でなくては、いけなかった。

2007/06/22

ANOTHER RAIN

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 17:23:20

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/22]
【GENTLE RAIN】

written by LUIZ BONFA
performed by LUIZ BONFA
from the album[NON STOP TO BRAZIL] (1989年)

Another Rain.

It's tears in my heart.

All night rain. rain. rain....

Heart of hurt.

But,Today's rain feel a gently.
 
 
 
映画で有名になった『黒いオルフェ』、エルビス・プレスリーが歌ってヒットした『オールモスト・イン・ラヴ』などの名作を生んだ巨匠ルイス・ボンファ。繊細かつ鮮やかなテクニックを持つギターの名手でもあるボンファが、ギターとパーカッションというシンプルな構成で自作の名曲を愛情豊かに弾きあげた名盤である。

今日選んだ1曲も、前段でふれたボンファ作の有名曲と並んで有名な曲だ。ジャズのヴォーカリストがよく取り上げている。ボンファらしい、ロマンティックなナンバー。ウィンドチャイムの涼やかな音で始まり、ギター2本とパーカッションで展開されていく。リズムの素晴らしさが、ギター・ソロを引き立てている。

本来ならば。真夏の午後の通り雨みたいな時にこそ聴きたいスウィートなナンバーなのだが。なぜか今日の雨は僕に、冷たさの中に優しさを感じさせたから。

それは思い出の温かさなのか。それとも・・・いずれにせよ。今日は夏至。雨の夏至というのも、これまた日本的風情があっていい。オマケに『100万人のキャンドルライト』の日でもある。ロマンティックで。センチメンタルな今日の気分にぴったりだと。

言葉がない分、ココロにすんなり入り込んでくる。それはまるで雨が乾いた地面に浸み込むのと似ている。夏に向けての栄養となる雨に・・・

100万人のキャンドルナイト

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 16:43:50

今日6月22日は『夏至』。 一年のうちで昼間の時間が最も長く、夜の時間が最も短い日。

そんな『夏至』に、今年も恒例のエコ運動『100万人のキャンドルナイト』が全国各地で行われている。『夜8時から10時までの2時間、電気を消してキャンドルの灯りだけでスローな夜を過ごそう』というこの運動。

2001年、カナダでの自主停電運動をヒントに始まった。現在では全国2万2700ヶ所以上の施設がライトダウンする、一大イベントにまで成長したらしい。東京タワーも明石大橋もライトダウンするそうだ。

ただし、この『100万人のキャンドルナイト』は、無理して電気を消したり、大声をあげて反対を叫ぶ運動ではないそうだ。みんなが電気を消すことが、地球温暖化の防止になるということが、一番大切な目的でもないという。

つまり。ひとり一人が意識をする、ということが大事なのだと思う。

6月22日~24日午後8時~10時。街の灯りがフッと消えて、キャンドルのやわらかい灯がともる、というのも見てみたい。そして。その2時間をどうやって過ごそう。

子どもに絵本を読んであげるのもいいだろう。静かに大切な人と静かに食事。お気に入りのお酒をと共に会話を楽しむのもいいだろう。

テレビなど無くても。パソコンなんか出来なくたっていい。暗闇の中だからこそ忘れかけていた“大事なもの”が見えてくるかも知れない。

今宵。キャンドルの灯りであなたは誰と、どんな風に過ごしてみますか?

昼風呂人生

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 00:46:44

思えば毎日。出勤前のお昼にお風呂に入っている。シャワーはあまり好きじゃないので、たっぷり湯舟にお湯をはって首までザブンと。昼風呂は、実にいいものである。

こうして昼風呂に入るという習慣はいつからだろうと、今日昼風呂につかりながら考えた。入浴といえば、ずっと昼風呂だった。

小さい頃。わが家は貧乏だったので家にお風呂がなかった。そこで近所の銭湯に通っていた。家族全員だ。揃って全員行くことはほとんどなかったが、オヤジと行くことが多かったように思う。いやいや。小さい頃はオフクロと行っていたな。もちろん女湯に入っていた。小学校低学年まで。

いつのころからかオヤジと行くようになり、その時間も夕食後だった。だいたい6時半頃だったと思う。夏場ともなれば、まだ日没前。僕は、明るい時間帯の銭湯へ行くのが楽しみだった。太陽光が射し込む浴場。キラキラ光る湯気の中で湯舟に入る楽しみ。すごく好きだった。しかし、喜び過ぎて、泳いだり、騒いだりして近所のおじさんによく怒鳴られた。

また、銭湯に行かず、家の裏でタライ行水もよくやった。特に夏休みなどは昼間から。気持ちよかったのを覚えている。

一転して。冬場の銭湯通いは嫌だった。寒い上に暗い。行きも帰りも、さらには浴場内も暗く、やけに湯気だけが立ち込めていてムンムンしていて嫌だった。

銭湯通いは高校時代まで続いた。そして、大学へ行くために上京。東京時代も銭湯御用達だった。ただ、東京の銭湯というのは、とにかく湯が熱いのだ。だが、お年寄りたちは飄々として入っていく。僕も真似して、まず足の先をちょっとつける。アチチチィ~! 飛び上がるくらい熱い。よくお年寄りたちは平気で入れるなあと思った。

だからといって「水」の蛇口をひねって薄めようとするものなら、どやされるのである。入りたいのに入れない。これには閉口した。

しかしお年寄りたちの表情をよく見ると、実は我慢している。顔を真っ赤にして、目をつぶり、じっと耐えているように見える。なあんだ。粋がってるだけジャン。

粋でイナセな江戸っ子の心意気というものなのだろう。熱い、それこそ火傷しそうなくらい熱い湯でも“平気の平左”。黙ってザブンと首までつかる。田舎者の僕には到底真似出来ない芸当であった。

それでも、やはり。お昼に通う銭湯の魅力には勝てず、学生時代もちょくちょく昼間から風呂桶とタオル片手に通っていたものだった。

時は流れて。学生から社会人へ。会社員を数年過ごしたのちに、フリーランスに転身。再び昼風呂生活がはじまった。

フリーランスというと聞こえはいいが、住まいとは別にオフィスを借りるほどの収入なんてない。自宅兼仕事場である。

住まいは1Kという間取り。6畳の和室と8畳のキッチン。不思議な間取りなのだが、ここは風呂ナシだった。この物件を選んだ理由のひとつに銭湯が近いということがあった。

4年ほど住んだのちに引っ越しした。今度は風呂付き。収入がやっと追いついてきた。しかし、マンションなんて立派なものではなく、いわゆるビル。ただ、ワン・フロアに1世帯というのが気に入って決めた。僕のフロアは5階。ビルの最上階だった。

僕は嬉しかった。小さい頃から家にお風呂のない暮らしをずっとしてきたから。初めての“内風呂”。感動だった。よし、これで誰に気兼ねなく、朝でも昼でも深夜でも入浴できると。

毎日毎日よく入浴した。朝、目覚めたからと言って、ザブン。昼、汗かいたからと言って、ザブン。夜は寝しなにザブ~ンと。でも、やっぱりいちばん好きだったのは昼風呂だった。♪狭いながらも明るい内風呂♪である。

あれから15年近くになる。そして今日も。僕は窓から隣家の柿の緑葉を眺めながら昼風呂でひと心地してきたのであった。やっぱ、昼風呂はサイコー!!


※写真はすべてイメージ写真です。

2007/06/21

あの頃と、どこか似ている。

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 17:12:47

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/21]
【 IF 】
Manna
written by DAVID GATES
performed by BREAD
from the album[MANNA] (1971年)

昨日の仕事帰り。正確には今日未明の午前4時すぎのこと。車で帰宅中にFMラジオから流れて来た、甘いギターのイントロ。それが何の曲だか、すぐにわかった。ブレッドの『イフ』だった。

TVなどで使われたりしているので、知っている人は意外に多いはずだ。僕はというと、中学時代はご他聞にもれずラジオの深夜放送をむさぼり聴いていたクチ。その頃に聴いたのかどうか、記憶はあいまいだ。

中学生の頃か、高校生か・・・mmm。思い出せない。いずれにせよ、ずいぶんと昔から知っていた。いつぐらいの曲だろうと調べてみたら、なんと1971年発売だった。とすると・・・僕は14歳。中学2年生ぐらい。オン・タイムではないにしても、中3ぐらいで聴いたのだと思う。高校時代はもっぱら日本のフォークソングばかりを聴いていたから。

さて。ひさしぶりに聴く『イフ』は、懐かしかった。東の空が少しだけ薄青く染まりはじめていた。夜明け前の静けさの中で、僕は車を止めて聴き入った。

浮遊感のあるギターの音色。甘いメロディ。そして何よりもデヴィッド・ゲイツの甘くジェントリーな声。今聴いても色褪せるどころか、やさしく気持ちを慰めてくれる。一度聴いたら、忘れられない珠玉の歌。

梅雨に入って。いっそう夜明けの時刻が早まって来た。僕はこの時間が大好きだ。家に着いてからもすぐに床に入らず、窓を開けて、刻一刻と変わっていく東の空を眺めたりする。できれば、温かいジャスミン茶でもあれば最高なんだけど。

ダーク・ブルーから少しずつ白さを加えながら明るくなる日もあれば。真っ赤に朝焼けに向かって空を染めていく日もある。そういえば、中学生の夏休みの自由課題で、『朝焼けの空』と題して毎朝早起きして写真を撮ったなあ。イヤ、早起きではなく深夜放送を朝まで聞いて、それからベランダに出て撮っていた。そして再び床につく・・・懐かしい夏休み。今の僕もどこか似ている。

イフ・・・もしも。きっと、これも悲しい歌なんだろうな。いろいろと調べてみた。こんな対訳があった。多少、僕の手も加えた。

 
 
【イフ】(作詞・作曲:デヴィッド・ゲイツ)
 
もし、一枚の絵が千の言葉を描けるなら
なぜ僕に君の絵が描けないんだろう
言葉に出しても表せない
僕が知ってる君のこと

もし、トロイのヘレンを求めるみたいに
一つの顔で千の船が帆をあげるなら
僕はどこへ行ったらいいんだろう
君以外 心の拠り所はない
君こそ僕に残されたすべてなんだ

そして生きたいという欲望が枯れ始めたら
君は僕の元にやって来て自ら僕の上に降り注ぐ

もし、人が一度にふたつの場所にいられても
僕は君といっしょにいるだろう
今日も明日も
君のかたわらにずっと

もし、万が一地球の自転が止まったら
ゆっくり回って止まったら
君と一緒に最期の時を過ごすだろう
そしてこの世の終わりがやってくると

星が一つ一つどこかへ消えてしまうなら
君と僕も遠くへ飛んで行ってしまおう

2007/06/20

イカを食べながら運転する女

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 20:02:38

某有名ラジオ・パーソナリティY嬢のブログを見ていたら。面白いことが書かれていた。思わず想像して笑ってしまった。

それは。「車を運転している時、空腹に耐えられず、食べながらハンドルを握ることが、ままある。」というのだ。

別に、そういうことは誰にでもあることで。ご本人も「お行儀悪いけど。」とおっしゃっているように、大したことではないと僕も思う。

しかし、問題は、その時《何を》食べているかである。なんとY嬢は、こともあろうにバナナを食べながら運転したというのだ。なぜ?ではなく、「どうしてもバナナ」だったそうな(笑)

また、バツの悪いことに、それを知人に目撃されたという。しかも「すごく幸せそうになにか食べながら・・・」とコメント付きで。

そこでブログは終わらず、Y嬢はさらに過去の車中飲食物について思い出していった。それを見て、僕は吹き出したのである。
 
「車中で食べるモノって、気がついたらシブイものを選んでいた。魚肉ソーセージ、貝柱のヒモ、イカの串焼き。絶対誰にも見られたくない姿である。イカ食べながら運転する女ってサイテーでしょ、想像しただけでも。」

どうだろう。イカの串焼きをアタマからガブリと半分くわえたまま、両手でハンドルを切る女・・・カッコイイのか悪いのか。

ちなみに僕は、それがサマになるくらい素敵な女性だったら、文句なくOK!である。

僕をはじめ、みんさんも。くれぐれもお気をつけあそばせ!
(ちなみにY嬢はなかなかの美人さんのようである)

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 19:18:17

●今日アップした音楽ネタはゴードン・ハスケル。マイ・フェイヴァリット・ミュージシャンの一人だ。「Today's Video Clip」でもライヴ映像をアップしたが、いやあシブイ! いいなあ。ぜひ、見て欲しい。

曲名は「How Wonderful You Are」。彼の2001年の大ヒット曲。とはいえUKでの話だ。こんないぶし銀のミュージシャン。日本にはいないなあ。

●営業前に毎日通うカフェ・タイムレス。準備が終わっての、ひとときのくつろぎタイムである。

ところが。今日はいつになく来店客が多い(失礼)。いつもなら、ゆっくりしている時間帯なのだが。その上。ウチのお客様も数人いらして。いやはや。今日はメルマガの配信日。

「あらあ、伊藤さん。さっきメルマガ届きましたよ」とアチコチからお声がかかった。その都度、「いやあ、どうも」と挨拶を右に左に。照れ臭いやら、恥ずかしいやら。今度からはメルマガ配信日にカフェ・タイムレスに寄るのは避けようかと。

しっとりと英国AOR

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 17:10:12

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/20]
【TELL ME ALL ABOUT IT】

The Lady Wants to Know/Gordon Haskell

written by MICHAEL FRANKS
performed by GORDON HASKELL
from the album[THE LADY WANTS TO KNOW] (2004年)

今日も今日とて。オタク度全開のアルバムを選んだ。とはいえ、40代後半の洋楽ファンだったら必ず聴き覚えのある歌である。ただ、歌っている人物が違っているが・・・

知る人ぞ知る、いぶし銀の英国シンガー・ソングライターのゴードン・ハスケルによる、マイケル・フランクスのカヴァーだ。

このゴードン・ハスケル。とにかく渋い。何がって、その声。その作風。そして風貌。声のタイプとしてはクリス・レアに近いと言ったら少しは伝わるだろうか。もちろんゴードン・ハスケルは、あんなダミ声ではなくソフトなテナー・ヴォイスだけれど。作風にしても、いかにも英国らしい雰囲気を持った奥ゆかしいシンガー・ソングライターである。

※プロフィールについては過去の記事で詳しく紹介しています。
http://itochan.com/blogs/index.php?m=20050716

さて。そんな彼が、マイケル・フランクスのカヴァー集を出しているのである。ちょっと驚きなのだが。内容はというと、元AWB(アヴェレイジ・ホワイト・バンド)のヘイミッシュ・スチュワートのプロデュースの元で制作。「アントニオの歌」をはじめ、「THE LADY WANTS TO KNOW」、さらに新しいところでは「HOURGLASS」など、マイケル・ファンなら誰もが知っている名曲ばかりを、完全なジャズ・マナーで極上の英国風AORに仕上げている。

で。選んだ1曲。本家のマイケルもいいが、流麗なストリングスが効果的に使われ、ブラジリアン・テイストにアレンジされたT③『TELL ME ALL ABOUT IT』。ヘイミッシュ・スチュワートのスパニッシュ・ギターもイカしている。ジメジメした今の季節にぴったりだ。

もし、この“いぶし銀”ゴードン・ハスケルを聴いてみたいと思われるなら、このアルバムもいいが、いい意味で彼らしさは薄い。そこでオススメは、やはり大ヒット曲『HOW WONDERFUL YOU ARE』が収録されているアルバム『HARRY’S BAR』。男のロマンティシズムに満ちた素敵な1枚だ。

Harry's Bar
Harry's Bar/Gordon Haskell

 
 
【映像のオマケ】
ゴードン・ハスケルの最大のヒット曲『HOW WONDERFUL YOU ARE』のミュージック・ヴィデオをYouTubeで発見。パブでゴードンがパブで若い素敵な女性と出会うという、なんともありがちな設定だが、音源はちゃんとしている。


http://www.youtube.com/watch?v=yd_-8Iv_Bk8

※ちなみに同曲の珍しいライヴ動画もあった。こちらは画面右側のYouTube動画「Today's Video Clip」にアップしてあります。

itochan@mail.magazine

Category: 03.メルマガ[伊藤通信] — itochan @ 16:10:02

こんにちは。梅雨はどこへ?と疑いたくなるほどの晴天に汗ダクの熊本上通並木坂bar伊藤から季節の便りです。

ホント、暑いですね。最高気温が29度だそうです。さて。久しぶりのオフクロの話題です。

お昼の買い物から帰って来たオフクロ。「ホレ、見てみぃ。こぎゃん太かとは初めて見たバイ」と、片手に特大の長ナスをぶら下げていました。その長さなんと57センチ。しかも103円と安い。僕もド肝を抜かされました。

「今夜はこればどぎゃんしようかね」とニコニコ。最近ナス料理に凝っているオフクロ。こくらい(味噌よごし)にはじまり、麻婆ナス、焼きナス、味噌汁・・・きっとテレビ番組で見たのでしょう。ああ~伊藤家の食卓のナスづくしの日々はまだまだ続くのか(苦笑)

ホームページに特大ナスの写真をアップしました。ぜひ、その雄姿をご覧ください。
http://itochan.com/blogs/

特大長ナスにオフクロ、仰天!

Category: 01.ニュース — itochan @ 15:39:03

なんと長さは57cm マッチ箱と比べるとその大きさがよくわかるなあ

「ほぉ、見てみぃ。ごぎゃん大きかバイ」

お昼の買い物から帰って来たオフクロが笑いながら言った。寝ぼけて新聞を読んでいた僕は物憂げに振り返った。すると、そこにはとてつもない長いナスを片手に持って立つオフクロがいた。

「なんだろか。その長さは」

「長ナスは知っとるばってん。こぎゃん長かとは初めて見たバイ」

「ほんなこつ。たまがる」

それにしても長い。モノサシで計ってみたら57センチもあった。しかもピカピカに光っていて手触りも柔らかく、新鮮。

「長ナスは柔らかかし、タネが入っとらんけんスキたい」

見つけたことを自慢気にオフクロは言っていた。

「これば手に持ってスーパーの中を歩きよったら、どこかの奥さんが『雨も降りよらんとに店の中を傘を持って歩きよらす』って間違えらしたよ」

確かに遠目で見れば。しかも小さいオフクロ。間違えられても仕方ない。値段も高かっただろうと聞くと「103円タイ! 安かでしょうが。特大長ナスて書いてあった」と、またまた自慢そうに言う。

熊本産らしい。オフクロが言うには昔からこうした長ナスはあったらしい。僕は手に取ってよくよく眺めた。まったくキズも何もない。

「こんなに長いと地べたに付かないのかなあ」

「長かつはヘチマのごつぶら下がってなるとたい。それば背伸びしてハサミで一つひとつ切ると。果物ばとるごたるもんたい。木も太か。ばってん初めて見た、こぎゃん太かとは」

オフクロは初めて見たとしきりに口にしていた。僕も初めだ。

最近、オフクロはナス料理に凝っている。「こくらい(味噌よごし)」はもちろん麻婆ナス、焼きナス、漬物・・・ここ数日、伊藤家の食卓はナス料理のオンパレードだった。たぶんテレビ番組でナス料理をやっていたのだろう。こういうのにすぐ影響を受ける、伊藤家のオフクロである。ああ~、これでまた数日ナスづくしの日々だ。

遠目で見ると、まるでウナギのような特大長ナス

2007/06/19

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 18:59:09

●こんな気分だ。

からっぽになる旅
 
 
旅をしようと思っている。
でも、なぜか腰が上がらない。

雨の季節のせいではなくて
仕事の忙しさのせいでもない。

カラダはこんなに軽いのに。
思い出も捨てて 
涙も流すだけ流して

まだ、カラダのどこかに
オリが残っているのか。

旅に出よう。本当に出ようと。

からっぽになる旅を。

ワタシハドコヘイキタイノダロウ

あれから一年

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 18:07:07

早いものだ。人生の先輩であり、最高にカッコ良かった“平成のフーテン”こと大坪さんが亡くなられてちょうど一年が経つ。

いろんなことを教えていただいた。いろんなバカ話に付き合ってもらったし、付き合わされた。恐怖のドリアンごっこ。忘れません。舞台演出で使ったタマゴの粉バクダンの話。bar伊藤で一緒に聴いた高橋竹山のライブ盤とクリス・レアの「ON THE BEACH」・・・語り尽くせない。

あれから一年。僕は何をしてきなのだろう。もし大坪さんが生きておられたら、きっと「イトウちゃん、何やってんだい」とお叱りを受けたに違いない。

このサイトのURLであるitochan.comも、大坪さんの命名だった。

あれから一年。僕は情けないことに何も変わっていない。それどころか、時に退化しているんじゃないかとさえ思うこともあったりする。

今日再び。大坪さん直筆による「病ダレに自」の額を飾ろうと思う。自称スカトロジストの大坪さんも喜んでくれたようにbar伊藤の雪隠に。

梅雨の中休み

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 17:51:20

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/19]
【ONCE UPON A SONG】
虹伝説~ザ・レインボウ・ゴブリンス
written by 高中正義
performed by 高中正義
from the album[虹伝説~THE RAINBOW GOBLINS] (1981年)

まだ夏でもないのに。高中正義の“音”が聴きたくなった。そう、あの軽やかに宙を舞うような歌うギター・サウンドが。アタマの中でうごめくあらゆる煩悩を吹き飛ばしてしまいたかった。

梅雨の中休みというには、まだ始まったばかりだというのに。今日はまるで梅雨の中休み状態。特に午後4時過ぎあたりからは眩しい陽光さえ射しはじめてきた。いったい何なんだ。

僕はといえば、昨夜来気分はダウナー。何がどうしたというわけでもなく、ただただブルー。昔先輩から聞かされた“生命力の減退”とはこういうものだろうかと。どうにかして打破しないと。仕事にまで支障をきたしてしまう。

そんなワケで、高中正義である。何でもよかったのだが、あまり聴かないアルバムを取り出した。

このアルバムは、イタリアの画家であるウル・デ・リコの絵本『虹伝説』をモチーフに制作された高中正義の代表作である。ただ、他の作品群とは多少異質であり、ファンキーな演奏が持ち分の彼は、ここにはいない。自分流の色付けを避け、何よりも原作絵本のイメージを忠実に音楽で再現しようとしている。

リリースは1981年。正直言って、僕はこの頃の高中正義はほとんど聴いていない。日本人アーティストのサウンドに食傷気味になっていて、どっぷりと洋楽ばかりを聴いていた。しかるに、このアルバムは後追いで聴いた。それも15年以上経ってから。

相変わらず高中正義のギターは歌いまくっている。テクニックは言うまでもない。だが、この作品は、そんなテクニックよりも彼自身のコンポーザーとしての手腕に感心した。ストーリーに合わせた曲と音が素晴らしく良く出来ている。絵本と一緒に楽しむというのもいいだろう。

さて。今日の1曲はT②『ONCE UPON A SONG』を選んだ。このアルバム中の名曲といえばT④の『THE SUNSET VALLEY』が取り上げられるのだが。僕は違う。なぜならば、このT④はそれまでの高中正義を思わせるからだ。“いかにも高中!”という感じなのだ。

T②は、もっとイマジネーションをかき立ててくれる。星勝アレンジによるストリングも爽やかだし、何よりも彼のギターが最高に歌う。彼の持つテクニックのすべてが披露されていると言える1曲だ。

こんな梅雨の中休みのような爽やかな午後。こんな気持ちの良いギターを聴いているだけで、僕はシアワセだ。

2007/06/18

ジャケット買いしてしまった!

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 18:44:26

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/18]
【A SINNER KISSED AN ANGEL】

written by DAVID / JOSEPH
performed by HERBIE MANN AND ORCHESTRA
from the album[LOVE AND THE WEATHER] (1956年)

内容はともかく。このジャケット写真を見た途端、即座に買おう!と決心した。

昨日の夜のこと。僕は何気なく古いジャズ雑誌を引っ張り出して読み返していた。そして雑誌のグラビア・ページを開いた時だった。グリーン一色のジャケットが目に飛び込んで来た。この写真、いいなあ~!

寺島靖国というジャズ喫茶オーナー兼ジャズ評論家が連載していたページで取り上げられていた1枚レコード。それがこのアルバムだ。寺島氏自身もこのジャケットについて「私はあらゆるジャケットの中で、この『ラヴ・アンド・ザ・ウェザー』が最も好きだ。はっきり言おう。中身なんかどうだっていい。入っていなくてもいい。」とまで褒めたたえている。

僕らの世代(40代後半以上の世代のこと)は、1970年代後半から80年代初期にかけて、アメリカやヨーロッパから直輸入されたアナログ・レコードを買い漁っていた。直輸入盤だから、1枚1枚薄いビニールでシールドされていて中身を聴くわけにはいかなかった。

しかも知らないミュージシャンだったりすると、どうしようもない。当時、現在のように情報がない。インターネットで検索して、試聴して・・・なんて出来る現代とは違う。

そこで僕たちがやったこと。それはジャケット裏に記された情報から中身を想像するという方法。それしか手立てはなかった。プロデューサーは誰か? 参加ミュージシャンは誰か?・・・少しでも手がかりを探した。そして当てずっぽうで決断。購入。こうやって買ったレコード。自宅へ帰り、急いでシールドをはがし、ターンテーブルに乗せて、聴く。ワクワクドキドキの瞬間。まさに博打である。

ヤッタ~!! 飛び上がらんばかりの歓喜の時もあれば。無口になって静かにターンテーブルから降ろし、ジャケットの中にしまい込み、「ふうっ」とため息をついた時もあった。いわゆる“ハズレ”である。

しかし。そういったクレジット買いもさることながら。たまに究極の無茶買い“ジャケット買い”もやっていた。つまり、最初から中身はどうだっていい。とにかくジャケットが素晴らしいから欲しい。それで中身が良ければメッケモノだというイチがバチかの無謀ショッピングである。

レコード・ジャケット。それは僕ら貧乏学生が唯一買うことの出来た、本物のアート作品。どんなに高価だったとしても3000円前後で買うことが出来た。30cm四方の、本物のアート作品。それこそ世界中に何万枚と出回っている物ではあるが、それはまさに本物である。これを手にすること、それはまさに至上の喜びだった。

bar伊藤の棚に収められているアナログ・レコードの数々。その中には、見ているだけで惚れぼれするような素晴らしいアート・ワークが施されたものも少なくない。お気づきだろうか。お店の隅にひっそりとレコードが飾ってあるのを。僕のお気に入りのジャケットなのである。季節や気分でたまに取り合えているのだが。

いずれにせよ。中身はもちろん、ジャケット写真も含めて。僕ら音楽大好きオヤジにとっては、かけがえのないお宝なのである。

さて。話がオタクになってしまったが。今日の1曲。mmm・・・曲というより、とにかくこのジャケット。演奏しているハービー・マンはフルート奏者である。昔から知ってはいる。しかし、あまり好みのタイプのミュージシャンではない。だが、どうしても、このジャケットが欲しかった。できれば30cmのアナログ・レコードで欲しいのだが、中古盤で探しても中々見つからないレア物であり、あったとしてもベラボーな値段が付けられている。

そこで、仕方なくCDで我慢しようとamazonで探してみた。ところが、これまた品切れ。やはり寺島氏が言うように、素晴らしいジャケットだから、僕と同じような考えの人が山ほどいるわけで(いわゆるオタク)その連中が買ってしまったということだろう。

途方に暮れた僕だったが、ひらめいた。もしかしたらアノ人は持っているかも!? そう。近所のカフェ・タイムレスのマスターだ。譲り受けることは無理だろうから、せめてジャケットを見るだけでも。さらには中身も聴かせてもらおうと思った。

お店にうかがう途中。何気なく行きつけのCDショップに立ち寄った。別に買いたいものがあったわけではない。ただ何となくだ。そして。「まさか? 発売されて2年近く経っているし。ここも売り切れだろう」という気持ちで例のCDを探してみた。ところが、あったのである。しかも新品で。

この時の感動と言ったらない。言葉では言い表せないほどの喜びである。ジャケットを眺めた。印刷の悪い雑誌で見たものとは比べものにならないくらい。思わず声が出そうになった。僕は心の中で「やった!!」と思い切り叫び、はやる気持ちを抑えながら、ウキウキ顔でレジに持って行ったのだった。

結局。カフェ・タイムレスにはなかった。マスターもあまりハービー・マンには興味がなかったみたいだった。調べてみたら発売当時は見向きもされず駄盤扱いだったようだ。確かに内容はイージー・リスニング風。しかもソニー・ロリンズの『サキソフォン・コロッサス』やソニー・クラークの『クール・ストラッティン』などがもてはやされていた時代。受けなかったのも仕方のない話だ。

さて。再び横道にそれたが。今日の1曲はT⑤『A SINNER KISSED AN ANGEL』を選んだ。どれでも良かったのだが。ストリングス・オーケストラをバックに、ハービー・マンはテーマメロディを丁寧にフルートで歌い上げている。斬新さも衝撃もまったくない。ただただ美しい。

ややもすると聴きやすさから、「ツマラナイ」と酷評されかねないだろう。しかし。こんなシトシト梅雨の午後。しっとりと濡れた街路樹を見ていると、とても似合うんだよなあ。こんなエレガントなサウンドが。何も考えずに音に身も心も任せられる。そして何よりも。ジャケットと共に、情景を愉しむことが出来る。

余談だが。ジャケットの二人。グイッと持ち上がったかかとから連想してみて。きっと強く抱擁しながらキスしているに違いない。勝手に名付けて『雨の中の接吻』そして。なぜか女性のハイヒール。片方しかない。僕は見逃さないぞ。うらやましい~~!

ちなみにジャケットのデザインは世界に冠たる名ジャケット師、バート・ゴールドブラット。彼のあまたある作品の中でも最高傑作と呼ばれている。

2007/06/16

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 18:11:19

●昨日。週末の金曜日。大賑わいの週末金曜日だった。僕は僕で常連さんのお相手で話し込んでいるのだが、その横でhiroshi君は右に左に駆けずり回っていた。ホント、ありがたい。そして申し訳ない。

困ったついでに最後のお客様が中々腰が上がらず、とうとう4時すぎまで延長することになった。いやはや。hirishi君はまだ若いからそれほどでもなかったようだが、僕はこたえた。やはり年には勝てない。

●珍しいというか。やっと日本酒のオーダーが増えてきた。昨日などは6:4の割合で日本酒が出た。僕個人としてはうれしい。やはり焼酎より日本酒のほうが味わいは深い。決して焼酎が悪いわけではない。ここ数年の焼酎ブームで、あまりに焼酎ばかりがもてはやされていたからだ。しかし、気候が夏に向かっていくに連れて、否が応でも焼酎の季節となる。それはそれでうれしいのだが。キーンと冷えた日本酒の味わいも、まさに「日本の夏ならでは」である。

●いろいろとあって。気持ちに余裕がないので「今日の1曲」はお休み。

2007/06/15

雨か陽射しか。。。気分しだい

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 18:22:15

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/15]
【SUNSHOWER】

Dr. Buzzard's Original Savannah Band

written by AUGUST DARNELL / STONY BROWDER,Jr.
performed by DR.BUZZARD'S ORIGINAL SAVANNAH BAND
from the album[DR.BUZZARD'S ORIGINAL SAVANNAH BAND] (1976年)

まさに。カレンダーを1枚、ビリッと破ったように。いきなり雨の季節。ホント、面白いくらいの変わりようだ。梅雨に入ったことで。やっと大好きな梅雨のひと休み、束の間の晴れ間が愉しめるようになった。

さて。今日はどんな音楽で決めようか。アレコレとCD棚を見渡して。選んだのがコレ! ジャケットからして、なんとも奇妙キテレツ、エキゾ・ディスコな1枚。ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンド。

たぶん。相当の音楽通。あるいは、かつてディスコ狂いの過去を持つ人ぐらいしか知らないだろう。

粋なサウンド趣味人キッド・クリオールことオーガスト・ダーネルがキッド・クリオール&ココナッツの前に在籍していたビッグ・バンドの傑作。ノスタルジックなビッグ・バンド・サウンドと、彼らのルーツであるラテン・リズム、フランス文化とアメリカ文化が融合し、他に類を見ないキッチュでロマンティック、そしてエキセントリックなスタイルとサウンドが展開されている。

ゴージャスなアレンジといい、しっかりとしたリズム部隊といい、なんとも気持ちがいい。単にオシャレなダンス・アルバムとして聞くも良し、作り込まれた音源、ネタを聞き込んでニンマリするも良し。文句無しの名盤。後のキッド・クリオールへの進化への布石がよくわかる。

だが、初めて聴いた人は大きく二つに分かれるかも。好きか、嫌いか。正直なところ僕もはじめはそのキッチュさゆえにあまり好きになれなかった。教えてくれたのは、ちょくちょく話題にのぼる東京在住の音楽師匠N氏。やはり、彼である。こうしたヘンテコな、趣味趣味音楽を紹介してくれるのは。今更ながらヤレヤレである。

だが、N氏が教えてくれたものは、後々になって「絶対、聴いておかなくちゃイケナイ」的な素晴らしい、あるいは貴重なものばかりだったことに気づかされた。中にはキワモノも結構あるにはあったが。

当時の僕はまだ甘チャン。そんな僕に相当に勉強しなければ(聴き込んでこなければ)わからない音楽を、いともたやすくカンタンに「ホイ、聴いいてみい!名盤や」と差し出したN氏・・・ワケのわからない粋な音楽オタクおやじだった。

そんなこんなで。あれから20年。好きになれなかった僕が、今ではBEST10に入れたいほど気に入ってしまっているのだから、音楽オタク遍歴とは恐ろしいものだ。

さて。選んだ1曲。名盤の誉れ高いファースト・アルバムからT④『SUNSHOWER』。スコールのような雷雨のSEではじまり、そこへ可愛らしい子供らのコーラスが加わる、ジャングル・ビートとでも呼ぶようなエキゾチックな人気曲。クラブ系ではサンプリング・ネタでも有名だ。

雨の季節を迎えた熊本。このスコールのようなSEを雨音ととるか、サン・シャワーととるか・・・憂鬱な気分にさせる梅雨空の下を、僕はこんなゴキゲン音楽を聴きながら車を飛ばした。
 
 
 
※ちなみにサイト画面右側にあるYouTube動画でドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドの映像をアップした。曲は違うが、そのゴージャスかつ粋で、ちょっとイカガワシイ雰囲気は伝わるだろう。これもまた僕の趣味なのである。

2007/06/14

今がいちばん幸せだと・・・

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 19:22:00

【TIME TO GO】(作詞・作曲:大貫妙子)
 
見つめあえば
私たちが過ごしてきた時が見える
それはまるで
しまい忘れた思い出のアルバム

旅した街の小さなカフェ
雨上がりの草のにおい
眩しい夏のパラソルの影
風が開くペイジ

今は あなたに会いたい
誰よりも あなたに会いたい
いつまでも かわらないまま

遠くで鳴る電話のベル
さめたままのコーヒーカップ
忘れられた 壁のカレンダー
出せなかった手紙

今は あなたに会いたい
誰よりも あなたに会いたい
この想い 届かなくても

窓におちる 夜明けの雨
目をとじれば聴こえてくる
あなたがとても 好きだった曲
今は それがわかる

あなたがいて わたしがいて
同じ時を見つめていた
そこにはもう もどれないけど
とても恋しいから

それは 遠い夏の夢
 

 
「街で見つけたいちまいのきれいなポストカード、それは、夏の浜辺を写したものでした。気に入って、壁にピンでとめておきました。行ったこともない場所、それなのに懐かしい風景、わたしたちは、このいちまいの写真のように切り取られた過去の時間や風景を、思い出すことがあります。それも、なにかの拍子に。でも、そこには、決して戻れないことを知っています。それを知ってなお、今がいちばんしあわせであることを信じる気持ちが素敵なのだと思います。」
(大貫妙子)

 
 
今がいちばん幸せであることを信じる気持ち。・・・幸せって何だろう。人は欲張りだから。いつも、もっともっとって。今より、もっと幸せにって。

遠い日のことを思い出す。それも懐かしく思い出せる心のゆとり・・・それが幸せであるということなのか。僕は「今がいちばん幸せ」だと言えるだろうか。

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 17:10:03

●ご近所のカフェ・タイムレスの松ちゃんが言った。「梅雨に入って。みんな3日ぐらいは街に出ないです。じっとしてしまいますね」。僕も同感。「それにしても、カレンダーをビリビリって破るみたいに。日付が変わるみたいに一気に梅雨になっちゃったね」と。

ふつうなら季節の変わり方は“徐々に”という具合だが、今年の梅雨はチャンネルを切り替えたみたいにやって来た。

●梅雨だから、というわけではなくて。昔から好きだった大貫妙子の歌。最近になってよく聴く。「黒のクレール」「新しいシャツ」「若き日の望楼」「Time To Go」・・・そして「突然の贈り物」。彼女の声、メロディ、そして歌詞・・・たまらなく素敵。

現在サイト内のYouTube動画にアップしているものも大貫妙子。しばらくは特集ではないが、彼女の歌っている動画をアップし続けていこうと思っている。

この想い、届かなくても。

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 17:03:00

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/14]
【SARA SMILE】
ライヴ
written by HALL & OATS
performed by JU FUKAMACHI & THE NEW YORK ALL STARS
from the album[JUN FUKAMACHI & THE NEW YORK ALL STARS LIVE] (1978年録音)

1970年代終盤から80年代初頭にかけて。日本のジャズ界は熱気に満ちていた。クロスオーヴァー~フュージョン・ミュージックと呼ばれる新しい潮流が現出しし、閉塞感で窒息状態にあったジャズ界に新しい息吹きを投入した。

ちょうどその頃だった。僕がこれらの音楽と出合ったのも。その頃交際していた女性から教えてもらった。彼女はレコード店に勤めていたこともあって、一般人よりも情報が早く入手でき、すばやく僕に教えてくれていた。

たまに引っ張り出しては聴く。ある意味、僕のあくなき音楽遍歴の旅はその頃にはじまったと言えるだろう。今でも彼女には感謝している。彼女と出会っていなければ、きっとこんなに音楽バカにはなっていなかっただろう。まあ、おかげで音盤につぎ込んだお金を貯金していれば・・・外車の一台くらいは・・・イヤイヤ。音楽と出合えたことで僕はどれだけ救われたことか。幸せを教えてもらったことか。

昨今のジャズ/フュージョン・ミュージックを聴いても、あの頃のような熱気を感じないのは音楽自体の行き詰まりからだろうか。それとも単に僕が年を重ね、新しいものに対して柔軟に受け入れることが出来なくなったせいか。

いずれにせよ。あの頃の“音”を聴くと、その熱さに身も心もヤケドしてしまいそうだ。とにかくクリエイティヴでエネルギッシュで。未来は安泰だとさえ感じさせてくれる。

目の前に立ちはだかっていた厚く大きな壁。その前でミュージシャンたちは立ち往生していた。「ジャズに未来はあるのか?!」そんな言葉さえ飛び交っていた。そんな閉塞感に満ちた状況に、風穴を開けたのがクロスオーヴァー/フュージョン・ミュージックだったのだ。

だが、現実は違った。そんなフュージョン・ミュージックも10年と持たずに終息していった。どれもこれもが同じようなものになっていった。あげくには耳当たりのいいスムース・ジャズなんてものに姿を変えて行った。

昔、こんな言葉を聞いたことがあった。「JAZZとは“革新”という意味だ」と。ジャズは、クロスオーヴァー~フュージョン・ミュージック以後、果たして“革新”を起こしたのだろうか? あれから20年以上経つというのに。

技術革新による打ち込みサウンド。さらにはヒップホップからの影響によるサンプリングなどの技法がジャズ界に流れ込んで来た。しかし。僕はジャズは人間の音楽だと考える。すべてを機械が演奏してしまうような音楽を(ここではジャズにしぼる)僕はジャズと呼びたくないし。感動はしない。
 
 
さて。講釈が長くなってしまった。今日選んだ1曲だ。そんなジャズが熱く燃えていた時代の空気を閉じ込めた1枚のアルバムから選んだ。

ヴィブラフォン奏者であり、素晴らしいプロデューサーでもあったマイク・マイニエリのリーダー・アルバム『LOVE PLAY』の中で取り上げた名曲『SARA SMILE』。それをライヴで再演したヴァージョンを今日は取り上げた。

この曲は、ポップス・ファンならご存知だろう。あのホール&オーツのヒット曲である。当然、ヴォーカルものなのだが、これをマイク・マイニエリのヴィブラフォンと、デヴィッド・サンボーンの“泣き”のアルト・サックスをフィーチャーして演奏している。

美しいバラード・ナンバーである。マイクのリリカルなソロをはさんで、サンボーンのソウルフルなソロが全編に聴かれる。美しくもあり、スリリングでもあり、興奮とド迫力の演奏。見事としか言いようのないアレンジと白熱の演奏である。12分を超える大作だが、それを微塵とも感じさせない。それどころかサンボーンの泣きのソロに、こちらも感動してしまう。

そして終盤。一度終わりそうになるが、そこで天才ドラマー、スティーヴ・ガッドが煽り立て、再び盛り上がっていく・・・感動を超えて、涙すら溢れてくる。

「世界の中心で愛を叫ぶ」というのがあったが、まさにそんなラヴ・バラードである。ささやく愛も大人びていいが。時に、声が枯れるほどに愛する人の名前を叫ぶこと。恥も外聞もかなぐり捨てて。それは本当に失いたくない相手への最高の愛情表現。それは男にしか出来ないこと。そう。今日僕は並木坂で君の名前を大声で叫びたい。そんな気分だ。

2007/06/13

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 18:39:18

●ようやく梅雨に入ったようだ。うっとしい季節のはじまりでもあり、ピチピチちゃぷちゃぷの愉しい季節の到来でもある。そんなことを思っていたら、常連のtamiちゃんからメールが届いた。


《やっと梅雨入りしましたね。今日は毎月恒例の大分の神宮参拝に行って来ました。とても涼しく気持ち良かったです。》

相変わらずの元気印なお母さんだ。しっとりとした写真もステキだ。

●自己嫌悪の今日。誰のせいでもなく。僕自身の弱さがいけないのだ。

心が休まる本と歌

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 16:58:36

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕をやさしく包み込んでくれた1曲

[2007/06/13]
【SEEDS】

Seeds/Pat Alger

written by PAT ALGER / RALPH MURPHY
performed by PAT ALGER
from the album[SEEDS] (1993年)

たまにうかがうブログがある。詳しくは書けないが、そこで今日アップされていた中に加藤諦三の『心の休ませ方』(PHP)という本が紹介されていた。そして、その中の一節を読んで僕は身につまされる思いがした。

人が文句を言うのは愛を求めているからである。「私は辛い!」「私は不幸だ!」は、「私を愛して!」という意味である。「私を愛してくれないあなたが憎らしい」という意味である。「私は不幸」ということは、「私をもっと愛してくれ」という愛の叫びなのである。

さらに文は、こう続く。

「私は苦しい」と訴えることで、心の底にある憎しみを晴らしている。うつ病者は自分が不幸せの中にいることで心の傷が癒されている。人を動かすもっとも大きなものは「憎しみ」である。

今の僕は決してうつ病ではない。ただ、心のこの揺らぎはいったい何んだと感じていた。この数ヶ月、いろいろな本を読んだ。そして、今自分を悩ませていることの真理のようなものを最近になってやっと突き止められたと思っていた。

『心のあり方』 。今自分を苦しめたり悩ませたりしていること。それはすべて《無》である。実際は何もないのである。ただ、そう思う心が自分の中にある、ということだ。

加藤諦三の本と今の僕の抱えている悩みとは直接的には関係はないと思う。が、しかし。心理状態という面から分析すれば、あながち違ってはいないと。『心の休ませ方』を読んでいくうちに、だんだんと僕は心が安らんでいく思いがした。
 
そして。僕がやってきたことは間違いではなかった。そして、間違ったこともやってきた。この二つのことが心の中で交錯しながら、僕は安堵感を覚えていた。

そんな僕が今日どうしても聴きたくなった1曲。それはアメリカのフォーク/カントリー界を代表するシンガー・ソングライターのパット・アルジャーの名曲T④『SEEDS』である。“種子”という意味ととらえていいだろう。

この曲は、同じくアメリカの女性カントリー・シンガー、キャシー・マティアが歌ってヒットさせた。

なぜ、この歌が聴きたくなったか。それは歌詞だ。この中のフレーズに、加藤諦三の文章と似た安堵感=安らぎを覚えるからだ。歌詞の重要な部分で神という言葉が出てくる。日本人には、アメリカ人のように、この“神”という存在を理解することは中々難しい。だが、そうした精神的支柱となるような存在があることで人は安らぎや幸福を感じられるのだと思う。

無理矢理のこじつけで選んだかも知れない。だが、今日の僕はどうしてもパット・アルジャーの柔らかく優しい声で歌われるこの歌が聴きたくなったのである。そして事実、その声はまるで、僕に伝えているように感じられた。

We're all just seeds
In God's hands.

僕らはみんな神の手の中の同じ種子なんだ。
 
 
そして歌はこう綴られながら終わる。

But as I stand here at a crossroad once again
I'm reminded we're all the same when we begin
But in the end.

 
 
・・・人はみな、幸せになるために生きているんだ。

幸福へのターニング・ポイント

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 16:24:49

【心の休ませ方】 加藤諦三
  
 
   
1.うつ病者の特徴と病気の原因

うつ病者は「誰も私のことを分かってくれない」という。うつ病者は生命力が落ちている。だから、風邪になっても、普通の人よりも辛い。そこで風邪になってしまったことを嘆く。その嘆きはなかなか周囲の人には理解できない。うつ病者はその辛さを受け止めてくれることを周囲に求めている。うつ病者はまず何よりも、一緒に嘆いて、「このつらい気持ちをくみとってほしい」のである。事態の改善はその後でよい。

人が文句を言うのは愛を求めているからである。「私は辛い!」「私は不幸だ!」は、「私を愛して!」という意味である。「私を愛してくれないあなたが憎らしい」という意味である。「私は不幸」ということは、「私をもっと愛してくれ」という愛の叫びなのである。

「私は苦しい」と訴えることで、心の底にある憎しみを晴らしている。うつ病者は自分が不幸せの中にいることで心の傷が癒されている。人を動かすもっとも大きなものは「憎しみ」である。

生きることに疲れたあなたは今まで頑張りすぎた。頑張りすぎなければ生きる事に疲れることはない。生きることに疲れたあなたは、自分を殺して生きてきた。社会への過剰適応なのである。そのストレスがあなたの生きるエネルギーを奪った。あなたの脳を変えた。

軽蔑されることも、嫌われることも、仲間から追放されることも怖かった。だから、来る日も来る日も「したくないこと」をし続けるうちに、ストレスから脳がダメージを受けても何の不思議もない。

愛されたくて頑張って、無理をして、そして消耗した。アルコール中毒の人がいつもアルコールを飲んでいなければいられないように、彼らはいつも自分の惨めさを誇示していなければ生きていられない、「みじめ中毒」になっている。

抑うつ感情とは「表現されない憎しみ」。気分のいい場所にいても気分が晴れない。はけ口を失った憎しみは行動力を奪う。生きることが楽しくなるためには、憎しみをとらなければならない。体の怪我は見えるが、脳の怪我は見えない。愛を求めているがゆえに閉じこもったのである。愛を求めているがゆえに憎んだのである。周囲から心理的に拒否されてきた。疎外感がある。うつ病者は憎しみに身を焦がしている。

感情表現がうまくできない。自分がないから人に振り回される。要するに、自分がなくなってしまったということである。自分の中の統合性が失われ、自分でも自分がわからなくなり、自分を感じられなくなっている。憂うつになってじっと座っていることが、ただひとつの感情表現である。憂うつは愛を求めている叫びであるが、同時に表現されない憎しみの感情でもある。憂うつになっている人は愛を求めているのである。「苦しいのね」「辛いのね」とやさしく言ってくれる人を求めているのである。

もの悲しい、全てがダメ、打ちのめされたというような感情も特徴。相手への愛着と怒りが同時に発生している。うつ病者は「さっぱりしない。心が晴れ晴れしない」とも言う。それは幼児的願望があるから。つまり、相手に甘えたいから、それを満たそうとして、相手に絡みつく、しがみつく、まとわりつく、すねるのである。

生きることに疲れた人が望んでいるのは、大人として愛されることではなく、幼児のように愛されることなのである。「今のこのままで救ってくれ」というのが、生きることに疲れた人の叫びである。「誰も私を理解してくれない」というのが、生きることに疲れた人の気持ちである。

立ち上がれないのは、目的がなく、心が空虚だから。外側がどんなきらびやかであっても、うつ病者を表すのは、「空虚と憎悪」である。

うつ病者は自分の心の葛藤で精一杯であるから、他人に思いやりをもてない。うつ病者は罪責感に苦しむ。

苦しみを訴えるだけで解決を考えない。苦しみを訴えることで、注目と同情を求めている。これは愛情欲求であり、同時に愛情確認行為である。被害者意識にたってものを言う人は解決を考えていない。彼らは愛を求めているのである。自分を認めてくれ、愛してくれ、分かってくれと叫んでいるのである。

うつ病者は心に手錠がかかっている。心にかけられた手錠は目に見えない。ただ、ただ甘えて生きていきたい。もう、自分を偽って生きていけなくなったのが、「私は出来ません」という反応である。生きる事に疲れた人は自分から行動を起こせない。「誰か俺をなんとかしてくれ」と叫んでいるのである。

2.注意点

励ましは逆効果で、うつ病者をもっと憂うつにしてしまう。大切なのは、その人の無念の気持ち、悔しさ、憎しみの感情を汲み取ってあげるということなのだ。ただ、聞く、そして共感してあげるだけで癒されるのである。そして、例えば不登校であれば、学校に行かないことによってその子が何を表現しているのか、ということを考えることが重要である。

「元気を出せ」は生きる気力を奪う言葉である。気を張って生きることにあなたは疲れ果ててしまった。もう消耗しつくしている。生きるエネルギーはすでに枯渇しているのである。そこにさらに周囲の人から「元気だせよ」などと言われたら、いよいよ生きる気力がなくなってしまう。

生命力の低下した人には、生命力の高揚した人の生活様式や価値観や言動はきついのである。だから、生命力の豊かな人の善意の言動が、いよいよ生命力の低下した人を追い込んでしまう。

3.解決法

生きる事に疲れた人はとにかく休むことである。周囲の人に迷惑をかけても、とにかく休もう。自分の心も体も休ませてあげる。今は「自分にやさしく、無理をしないことである。もう周囲の人から好かれる必要はない。今は静かに休むことである。」生きることに疲れたあなたは、今頑張ることで物事を解決しようとしてはいけない。休むことで解決しようとすることである。休むことも生きることである。

生きる事に疲れた時は、まさに、あなたの生き方を変える時である。生きることに疲れた時は、幸福へのターニング・ポイントである。休んで次の幸せの時代の準備をしよう。きっと春が来る。それまで休む。

「苦痛こそ『あらゆる大きな幸福への門』である」と述べている。今の疲れはあなたのこれからの人生にとって無駄ではない。今のこの生きる事に疲れた状態は、自分の人生の中で必要なトラブルと思えばいい。そして、「何故このトラブルが起きたのか、自分の生き方の何処に間違いがあったのか」と考え、このトラブルから学ぶことである。

生きることに疲れた原因を考えてみる。具体的な困難で疲れたのか。本性を否定された生活を続けてきたから疲れたのか。現実を受け入れられないから頑張り過ぎて疲れたのか。目標がなくて振り回されて疲れたのか。

惨めな人間関係の牢獄から逃れよう。生きる事に疲れたあなたは、いま人間関係を整理する時なのである。生きることに疲れて休むあなたにイライラする人と縁を切る時期なのである。

生きることに疲れた時に、初めて誰を大切にして生きていったらいいかが分かる。うつ病者は、あまりにも真面目に合理的に生きてきすぎた。そうしたことを価値があると思いすぎた。だから、エネルギーがなくなってしまったのである。人間の生きるエネルギーの源は非合理的な感情の中にある。うつ病になった人はその価値を無視しすぎたのである。

役職や仕事の多すぎる人は、それらを捨てたり、減らしたりしなさい。自分の限界や現実を受け入れる強さと勇気をもちなさい。

今は人の期待に応えないで休む時である。ただ、景色を見ていればいい。自分の心に響く音楽や本を見つけるのもいい。

うつ病者は自己執着が強いから、なかなか捨てられない。そして、未来を信じられない。「人にこうしてほしい」という願望を捨てれば、幸運が来る。

自分に3つの質問をする。
1.明日死ぬとしたら、今、自分は何をするか。
2.この人たちと、どういう人間関係で終わるのか。
3.自分は今まで何をしてきたのだろう。

自分の感じ方を受け入れる。生きるエネルギーを回復すれば世界は違って見える。状況を受け入れる。失敗するのは、事実を拒み、事実を事実として認めようとしないからです。それを認めれば、それらを正す方法も見つかり、問題は解決する。

うつ病者に必要な人は、「頑張れば、立ち直れる」という人ではない。「もう無理するな。休め。たまには遊べ。よく食べろ。そしてよく眠れ」と言ってくれる人である。

自分を抑えすぎるから、生きることに疲れる。自分に誠実に生きることである。うつ病者に今大切なのは、「自分を出すこと」である。うつ病者の時間は止まっている。過去にこだわるから、今動けない。人の心理的成長を止めるのは憎しみである。心の底にたまった恨みを吐き出せ。

癒される相手を探すことである。辛かった身の上話を聞いてくれる人を探す。あなたを励まそうとする人よりも「あなたはそれほど苦労したのね!」と聞いてくれる人である。

自分の失敗をありのままに話す。それを話せる人を探すことである。もし見つからなければ、日記でも何でもいい、安全なところに吐き出すことである。人に認めてもらうために無理したことを素直に話すことである。大切なのは、自分の今までの生き様を信じることである。失敗したことは恥ではない。それを肥やしにして幸せを手に入れるのである。「私はこう生きてきた」、それでいいのである。
あるいは、一時の気を紛らわすことであれば、数珠をいじっているのでもいい。

手に入らないものを追いかけない。自分の失った人生への未練で一生を終わる人は多い。送ろうと思えば、目の前に素晴らしい人生があるのに。

心を今に置く。心ここにあらざれば、見れども見えず、聞けども聞こえずになる。心の底に憎しみがあると、過去に引きずられてしまう。今の空気のにおいや花や木々の緑を味わおう。

心の中に自分の城をつくれ。変化する地位とかでなく、自分が楽しんですることを持ちなさい。

心の歴史を書いてみる。心の中をありのままに書く。人に見せるものではない。あなたが、「あー、この人生は自分のものなのだ」と気がつくまで書くことである。もし、心の底にうっ積した感情を吐き出せれば、時と共に生きるエネルギーは戻ってくる。

自分のためだけの一日を実行する。幸せになる第一歩は自覚である。現実を認めることである。まず自覚が先である。あなたの心の疲れは昨日おきた出来事が原因ではない。毎日の「自らを欺いた生活」の結果である。だから、せめて今日は、自分のためだけの一日を実行してみよう。

うつ病者は、相手の言葉に「責め」を感じてしまう。生きる事に疲れた人は、何事も気楽に受けとめて生きては来られなかったのである。なぜ相手の言葉を真剣に受け止めすぎて、傷つく必要のない言葉で傷つくのか。生きることに疲れた人は生真面目だから、相手の言う事を真剣すぎるくらい真剣に受け取ってしまう。もう少し気楽に、相手の言う事に対処してよいのではないか。

生きる事に疲れた人は長い年月の結果として生きることに疲れたのである。だから、長い年月をかけて元気になることを考えることである。今は違う道があることに気づくチャンス。いつか「あの過去があったから、今の幸せがある」と思うときが来る。

(『心の休ませ方』加藤諦三  PHPより)

2007/06/12

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 18:48:41

●YouTubeで現在アップしている大貫妙子の「六月の晴れた午後」。歌詞を聴いていて、泣いた。

 
あなたと初めて会った
その日を鮮やかに覚えてる

あなたのこと知りたくて
わたしのことを話した
朝陽が空をピンクに染めるまで

いつかどこかで会っていたかしら
懐かしいほど好きだから

長い間あなたに向かい
歩いてきたの
この世界を生きられるのは一度だから
いつもそばにいたいと思った
ずっとわたしのすべてであるように

 
もう、しばらくは人を好きになることをやめようと思っている。誰が悪いわけではなくて。ただ、少し。疲れてしまっただけ。人を愛することに。自分の弱さを知ったことで。

itochan@mail.magazine

Category: 03.メルマガ[伊藤通信] — itochan @ 18:10:01

こんにちは。梅雨入り前最後の爽やかな晴天になごむ熊本上通並木坂bar伊藤からイベントのお知らせです。

突然ですが恒例の「美禄の会」を明日6月13日(水)から催します。回を重ねて今回は8回目。入手困難となっている山形の名酒「十四代・本丸」をはじめ全国各地から旨い日本酒を取り揃えました。

いずれも品薄状態の続く名酒ばかり。しかも1本切りの入荷。早い者勝ち! ムサい店主の笑顔をサカナに一杯キュ~ッといかがですか。

大好評の季節限定の逸品「南三陸産の牡蠣の桜いぶし」をはじめ「干しホタルイカのあぶり」「生ほや」「塩うに」「紅豆腐」などなど旨い酒肴も揃っております。雨の季節に、キリリと日本酒。もちろん、各種焼酎、泡盛も充実です。心ゆくまでご堪能ください。
http://itochan.com/blogs/

男のロマンティシズム

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 17:14:41

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/12]
【EVERYTIME WE SAY GOODBYE】

written by COLE PORTER
performed by MARC JORDAN
from the album[MAKE BELIEVE BALLROOM] (2004年)

秋でもないのに。今日は妙にJAZZYな歌が欲しくなった。明日あたりから梅雨入りだという予報を横目で。僕は晴れ渡った六月の空を見上げながら、部屋で一人マーク・ジョーダンのアルバムを流していた。

こんなしっとりとしたJAZZYなヴォーカル・アルバムは夜にこそお似合いだと思わないでもない。でも、どうしようなく。どうしようもなく聴きたかった。昨夜の夢のせいかも知れない。呆れるくらいの天気の良さのせいかも知れない。誰も居ないわが家で一人。僕はゆるやかに流れる時間に合わせて身支度をしていた。

マーク・ジョーダン。70、80年代はそれこそAORの旗手みたいな扱いを受けていた。しかし90年代に入り、その名前も第一線から聞かなくなった頃、カナダでJAZZYなヴォーカリストとして地味に作品をつくり続けていた。本作は現在のところマーク・ジョーダンの最新作となる。

とにかく渋い。そのハスキーなヴォーカル。バックのミュージシャンもほとんど無名に近いが、出来はみごとだ。特に今回の内容では、Stephan Moccio、Dave Restivo、Steven MacKinnonという3人の素晴らしいピアノ・プレイが、マークのヴォーカルとそれぞれの楽曲の魅力を十二分に引き出している。

さて。今日の1曲。どの曲も捨て難いが、あえて選んだのはT⑦『EVERYTIME WE SAY GOODBYE』。マーク・ジョーダンのオリジナルではなく、コール・ポーターの作品のカヴァーだ。

ピアノのイントロではじまる美しく切ないナンバー。そこへ男の色気漂うハスキーなマーク・ジョーダンの渋いヴォーカルが入ってくる。柔らかなアコースティック・ベースの響き、クールな音色のギター、哀愁感あふれるアコーディオン、そしてブラシによるドラム・・・それらのJAZZYな演奏をバックにしっとりと歌い上げる。

胸の奥まで沁みてくる。とは言っても全体の印象に湿り気はない。歌詞はせつないが、センチメンタルというより、もっとロマンティックに聴こえてくる。きっとマーク・ジョーダンのクール&ドライなヴォーカルのせいだ。

【EVERYTIME WE SAY GOODBYE】(COLE PORTER)

We love each other so deeply
that I ask you this, sweetheart,
why should we quarrel ever,
why can't we be enough clever,
never to part.
Ev'ry time we say goodbye
I die a little,
ev'ry time we say goodbye
I wonder why a little,
why the gods above me
who must be in the know
think so little of me
they allow you to go.
When you're near
there's such an air
of spring about it,
I can hear a lark somewhere
begin to sing about it,
there's no love song finer,
but how strange the change
from major to minor...
ev'ry time we say goodbye.
Ev'ry time we say goodbye
I die a little,
ev'ry time we say goodbye
I wonder why a little,
why the gods above me
who must be in the know
think so little of me
they allow you to go.
When you're near
there's such an air
of spring about it,
I can hear a lark somewhere
begin to sing about it,
there's no love song finer,
but how strange the change
from major to minor...
ev'ry time we say goodbye.
Ev'ry single time
we say goodbye.

このアルバムの魅力は男にしかわからないだろう。女性に聴かせたとしても「渋くてステキね」ぐらいは言ってくれるだろうが、本当の良さを理解してくれるには程遠い。マーク・ジョーダンのハスキーなヴォーカルの魅力。それは男にしか理解できないだろう。

年齢とともに、さまざまな経験を経てきたからこその味わい。JAZZは女性にはわからないという話を耳にするが、それに近いものがある。なぜなら。男は永遠のロマンティストなのだから・・・

2007/06/11

山のレストランでくつろぐ

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 20:36:45

どれくらいぶりか。たぶん1年半ぶりだろう。南小国にある《山のレストラン・ゆらりふらり》へ出かけた。

どういうわけか。こちらのママさん。僕はだいたい半年に1回ぐらいの割合でうかがうのに、ちゃんと顔を覚えておられる。今回も「おひさしぶりですね」と。「こちらこそご無沙汰しっぱなしで。すみません」と恐縮。

「先日、小国の《役場ん前 咲いた》さんのご主人(女性)とスーパーでお会いしたら、伊藤さんの名前がでましたよ。最近、ご無沙汰だって(笑)」。またまた恐縮。

遅れに遅れている梅雨入り前の最後の日曜日ということもあって、お店は大賑わいだった。午後3時過ぎだというのに(とはいえ、こちらのお店の閉店時間は午後6時。L.O.午後5時だ)もうピザが終わってしまっていた。僕は「飲み物だけでいいですか?」とノン・アルコール・ビールを注文した。

窓からの眺めが素晴らしい《ゆらりふらり》。テラスにも席があり、そこでも食事が楽しめる。昨日は風も強く、僕は外へ出ずに店内で。小1時間ほどしたら、やっとヤマを越えたようで、手が空いたママさんが話しかけてこられた。

賑わいの話。街の景気の話。山の景気の話・・・いろんなお話をした。「いい話を聞きませんね」とママさん。「そうですね。街もきびしいです」と僕。でも、僕はこのお店が大好きだ。今は店休日を日曜日にしたせいで、混雑している日にしか行けなくなったが、以前務めていたお店は平日が休みだったので、比較的ゆっくりとしていて、のんびりとオーナーご夫婦といろいろお話をしながら休日のひとときを楽しんだものだ。

昨日も天気に恵まれ、最高に眺めが良かった。ぜひ、皆にも行って欲しい山のレストランです。ホームページにはお店から見える美しい山の風景や草花の写真がアップされています。ご覧ください。

■「山のレストラン・ゆらりふらり」ホームページ
http://www.age.cc/~yurafura/index.html



[第八回 美禄の会・水無月の宴]開催

Category: 新入荷美禄案内 — itochan @ 18:52:18

十四代本丸 初亀 一白水成
飛露喜 南

【第八回 美禄の会・水無月の宴】

やっと待望?の梅雨入りとなる熊本。たしかにじとじととした湿度の高い気候ですが、この雨の季節が来ないと、農作物をはじめ夏場の渇水にも影響を及ぼします。そんな時こそ、日本酒です。うっとうしさを吹き飛ばす各地の銘酒を取り揃えての、恒例の『美禄の会』の開催です。

今回も熊本では入手困難となっております山形の名酒「十四代・本丸」1本きりですがご用意できました。瞬く間に品切れしてしまう酒徒待望の逸品です。その他、期待に応えるべく全国各地から選りすぐりの美酒を取り揃えました。
 
 
第八回『美禄の会』ラインナップ(写真左上段から右へ)

■「十四代」本丸 特別本醸造(山形県)
■「初亀」吟醸・亀印(静岡県)
■「一白水成」純米吟醸無ろ過原酒(秋田県)
■「飛露喜」吟醸(福島県)
■「南」純米吟醸・無ろ過生酒(高知県)
「開運・波瀬正吉」大吟醸(静岡県)

いずれも品薄状態の続く名酒ばかり。しかも1本切りの入荷です。早い者勝ち! ムサい店主の笑顔をサカナに一杯キュ~ッといかがですか。

季節限定の逸品「南三陸産の牡蠣の桜いぶし」は大人気。その他「干しホタルイカのあぶり」「生ほや」「塩うに」「紅豆腐」などなど旨い酒肴も揃っております。雨の季節に、キリリと日本酒。お待ちしてます。

 
●美禄の会・弥生の宴●
日時/6月13日(水)より

もちろん、各種焼酎、泡盛も充実のラインナップ。ぜひ、お試しください。

※なお、美禄の会と申しましても会員を募って催す限定イベントではございません。6月13日より、bar伊藤におきまして誰もがご賞味いただけるという主旨の開かれた銘酒会イベントです。

山で。海で。風が歌う。

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 17:02:47

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/11]
【ハドソン・ブリーズ】

プレジャー/向井滋春(紙ジャケット仕様)

written by 向井滋春
performed by 向井滋春
from the album[PLEASURE] (1980年)

昨日の店休日。何も予定は入っていなかったが、いつになく早く目覚めた。午前9時。いつもの休日なら、ここで二度寝するのだが。カーテン越しに射し込む陽の光があまりに強いので、起きてしまった。

呆れるくらい天気がいい。女友達の言葉ではないが「何かが起こりそうなくらいいい天気」だった。よし、ドライブしよう。でも、一人じゃなあ。僕は女友達に電話をした。しかし、日頃の付き合いが悪いせいか、あるいは急過ぎるせいか、片っ端から「ゴメンナサイ」だった。ふう。仕方ない。一人で出かけるか。

前々から行かなきゃと思っていたお店があった。梅雨に入る前に行こうと。南小国の眺めのいいレストランと、隣町の小国の旨い居酒屋さん。もう、一年近くうかがっていない。よし。行く先は決まった。午後1時。ちょうどいい具合だろう。

日曜日。しかも晴天。道は行楽の車で混んでいるかと思いきや、そうでもない。出発時刻をずらしたせいか。スムーズに進めた。窓は全開。吹く風には梅雨の湿り気はまったくなく、サラリとした感触が心地好かった。

さて。BGM。この時ばかりと選びに選んだ1枚。1970年代終盤から1980年代初頭にかけて日本中を席巻したクロスオーヴァー~フュージョン・ミュージック。それも日本人。

選んだのはトロンボーン奏者の向井滋春の6枚目のリーダー・アルバム『プレジャー』。1980年ニューヨーク録音。当時の向井はブラジル~ラテン系のリズムに凝っており、オリジナル曲はそういった傾向の曲が中心だった。

そこで、プロデューサーに日本のラテン・フュージョンの第一人者である松岡直也を依頼。アレンジも松岡直也がやっている。バックはスティーヴ・ガットをはじめとしたニューヨークを代表するミュージシャンたちが集合。

トロンボーン奏者のアルバムというと、想像がしにくいかも知れないが、あのソフトで伸びやかな音色が歌うと、実に気持ちのいいものだ。
 
 
 
R57を進み、大津からミルクロードへ。一気に阿蘇の外輪山の自然の中へ突入。緑の中を突っ走る。アルバム1曲目からグルーヴィなサウンドが車内に流れ出す。僕もゴキゲン。

ミルクロードから、やまなみハイウェイへ。遠く阿蘇五岳。眼下に阿蘇の町が・・・胸のすくような風光明媚なルート。ラテン・フレイバーの音楽に乗って、ハンドルを持つ手も軽やか。意外にも道は空いていて、僕は思い切りアクセルを踏み込む。全開の窓から風が吹き込んでくる。風はまるで歌うように僕の耳元で鳴る。

いつも友人だちと語り合うのだが、“阿蘇に似合う音楽って何だろう?”。今の僕は間違いなく、この1曲を選ぶ。

向井滋春のスケールの大きなトロンボーン・プレイは、まるで阿蘇の原野を吹く風。あるいは流れる雲のよう。まばゆい陽光が新緑輝く原野でキラキラと反射している。アルバム・タイトル『プレジャー』。喜び。歓喜。歓楽という意味。まさにそんな気分だった。
 
 
 
さて。今日の1曲。アルバムのラストを飾るT⑦『ハドソン・ブリーズ』。シンセサイザーの涼やかな音とメロウなメロディではじまる。この曲、途中でテンポが倍になる。さあ、ここからが聴きものだ。聞けば一発撮りセッションだったらしい。

エネルギッシュ&ダイナミックなスティーヴ・ガッドの本気の“煽りのドラミング”に一歩も引かず迫真のインタープレイを繰り広げる。このアルバムのハイライト! とにかく聴いている僕も興奮してくる。

1980年代初頭。本当にあの頃のクロスオーヴァー/フュージョン・ミュージック界は面白かった。ミュージシャンもクリエイティヴィティに満ち溢れていたし、元気だった。今聴いても、まったく遜色がない。それどころか、これだけのオリジナリティをもった音楽やミュージシャンたち。最近はとんと現れてこない。

ゴキゲンな音楽をリプレイしながら、やっと目的地に到着。午後3時過ぎ。な、なんと! お店は大賑わい。店内へ入るやマスターとママさんと、バイトさんがてんてこ舞い。スゴイ。「梅雨に入る前の、駆け込みじゃないかしら」とママさん。それにしても額に汗しながらのサービス。嬉しい悲鳴だ。

僕はゴキゲン・ドライブの締めにビールでも!と思ったが。思い直してノン・アルコール・ビールで我慢したのだった(涙)。無念。
 
 
 
そして今日である。昨日は山へドライブだったが、今日は不知火の海岸道路を買い付けドライブ。山でいいなら、もちろん海もだろうと。同じアルバムを流した。どんピシャだった。

ただ。同じ曲だと芸がない。アルバムの中でも一番エネルギッシュな、スピードあふれるナンバーを流してみた。これが見事に風景にマッチ。T③『ミラージュ』。リズム・アレンジに松岡直也のカラーがよく出ているナンバーだ。

午後の光が海面でキラキラと反射している。まさにミラージュ。そこへ向井滋春ののびやかなトロンボーン。もう、たまらない。やはりラテン・フュージョンはドライヴィン・ミュージックにいいなあ。

2007/06/09

梅雨の晴れ間にピッタリ

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 16:51:37

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/09]
【AND YOU NEVER KNEW~記憶のかなたに】

ハウディ・ムーン(2007/06/20発売予定)

written by VALERIE CARTER / ED BRANDON
performed by HOWDY MOON
from the album[HOWDY MOON] (1974年)

ひさしぶり。イヤ、このアルバムは本当に長い間CD棚に収まったままだった。約20年。まったく。引っ張り出してジャケットを眺めることさえなかった。当時の僕は、この3人組(女性1人男性2人)のハウディ・ムーンのサウンドに馴染めなかったのだ。

だからと言って難解な音楽をやっているわけではない。ルーツ色とポップ色を独自のコーラス・ワークとサウンドで繰り広げている。

CDに挟み込まれている長門芳郎氏のライナー・ノーツの冒頭にも、「まさか、あのハウディ・ムーンのアルバムがこうして、CDとして陽の目を見るなんて誰が予想しただろうか。今、解説原稿を書いているボクだって、実際に現物を手にするまでは信じ難いのだから。」と記しているほど。

アメリカでの発売当時、ほとんど注目されず、もちろん売れなかった。しかし、このアルバムの素晴らしさを正当に評価したのは日本の音楽ファンだけだった。とにかく、幻の名盤として、ほんのひと握りの音楽ファンの間で語り継がれて来た。“マイナーの極み”みたいなアルバム。つまり“通好みのアルバム”と言えるだろう。甘チャンな僕では歯が立たなかったというわけだ。

そんな僕が今日。勇気を出して聴いてみようと思った(笑)。別に大意はない。「今なら聴けるかな」そんな程度の理由。もし、ダメだったら。やはり聴けなかったら再び棚の奥に仕舞うだけのこと・・・ぐらいの気持ちで。

だが。驚いた。すごく気持ちよく聴けるのだ。馴染めないどころか、思い切り今の僕好みの内容に感じられたのだ。時の流れというものは恐ろしい。あれだけ何回もチャレンジしてもダメだったものが、今こうしてワクワクしながら聴いているのだから。

仕事柄。お客様によく「履歴じゃありませんが、酒の履歴。以前は飲めなかったお酒が今飲んでみるとけっこう美味しく感じられるのは・・・そうです。お客様の酒歴(しゅれき)がそうさせたんですよ」とお伝えしているが、まさに“音歴(おとれき)”のなせる技なのかも知れない。

女性の好みだって、変わる。若い、20代の頃はどうしても外見に惹かれてしまいがちだが、年齢を重ねてくると、プライオリティが変わってくる。外見より中身。最初のインパクトよりスルメ的味わい。後からじわりと味が出てくる。そんなふうに変わっていく。イヤ。それは僕だけかも知れないが・・・(笑)

閑話休題。
そんなワケでこのハウディ・ムーンを聴きながら出勤してきたわけだが。今日は相変わらず梅雨に入らないままに、晴れ。(早く梅雨入りして欲しいのだが)。でも、吹く風はサラリとして気持ちいい。そんな爽風に吹かれながら車を走らせていたら、このハウディ・ムーンの紅一点ヴァレリー・カーターの清々しい中にも野性さが光るヴォーカルがなんとも心地好く響いてきた。好きな女性ヴォーカリストの一人だ。

今日の1曲。そうだな。梅雨の晴れ間に聴きたい、そんな感じのT⑥『AND YOU NEVER KNEW~記憶のかなたに』を選んだ。ヴァレリー・カーターがメイン・ヴォーカルとっている。パーカッションが入り、軽やかに跳ねるリズムに乗ったメロディといい、エレキ・ピアノのフレーズといい、最高。ヒップで自由奔放な感性が光るコーラス・アレンジが絶妙。

いやあ~、なんでこんなに素敵な歌があるのに、当時の僕はわからなかったのだろう。まあ、20年かかったけれど、そういうものだ。とにかく気持ちいいナンバーぞろいのアルバムだ。ポップなT④「思い出のノーラ・リー」やヴァレリー・カーターが生まれて初めてつくった作品で、1973年にジュディ・コリンズによって歌われヒットした、愛らしさあふれたT⑧「クック・ウィズ・ハニー」。そしてプロディーサーでもあるローウェル・ジョージ(リトル・フィート)のスライド・ギターがうなりを上げるT②、スニーキー・ピートのペダル・スティール・ギターの見事な演奏が聴けるT⑨「今夜のために」などなど。

そうだ! そろそろ初夏向けbar伊藤オリジナルCDを作ろうと思っているが、今日選んだ1曲はぜひとも入れたいものだ。

2007/06/08

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 16:41:32

●昨日。2年ぶりのお客様がご来店。3度目のご来店かな? 初めて来られて時は友人と一緒だったが、今回はおひとりだった。女性である。

早い時間帯ということもあって、静かな店内でゆっくりといろんなお話をさせてもらった。

その話の中で。ちょうど僕が東京は自由が丘で遊びまわっていた頃。1970年代末~80年初頭のことだ。その方も同じ時代に、やはり自由が丘を我が庭のようにしておられたという。

今は「がおか」と呼ばれている自由が丘だが、当時は「おかじゅう」と呼ばれていた。ちなみに田園調布は「でえんちょー」と。

そんなこともあって話は当時行っていたお店の話になった。「TOP DOG」「ボイルストン」「金田」「レイラ」そして「チャーリー・ブラウン」・・・。懐かしかった。「金田」を除いてどのお店も今はもうない。時代とともに消えて行ったお店。個性的なお店ばかりだった。自由が丘がオシャレ・タウンとしてブームとなり、それまで一部の人たちの密かな素敵な街だった。集まってくる人が増えるにしたがって、それまで遊んでいた者たちは少しずつ自由が丘から去って行った。街もだんだんと変貌していった。そして僕も、その頃あたりから足が遠退いてしまった。

そんな昔の話をしながら。「実は夢がありまして。レイラみたいな。そうそう。それにチャーリー・ブラウンを足したような、そんなお店をいつかやりたいんです」と僕は胸の内に秘めていた夢を話した。

「いいですよね。そんなお店が熊本にあったら。私、毎日通うわ」

夢の話は尽きなかった。あそこはこんな感じのお店でしたよね」とか「あのお店のマスターって、すごくいい人で。よくリクエストに応えてくれたわ」とか「オシャレで素敵なお店だったけれどフードが今ひとつだった」などなど。

いつか。そんなお店を作りたいと。夢で終わらせないためにも、頑張らなくては!

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 16:40:42

●昨日。2年ぶりのお客様がご来店。初めて来られて時は友人と一緒だったが、今回はおひとりだった。女性である。

早い時間帯ということもあって、静かな店内でゆっくりといろんなお話をさせてもらった。

その話の中で。ちょうど僕が東京は自由が丘で遊びまわっていた頃。1980年初頭のことだ。その方も同じ時代に、やはり自由が丘を我が庭のようにしておられたという。

そんなこともあって話は当時行っていたお店の話になった。「TOPDOG」「ボイルストン」「金田」「レイラ」そして「チャーリー・ブラウン」・・・。懐かしかった。「金田」を除いてどのお店も今はもうない。時代とともに消えて行ったお店。個性的なお店ばかりだった。自由が丘がオシャレ・タウンとしてブームとなり、それまで一部の人たちの密かな素敵な街だった。僕も、その頃あたりから足が遠退いてしまった。

そんな昔の話をしながら。「実は夢がありまして。レイラみたいな。そうそう。それにチャーリー・ブラウンを足したような、そんなお店をいつかやりたいんです」と僕は胸の内に秘めていた夢を話した。

「いいですよね。そんなお店が熊本にあったら。私、毎日通うわ」

夢の話は尽きなかった。あそこはこんな感じのお店でしたよね」とか「あのお店のマスターって、すごくいい人で。よくリクエストに応えてくれたわ」とか「オシャレで素敵なお店だったけれどフードが今ひとつだった」などなど。

いつか。そんなお店を作りたいと。夢で終わらせないためにも、頑張らなくては!

3分42秒のせつなさ

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 16:26:07

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/08]
【ラスト・イン・ラヴ】
ユア・オンリー・ロンリー
written by J.D.SOUTHER
performed by J.D.SOUTHER
from the album[YOU'RE ONLY LONELY] (1979年)

またもや。せつないラヴソング。アルバム・タイトルにもなっている「ユア・オンリー・ロンリー」があまりにも有名だから、このジャケット写真を見たことがある人も多いに違いない。しかし、今日選んだのは違う歌だ。

シンガー・ソングライターとしての彼が、シンガーとしての魅力を発揮させたこのアルバムだが、全体を通して聴くと、やはりウェストコースト・ロックやシンガー・ソングライターの風合いは消えてはいない。

選んだ歌は、そんなJ.D.サウザーの従来のイメージがそのままに残っているアコースティックなラヴ・バラード『ラスト・イン・ラヴ』。

サラリとした彼のヴォーカル。必要以上に饒舌にならないピアノをメインとしたバックの演奏。さり気なく流れるコーラス・ハーモニー。3分42秒のせつなさ。

 
 
【ラスト・イン・ラヴ】
        (作詞・作曲:J.D.サウザー)

ドアの外にはブルース
雨が降っているかどうかさえ知らない
前にもこんなふうなことがあった
だがもう沢山だ

時々 風に乗ってくる声が
ふたりのあの最初の時に呼びもどす
遠くそしてはっきりと 涙を聞くことができる
愛の最後のために落ちている涙を

もしおまえを苦しませたなら
ただすまなかったと言えるだけ
ふたりのことはもう町中に広まっている
もうおまえから聞きたくはない

ダーリン 顔をそむけないで
いつまでもこんなふうにつづくかもしれないと
言葉にするだけでも辛い
よく澄んでいる夜には 涙を聞くことができる
愛の最後のために落ちている涙を

時々 風に乗って声が聞こえる
いつも いつもおまえを愛しているのかもしれない
遠くそしてはっきりと 涙を聞くことができる
愛の最後のために落ちている涙を
愛の最後のために叫び求めている涙を
ぼくたちはいつも愛の最後なのだろうか

        (対訳:三浦 久)

2007/06/07

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 19:26:24

●またもや短期間でYouTube動画を変更した。せっかちな性格ゆえか?

今回は大貫妙子。選んだのは「六月の晴れた午後」。ジャスト・タイミングだと。素の大貫妙子が垣間見れる動画で、なかなかにいい。

●お客様まら紹介されて一冊の本を購入。「対象喪失~悲しむということ」。著者は小此木啓吾。精神分析学の草分け的存在であり、この著書の基本もフロイトにしたがっている。ちなみに本書は1979年に初版が出ている。15年以上も前に書かれたものだ。

対象喪失―悲しむということ
対象喪失―悲しむということ

愛情や依存の対象を失っても悲しむことがうまくできないと、人は精神病理的な反応を起こしてしまうらしい。本書はフロイトが提唱した「悲哀の仕事」を下敷きにして、現代社会において、悲しむことをうまく悲しめていない人たちの心のありようを解き明かしている。

思えば。こんなに古いものだとはいえ、いくら時代が変わろうと、人の心というものはそうたいして変わらないということだ。

ゆっくり時間をかけて読もうと思っている。

ミユキちゃんねる 第31話

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 16:37:18

【東京に】

出張で来ています。
今日は帰るのでフリーな時間は明治神宮へ参拝しに行きました。
神宮内「御苑」な菖蒲が丁度咲き始めています。
午後からは恵比寿の美容院でカット。予約してました。

昨日の昼は両国でお仕事、夜は神楽坂の和食のお店で美味しいお料理をご馳走になって、締めは「新宿二丁目」を案内して頂きました。\(^O^)/
あっ、誤解のないように再度東京へは「出張」でございます。

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しばらく音沙汰がなかったミユキちゃん。仕事の方が忙しかったのだろう。彼女の東京出張は共通の知人から聞いていた。相変わらずの“意外性”の行動。

締めに新宿二丁目に行くとは・・・何を考えているのやら(笑)

気持ちんよか~っ!

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 16:25:17

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/07]
【YOU’RE MY EVERY NEED】

written by RICHARD TEE
performed by JOHN TROPEA
from the album[TO TOUCH YOU AGAIN] (1979年)

梅雨入りの知らせを聞かないまま。空は抜けるように青くまぶしい。駐車場の管理人さんは外に出した縁台に座って「もう、夏、夏!」と笑いながら声をかけてくる。まったくだ。気象庁の発表によれば今年の梅雨明けは早いと伝えていた。となると、こうも梅雨入りが遅くなれば・・・また今年も水不足で悩まされるのだろうか。困ったものだ。

それはそれとして。やはりこの季節の青空は、まるで夏のそれ。紫外線バリバリで女性らはUVケアに大変だろうと思う。オフクロにも「買い物に行く時は帽子を忘れるなよ」と注意をしてきた。僕は僕で・・・暑い青空駐車場に車と止めてお酒の仕入れに。帰って来たら・・・言うまでもなく車内は蒸し風呂状態だった。

そんな空梅雨の今日。相いも変わらずあちこち車を走らせ買い付け。こんな時は、やっぱ気持ちのいいジャズ/フュージョンでしょ! しかもクィーンと突き抜けるギターもの。というワケで。コレをBGMにした。

ジョン・トロペイ。ニューヨーク系ジャズ/フュージョン・ギタリスト。このアルバムはリーダー作としては3作目にあたる。前2作よりもメンバー、曲調も多彩になり、ジョンのルーツ的な部分であるブルージーな魅力がよく出ていて好きな作品だ。

バックの演奏も素晴らしい。スティーヴ・ガッド、リック・マロッタ、ウィル・リー、故ドン・グロルニク、ブレッカー・ブラザーズ、デヴィッド・サンボーン、レオン・エンダーヴィスなどといったおなじみのメンバーが参加し、息の合ったセッションを聴かせてくれる。

中でもジョン・トロペイのアルバムに初参加したピアノの故リチャード・ティー。1音聴いただけで、すぐに彼だとわかるそのピアノ・プレイ。僕のフェイヴァリット・ピアノ・プレイヤーの一人だ。

さて。今日選んだ1曲は、そのリチャード・ティーの手によるT④『YOU’RE MY EVERY NEED』。いかにもリチャード・ティーらしい曲調のメロウ・グルーヴ。今風にいうとスムース・ジャズとなるのかな?

スティーヴ・ガッドとリック・マロッタのツイン・ドラムと。リチャード・ティーのピアノによる心地好いビートに乗って、ジョン・トロペイのソロも思わず力が入る。リティード・ティーのソロもさすがである。こした素晴らしいプレイを聴くと、つくづく惜しい人を亡くしたものだと思ってしまう。

リチャード・ティーのグルーヴィなピアノのイントロにはじまり、爽やかな風を思わせるストリングスがさりげなく入ってくる。そると、そこへ魅力的なテーマを弾き始めるジョン・トロペイのソリッドなギターが加わる・・・はじめの30秒でヤラレてしまうのだ!

ハンドル持つ手も軽やか。窓を全開にして、まだ湿度の少ない風を受けながら走る。車窓の風景も初夏らしい。こうなるとアクセルも深めに踏み込みたくなる。ひさしぶりに聴いたが、やっぱり、いい。

いずれにせよ。このアルバムには、あの頃のニューヨークの音が満載っていう感じのワクワクしてしまう曲ばかり。僕らオジサン音楽ファンは大興奮!

2007/06/06

雨の日に聴きたくなる歌

Category: こんなんもあります♪ — itochan @ 19:06:24

2007年・梅雨。
bar伊藤では「雨の日になると聴きたくなる歌」をお客様から募集いたしまた。
そして、たくさんの数の歌が寄せられました。
そこで、その歌が収められているアルバム写真とともにご紹介します。

 
 
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【青いエアメイル】松任谷由実
OLIVE
OLIVE/松任谷由実

  
【MIDNIGHT LOVE CALL】南 佳孝

MONTAGE/南佳孝

                (北九州市・DIVA625さん)

 
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【MEANING OF THE BLUES】キース・ジャレット・トリオ
スタンダーズ Vol.1
スタンダーズ Vol.1/キース・ジャレット・トリオ

雨の日になるとよくお店で流してます。これとパット・メセニーの『ミズーリの空高く』は梅雨の季節の定番です。

                (熊本市・カフェ・タイムレス マスターさん)
 
 
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【I’M SENSITIVE】JEWEL

Pieces of You/Jewel

何も言うことなし。とにかく聴いて欲しい。いいんだから。

                (熊本市・カフェ・タイムレス 松ちゃん)

 
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【はじまりはいつも雨】飛鳥 涼
ASKA the BEST
ASKA the BEST/ASKA

雨といえば・・・ASKAのこれでしょうか。

                 (熊本市・kaoriさん)

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【I WISH IT WOULD RAIN DOWN~雨にお願い】フィル・コリンズ

バット・シリアスリー/フィル・コリンズ

伊藤さん。
先日はホント久しぶりに美味しいお酒をいただきました。
また、そのうちふらっとおじゃまします。
「雨の日に聴きたいオススメの歌」ではありませんが、
雨に反応してしまいました。
今でも聴くと辛く苦い想い出がかぶってしまう曲・・・
クラプトンのギターが泣かせます。

                 (熊本市・masaさん)
 
 
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【Water Color】NIAGARA TRIANGLE

NIAGARA TRIANGLE Vol.2 /佐野元春・杉真理・大瀧詠一

珍しく、和ものです。

                 (熊本市・keiさん)

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【I’M STILL WAITING】コートニー・パイン

クローサー・トゥ・ホームREMIX+1

 
はじめてコメントさせていただきます。
いろいろな曲についてネットサーフィンをしていてたどり着きました!

雨の日に聴きたい曲。。い~っぱいあります。(笑)

中でも私的に、車の中で聴きたい雨の日におすすめの曲は
Courtney Pineの「I'm Still Waiting」です。

初コメントなのにずうずうしくてすみません。

                 (杏さん)

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【愛のプレリュード】ロジャー・ニコルス・アンド・ア・サークル・オブ・フレンズ
ビー・ジェントル・ウィズ・マイ・ハート
ビー・ジェントル・ウィズ・マイ・ハート

【雨に歩けば】ドナルド・フェイゲン

ナイトフライ/ドナルド・フェイゲン

今年の梅雨は、ことのほかこの歌がしみるのです。ポール・ウィリアムスのオリジナル・ヴァージョンやカーペンターズ・ヴァージョンもいいけれど。アルバム・タイトルではないが、ここには“優しさ”があふれていて。涙です。

もう1曲。スティーリー・ダンの片割れ、ドナルド・フェイゲンの名作ファースト・ソロ・アルバムから。アルバム最後を飾る軽快なポップ・ナンバー。雨だから憂鬱じゃなくて、「雨を愉しむ」そんなウキウキ気分になってきます。

                 (bar伊藤・店主)
 
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【雨の街を】荒井由実
ひこうき雲
ひこうき雲/荒井由実

視界5mも無いほどの深い霧に包まれた夜の草千里。
彼を困らせたくて、一人霧の中へ・・・

ミルク色の世界に、霧に映る車のヘッドライトと
私の名前を呼ぶ彼の声。

♪夜明けの雨はミルク色~と、歌詞を聴くと切なく思い出します。

                (熊本市・Y◎RIK◎さん)

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【フランク・ロイド・ライトに捧げる歌】サイモン&ガーファンクル

明日に架ける橋/サイモン&ガーファンクル

 
【あじさい】山崎まさよし

STEREO2/山崎まさよし

 
【ハロー・ハロー】SUPERFLY

ハロー・ハロー/SUPERFLY

そうですね~、静かな雨の日に口ずさみたいのは、何故かわからないけどサイモン&ガーファンクルの「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌」、山崎まさよしの「あじさい」、それと、湿気と欝陶しさを吹き飛ばしてしまいたいときは、今のお気に入りはSUPERFLYの「ハロー・ハロー」かな。

                (soraさん)
 
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【雨上がりのBLUE】ガーネットクロウ
I’m Waiting 4 You
I’m Waiting 4 You/GARNET CROW

【風になれ~緑のために~】谷山浩子
 
谷山浩子ベスト 白と黒

【帰り道】榊原 大
転/移
転/移/榊原 大

ガーネットクロウの「雨上がりのBlue」とか、谷山浩子の…タイトルが出てこない…サクロンのCMに使われた事のあるえーっと、「風になれ・・・」だっけ…?。そして榊原大の「帰り道」。

                (熊本市・uraさん)
 
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【奇跡のカンパネラ】フジ子・ヘミング

雨の日は、フジコ・ヘミングのファーストアルバム『奇跡のカンパネラ』ですね。雨音との相性もいいし、うっとりしますよ。

他のアルバムも似合うけど、ピアノ音のみって条件が付きますね。

                (熊本市・そうちゃんさん)
 
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【RAIN DANCE】大貫妙子

想定外かと思いますが、大貫妙子さんの「Rain Dance」です。収録されてる「プリッシマ」は今聞いてもいいですね。

若い頃、たぶんずたぼろな恋愛をしてた頃に聞いていました。そういう時に聞く曲って「悲しい不幸な自分とどうリンクさせるか」って悲劇的なところを求めていたのですが、ある程度年をとってそういうことに繊細さがなくなり図太くなっていく中、改めて聞き返すと言葉の深さを痛感します。

大貫さんの澄んだ声と浄化された言葉はあの頃と変わらず「何か」を伝えてくれるような気がします。

明るい感じの曲ではありませんがしとしと降る雨を眺めながら「しっぽり」聞く感じもよいのでは。

                (熊本市・し~たろさん)
 
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【SINGING IN THE RAIN】JAMIE CULLUM

Twentysomething/Jamie Cullum

【COME RAIN OR COME SHINE】B.B.KING & ERIC CLAPTON

Riding with the King/B.B.King & Eric Clapton

【LAST REQUEST】PAOLO NUTINI

ジーズ・ストリーツ/パオロ・ヌティーニ

雨の日に聴きたい曲ですが、最初に思い浮かんだのは、JAMIE CULLUMの『SINGING IN THE RAIN』で、次に浮かんだ曲は、B.B.KING & ERIC CLAPTONの『COME RAIN OR COME SHINE』です。
あと、雨に関係のある曲ではないのですが、最近買ったCDでPAOLO NUTINIの「THESE STREETS」というアルバムの2曲目の『LAST REQUEST』という曲が雨の日に聴いていると、なんともせつなくていい感じです。

                (熊本市・utoさん)

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【雨を見たかい】クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル

ペンデュラム/クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル

 
【雨の御堂筋】欧陽菲菲

 
【レイニーブルー】徳永英明

BEAUTIFUL BALLADE~20th Anniversary Super Ballad Single Best~/徳永英明

 
【冷たい雨】松任谷由実
OLIVE
OLIVE/松任谷由実

【タイム・アフター・タイム】シンディ・ローパー

She's So Unusual/Cyndi Lauper

                (熊本市・こいちゃんさん)

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【ワン・ノート・サンバ】アントニオ・カルロス・ジョビン
Terra Brasilis
Terra Brasilis/ANTONIO CARLOS JOBIM

【希望の轍】サザンオールスターズ
稲村ジェーン
稲村ジェーン/サザンオールスターズ

雨の日に聞きたい曲、さすがに最近雨だらけですからね…。

今、帰って来て晩御飯食べながら思いつくのは…
ボッサの「ワンノートサンバ」とか。
あと曲名ではないけど、小野リサさんの歌声は軽やかなので、雨の日には特に心地良くて好きです(^◇^)

雨が続いて気分が重くなったら、サザンの「希望の轍」で自分にハッパかけるとか…(^◇^)

                (熊本市・yukiさん)

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【雨の日と月曜日は】ザ・カーペンターズ
カーペンターズ
カーペンターズ/ザ・カーペンターズ

やっぱカレンが歌う『Rainy Days And Mondays~雨の日と月曜日は』ですかね。ありきたりですが・・・。

                (モトカズさん)

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itochan@mail.magazine

Category: 03.メルマガ[伊藤通信] — itochan @ 17:10:02

こんにちは。いったいいつになったら梅雨入りなんだよお!とツッコミ入れたくなる晴天の熊本上通並木坂bar伊藤からお知らせです。

まったく。6月だというのに。早いところでは田植えの準備をはじめたというのに雨はまだ。ジメジメした熊本の梅雨のうっとうしさを思えば、これはこれで嬉しいようなツマラナイような・・・

それじゃあというワケで。照る照る坊主ならぬ雨乞いを願って、皆様から「雨の日に聴きたいオススメの歌」を募集いたします。

雨に濡れた1日。どんな歌を聴きたいと思われるのでしょうか?ぜひ、教えてください。お寄せいただいた歌はホームページ上にてご紹介いたします。

オススメの1曲をご紹介の上、このメールをそのまま返信してください。

さて。カラリと晴れた今日。そろそろ南国のお酒・泡盛もいいですね。キーンと冷やして。クイッと一杯。たまりませんね。

2007/06/05

しあわせって・・・

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 18:06:18

さよならと言えるだけでも、幸せ。

またねと言えたら、もっと幸せ。

久しぶりねと言えたら、

もっともっと幸せ。

 
 
 
 
ゼイタクすることだけが

幸せじゃない。

小さな幸せを大きく感じることが

本当の幸せかも。
 
 
 
 
 
本当の愛と愛は

ぶつからない。

愛と愛を足したら

大きな愛になるはず。

        (がばいばあちゃんの言葉より)

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 16:53:24

●YouTube動画を変更した。冨田ラボのコンサートにゲスト出演したハナレグミが歌う「眠りの森 feat.ハナレグミ」。思い出の歌。歌詞に出てくる♪等身大の無邪気さ♪というフレーズ。耳に、心に、焼き付いて離れない。

http://itochan.com/blogs/index.php?title=acsa_a_oa_e&more=1&c=1&tb=1&pb=1

まるで、一年前の僕の気持ちを歌にしたような。でも。けっこうあるんだよね、こういう話って。みんな似たような経験をしているはず。

彼女が、ここが好き!と言っていたのが「等身大の無邪気さ」だった。そんなふうに言いながらハナレグミの歌に合わせて口ずさんでいた彼女の横顔を思い出す。ドライブの帰り。クルマの中。運転は僕で、彼女は助手席。遠出で疲れた二人には、お似合いな歌だった。なぜなら。この歌が終わって5分もしないうちに彼女は隣で眠り込んでいた。

RCサクセションの「スローバラード」じゃないけれど。彼女の寝言、確かに僕は聞いた。肩にもたれかかった彼女の口元から、聞いた。幸せだった日々。遠い日の花火のよう。

雨の日を愉しむ

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 15:16:02

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/05]
【SAVE IT FOR A RAINY DAY~雨の日の恋】

written by STEPHEN BISHOP
produced & arranged by OSCAR CASTRO-NEVES
performed by STEPHEN BISHOP
from the album[SAUDADE] (2007年)

僕らの世代にとって。少しでも洋楽を聴いていた人なら間違いなく知っているだろうスティーヴン・ビショップ(愛称:ビッシュ)。ロマンティックで、ほのかに甘く美しいメロディと、そうした作品と響き合うナイーヴな美声で、当時の僕らは魅了された。

そんなビッシュだが、最近続いていたお手軽デモ集とかビッシュ自身のアコギをバックに往年のヒットをセルフ・リメイクといったものではない。ブラジルの名ギタリストOscar Castro-Nevesをプロデュース/アレンジに迎え、とろけるようなブラジリアン/ボッサ・ジャズフレーバーをプンプンさせた作品となっている。軽やかなリズムと、ガット・ギターやピアノの柔らかい音色に、暖かみのある歌声が実に良くマッチしている。

「On And On」「Never Letting Go」「Bish's Hideaway」「One More Night」「Separate Lives」といったお馴染みの6曲をボッサ調に衣替えし、ステージではお馴染みだったもののオフィシャルでは初となる「Under The Jamaican Moon」のセルフ・リメイクを追加。さらに近年のデモ集に収められていた曲の新録ブラジリアン・ヴァージョン、そして新曲2~3曲という構成になっている。

そのスウィートなボサ・アレンジとビッシュの美メロ、ソフトな歌声が相まって、まさに極上のメロウネス。同じブラジリアン・カラーでも、マイケル・フランクスやケニー・ランキンよりもホノボノ感が漂うのは、まさにビッシュならではだ。

全曲捨て曲なしの出来。とにかく聴いていてこれほど心地好いアルバムに出合ったのはひさしぶりだ。今年の梅雨は、これで大丈夫! じとじとジメジメの雨の日も楽しくなること請け合い。

さて。そんなFEEL SO GOODなアルバムから選んだ1曲はT⑤「SAVE IT FOR A RAINY DAY」。邦題は「雨の日の恋」。1976年に発表されたビッシュのデビュー・アルバム『CARELESS~ケアレス』に収録されていた名曲のセルフ・カヴァーである。

軽やかなブラジリアン・テイストにアレンジされていて、つい体も揺れてくるような心地好さ。エリック・クラプトンがアコースティック・ギターで参加し、流麗なソロをたっぷりと披露している。

その気になれば、雨の日だって、素敵な一日に出来る。薄暗い雨雲を憎らしげに見上げていても、何も変わらない。本を読んで過ごすのもいいけれど。いっそのこと明るい色の傘をさして散歩してみるのもいい。しっとりと艶やかに濡れた草花を眺めたりして、子供の頃にもどった気持ちで愉しんでみるのもいいかも知れない。

2007/06/04

あの日のことを

Category: 04.こんな僕でよかったら — itochan @ 20:13:15

あの時のことを
        (坂村真民)

 
 
あの時のことをお互い忘れまい

ふたりがかたく誓いあった時のことを

ふかく喜びあった時のことを

思いあがった時はいつも思い出そう

初めて父となり初めて母となったあの日の嬉し涙を

お互い古くなってゆく袋に

新しいものを入れなおそう

おのれを失った時はいつも語りあおう

慰めあい悲しみあい苦しみあい

二人で過ごしてきた数々の日のことを

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 19:50:15

●先週の中頃の話。僕の父親の友人でもあり、近所の菓子屋さんのご主人Sさんが常連さんに連れられてお見えになった。町でも老舗の菓子屋さんだ。

世代的にもずいぶんと先輩ということもあって、僕はお話をしたことはなかった。だが、お店に入られるやいなや、僕の顔を見て「おひさしぶりです」と。「エッ?」僕は当惑した。思い出せない。すると「○○堂です」と名乗られ、続けて「お父さんには昔からいろいろお世話になってました」と。

お名前は存じ上げていたが。話をしたことは一度もない。だが、その温和な語り口、スマートな態度・・・72歳だと言っておられたが、このスマートさは・・・途端に僕は打ち解けてお話をさせていただいた。

「お父さんに良く似てますねえ」

「よく言われます。昔は兄の方が似てると言われましたが、年をとってきたら僕の方が似てきたって言われます(笑)」

「いやいや。お父さんとはよく一緒にあちこち行きましたよ」

「そうですか。お世話になりました。今じゃ、あんなふうになっちゃいましたけどね」

「大変だねえ。聞いていますよ」

僕は実家近くの方々とはあまりお付き合いはしないたちである。田舎というものはそうした付き合いが、商売上ではアダになったりすることが少なくないのである。小さい町のウワサ話。触らぬ神に祟りなし、なのである。

しかし、Sさんは違った。失礼な話だが、こんなにスマートな、それも70代の素敵な大人がいるんだとは思ってもみなかった。物腰の柔らかさ、柔和な話し方。年下の僕へのちゃんとした話し方。決して上からものを言うような威張った喋り方はされない。それどころか優しく目を細めながら「おやじさんにそっくりだねえ」と言いながら焼酎のお湯割りを飲まれていた。飲み方もきれいだ。

近々、時間があったらぜひお店に伺いたいと思う。ありがとうございました。Sさんのような素敵なオヤジになりたいと思った。

オトコってやつは・・・

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 19:31:03

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/04]
【TIME TO SAY I’M SORRY】
フールズ・パラダイス
written by RANDY GOODRUM
performed by RANDY GOODRUM
from the album[FOOL'S PARADISE] (1982年)

 
【タイム・トゥ・セイ・アイム・ソーリー】
        (作詞・作曲:ランディ・グッドラム)

そろそろ出て行くときがきたようだね
なぜって僕の心は信ずることをやめたから
僕らの愛にはもうこれ以上意味がないのさ

でも今は後悔するのはよそう
今はさよならを言わないでおこう
僕らの物語の最後の一章では
君を抱いていたいのさ

事のてん末がどうなったかなんてことは
君が去って行こうとする今はどうでもいいこと
真相は今僕のこの目から
涙とともに落ちてゆく

でも今は後悔するのはよそう
ワインの最後のひとすすりをムダにしたくはない
ねえこういうことにしようじゃないか
お互い違う時にパーティーから出ていったんだと

でも今は後悔するのはよそう
ワインの最後のひとすすりをムダにしたくはない
ねえこういうことにしようじゃないか
おたがい違う時にパーティーから出ていったんだと

        (対訳:武内邦愛)
 
 
 
オトコってやつは、最後まで意地っ張るもの。素直に。思いのうちを明かせばいいのに。なぜか強がってみたり、後で悔やんでみたりと。それにしても、こうしたロスト・ラヴ・ソングを聴いていると、アメリカも日本も、オトコなんて、そう大して変わりはしないんだと思う。「男」と書いて「女々しい」と読む。(笑)

AORのカテゴリの中でトップクラスで好きなランディ・グッドラム。そのディテールに富んだ歌詞への評価が高く、幅広く活躍する名シソングライターである。

楽曲の良さは言うまでもない。バックのジェフ・ポーカロ(dr)をはじめとした凄腕ミュージシャンたちによるクールでタイトな演奏も見事。そこに絶妙な小粋さを兼ね備えたランディ・グッドラムのソフトな歌声が乗ると・・・もう、たまらなくアーヴァイン。

さて。今日の1曲だが。アーバン&メロウな名曲T⑨『TIME TO SAY I’M SORRY』。歌詞はというと、どうも思い切りの悪い、情けない男の言い訳である。どこか数ヶ月前の誰かのようだ・・・僕か?!(苦笑)

しかし、ランディ・グッドラムの描く状況描写は見事としか言いようがない。同じようなミュージシャンにジミー・ウェッブがいる。彼も同様に、イヤもっと細かく心の揺らぎを、情景や状況をうまく使って見事に描き出すシンガー=ソングライターである。

今日か!明日か?と苛立ちさえ感じさせる梅雨入り。今日時点ではまだらしい。見上げれば青い空に白い雲がポッカリと浮かんでいる。降り注ぐ陽射しは夏のもの。まるで梅雨明けのようだ。

一週間のはじまり月曜日。僕は、張り切ってとは言えない、どちらかと言えば少しばかりの憂鬱さを抱えながら出勤して来た。ただ単に昨日、お昼からのイベント(特別営業)をやったことと、その後遊び過ぎが原因。疲れがとれていないのだ。誰のせいでもなく、自己責任である。

そんな気分でいい仕事は出来ないとAORで気合いを入れようとこのアルバムを聴いたのだ。確かに前半は心地好いリズムに乗って足取りも軽く・・・という感じだった。しかし、最後の最後になって。この曲に捕まってしまった次第。

でも。言い訳ではないが。もっと泣き泣きの音楽を聴かなくて良かったと。サラリとしていて、性懲りもなく思い出のカサブタを取るまでには至らなかった。それより、ずっと昔。自由が丘にあったカフェで友人とこのアルバムについて語り合った日々を思い出した。そうそう。これを聴きながら湘南までドライブも行ったなあ。・・・悲しいかな、男二人だった。

2007/06/02

季節の色とカタチ

Category: 01.ニュース — itochan @ 19:21:32

若い芽を見ていたら自分に思えた

通勤路にある交差点。R3を横切る、この交差点で信号待ちをしていた時に見つけたイチョウの若い芽。色といい、カタチといい、まるで造り物のようだ。こういうのを季節の色というのだろう。

これから夏に向かってぐんぐんと伸び、大きくなっていく若芽。それこそ数ヶ月前までは何もなかった、枝が折れた跡から生えていた。

生き生きとした色やカタチに、その生命力の強さを感じる。

新しい明日に向かって。僕も生き生きと生きなくちゃな。

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 15:30:26

●昨日アップした映画「イル・ポスティーノ」のについてのコメントが書き込まれていた。関東に住む知人・これ吉さんだった。

彼女も同じ頃にこの映画を観ていたそうだ。地味だったが、本当にいい映画だった。あまり映画を観ない僕だけど。こうして共通する話題を通じて、あの頃のことや、流行っていた音楽などを思い出すのも、いいなあ。

あの日眺めた夜景

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 00:00:00

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/02]
【BURCHFIELDS NINES】
Burchfield Nines
written by MICHAEL FRANKS
performed by MICHAEL FRANKS
from the album[BURCHFIELD NINES~シティ・エレガンス] (1978年)

数あるマイケル・フランクスの作品の中でも。いちばん好きなアルバムかも知れない。どのアルバムも十分に及第点なのだが。やはり、これほど都会の夜を思わせてくれるアルバムもない。それにバックのニューヨーク系のミュージシャンたちの出す洗練されたサウンド。オン・タイムで聴いてきたせいもあって、こうしたJAZZYな音が出てくると、無条件に聴き入ってしまう。

前作・前々作と比べて印象に残る曲が少ないのが残念だが、音の数を最少に止めつつ、デリケートな息遣いが伝わってくるスロー・ナンバーが、淡く静かに・・・都会の夜に沁み込んでいくようで。それにしてもマイケル・フランクスのささやくような歌声・・・まさにアルバム・タイトル通りにエレガントだ。

僕の東京時代最後の棲み家は世田谷区上野毛だった。古ぼけたビルの5階。最上階である。その部屋の窓からの眺めは素晴らしかった。昼間もいいが、やはり夜景。眼下に高級住宅街と多摩川。遠くには新宿高層ビル群や東京タワーが、小さいけれどもしっかりと見えた。夏には横浜・山下公園の花火大会の光さえも見える時があった。

夏の夜。窓を全開にして音楽を聴きながら夜景を楽しんだものだ。もっと良く見たい時には屋上へ上がり、デッキチェアに座ってビール片手に眺めていた。そんな時間がこよなく好きで。たまに調子に乗ったりした時はスピーカーまで運んで来て屋外リスニングを愉しんだ。今思えば、よく近隣からクレームが来なかったものだと思う。

「あの頃は良かった」なんて言いたい訳じゃない。確かにあの頃は若かった。バブルな時代でお金にはそれほど不自由していなかったし。時間もあった。恋人もいた。89年から94年まで。

選んだ1曲は、アルバム・タイトルになっているT④『BURCHFIELD NINES』。レオン・ペンダーヴィスの静かで涼やかなキーボード。ひんやりとした夏の夜風を思わせる。ジョン・トロペイのジャジーなギターは街灯のきらめき。まるで都会の夜の鼓動のようなスティーヴ・ガッドの渋めのドラム。

それらをバックに、ささやくような歌声でアンニュイなメロディを綴っていくマイケル・フランクス。そしてエンディングに向けてトランペットのエレガントなソロが・・・もう言うことなし。あの頃、上野毛のマンションの屋上から眺めた東京の夜景を音にしたら、きっとこんな感じになるだろう。

今こうして熊本の場末でBARをやっている。あの頃の心地好さと静けさが似合う、そんなお店にしたいと思っている。

2007/06/01

itochan@mail.magazine

Category: 03.メルマガ[伊藤通信] — itochan @ 15:10:02

こんにちは。梅雨入り前の気持ちいい風が吹き抜ける熊本上通並木坂bar伊藤からイベントのお知らせです。

今日は午前中からお店に出て来て、店内設備の不調修理の立会い。いやはや睡眠3時間は老体にはこたえます。

さて。月例イベント「サンデーアフタヌーン・ミュージックシャワー」。今月は急遽ですが明後日の3日に行います。「梅雨が来る前にサンサン音楽シャワー」と題しての快適音楽三昧。ただ、天気予報では「曇り時々雨」だとか(+_+;)。ええ~い、そんなこと気にせず、やっちゃいます。

日曜の午後2時から5時までの音楽BAR。キーンと冷えたビール片手に、どうですか? ぜひ、お立ち寄りください。
http://itochan.com/blogs/

入梅前にミュージック・シャワー

Category: 営業案内 — itochan @ 14:42:02

【サンデーアフタヌーン・ミュージックシャワー】

6月の「SAミュージックシャワー」。回を重ねて11回目となりました。

今回は、「梅雨入り前に、サンサン音のシャワーを!」と題して。熊本特有のジメジメした梅雨が来る前に、スカッっと爽快な音楽で楽しみましょう。いつもながらのポップス/AORやフュージョン、ブラジル音楽などなど。キーンと冷えたビール片手に、軽やかに飲りましょう!

日時は、6月3日(日)14時~17時(予定・延長あり)

bar伊藤で音楽のシャワーを思う存分浴びてください。

ぜひ、街にお出かけの折、お時間がございましたらお立ち寄りください。大々的には宣伝いたしません。こっそりやってます。昼間の伊藤はちょっと違う!

Passaggio Per Il Paradiso ビロンギング

バンドネオンと碧い海

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 14:37:33

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/01]
【THEME FROM IL POSTINO】
The Postman (Il Postino): Music From The Miramax Motion Picture Soundtrack (1994 Film)
from the album[IL POSTINO~Music From The Miramax Motion Picture Soundtrack] (1995年)

あの空の色。あの海の色。今も脳裏に焼き付いていて離れない。イヤ、それにもまして。あのメロディがあってこそ、そう感じるのだろう。

映画『イル・ポスティーノ』。イタリアの小島を舞台にした1995年公開のヒューマン映画。1950年代のイタリアを舞台に、ひとりの素朴な青年(郵便配達員)の成長をあたたかい眼差しで描き出した名作。僕も映画館で観たのだから、たぶん1年後ほどだろうか。

当時、ある女性と一緒に観に行ったのだが、彼女には、さして盛り上がりもなく淡々と進んでいく内容がつまらなかったのか、観終えて二人で話していた時の彼女の感想は「映像がキレイでしたね」というだけだった。

だからといって彼女を責める気はない。若いフツーの女性がこうした地味な映画を観て「すごく感動しました!」なんて言ったら、逆に怖い。刺激的な映像があるわけでもなく。大きな盛り上がりがあるわけでもないのだから。

しかし、僕は感動してしまい、映画館の暗闇から出れなくなるほどだった。ややもすると涙を落としかねなかったのだ。

そんな彼女も数年前に結婚をし、子供も生まれ、立派な母であり、妻となっているだろう。今もし逢うことがあったら、この映画のことを再び聞いてみたいと思う。厭味ではなく。きっと素敵な大人の女性として答えてくれるのではないだろうか。

嫌なこと続きのこの数日だったせいか、なんかパアーっと気分を晴らしたかった。それにしてはこの映画は地味。そう。内容ではなく、映画に映し出される真っ青な空と海を思い出したのだ。とにかく美しい。ちなみに撮影場所はイタリアではなく、南米のチリだった気がする。

さて。今日の1曲はT①『THEME FROM IL POSTINO 』。これは映画のオリジナル・サウンドトラックである。哀愁漂う美しい音楽を書いたのはイタリア映画音楽界の重鎮ルイス・バカロフ。素朴で温かく,どこか哀しいメロディだけでも十分に泣かせられるのに、これがギターをバックにバンドネオンで演奏されるのだから、もうたまらない。

決してドラマティックな旋律があるわけではない。むしろ、単調とさえ思えるくらい似かよった旋律が、静かに奏でられる。しかし、それゆえに心に素直に響く。映画を観た人は、あの心に沁みる情景を思い描くに違いない。

今日から六月。時間がとれたら、海へ行きたいなあ。もちろん一人だろう。でも梅雨の季節だしなあ・・・トホホ。

Category: 05.明日晴れるかな — itochan @ 11:42:02

●六月である。水無月ともいう。しかし、水無月六月は梅雨の月だというのに、なぜ? 語源由来辞典で調べてみた。

《水無月は、水の無い月と書くが、水が無いわけではない。水無月の「無」は、神無月の「な」と同じく「の」にあたる連帯助詞の「な」、で「水のつきという意味である。陰暦六月は田に水を引く月であることから、水無月と言われるようななった。
旧暦の六月は梅雨が明けた時期になるため、新暦に当てはめて解釈するのは間違いで、水無月は「水の無い月」とするものもある。・・・》だと。

なんだか面倒臭いなあ。いずれにせよ。こうした月に別名をつけて愉しむ、そのしなやかな感性こそが日本人らしさ。失いたくないものである。

●今日は早出だった。午前8時起床、お店到着9時45分。10時に施工業者さんと待ち合わせ。店内設備のことで近隣の方にご迷惑をおかけした。そのお侘びと改善修理のためである。アタマの痛い話だ。

近隣の方がとてもいい方で、私たちの認識不足による誤解から生じた不手際だということを理解してくださった。その場で工事。約1.5時間で工事終了。これでひと安心。ああ~、やっと心配のタネがひとつ、消えた。だが、次がまだある。

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