今日の僕には何よりもの
■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲
[2010/06/30]
【AQUARIANA】

written by SIVUCA
performed by SIVUCA
from the album[ENFIM SOLO] (1997年)
ピークなんだろか? どうにもこうにも心身ともにダウナーだ。自分では意識していないのだが、これが世間でいうところの“ストレス”というものなのだろうか。
だが、「病は気から」というように、なるべくそういうふうには意識したくない。今の僕なら、確実に負けてしまいそうだから。
梅雨空みたいな、どんよりとした気分。何をしても。何を食べても。誰と会っても晴れない。そんな低調な時に・・・大好きな音楽でどうにか立ち直りたいと。
だが、いったい何を聴けばいいのだろう。歌モノはイカン。重苦しく入り込んでしまいそうだから。かと言って刺激的なモノでも疲れるだけ。では、何を。。。
何気なく。そんな気分で音盤棚をつらつらと眺めてみた。アレも違う。コレも違う。ああ~どれもこれも今ひとつだなあ。何かなかったっけ。
いっそのことと目を瞑って当てずっぽうで1枚を選んだ。意外だった。
右手がつかんでいたのはシヴーカ(SIVUCA)。久しぶりというには、購入当時からほとんど聴いていなかったアルバムだ。
僕はシヴーカのことをまったく知らない。ブラジが誇る世界的サンフォーナ(アコーディオン)奏者であること以外は。
このアルバムは1997年にリリースされたシヴーカの名作。しかもタイトルからわかるようにアコーディオンのソロ。
シヴーカは1930年、ブラジル北東部のパライーバ州生まれ。子供の頃から音楽に親しみ、10代前半にはアコーディオンを習得。早くも地元のクラブでお金をもらいながら演奏したという。
15歳の頃にはサンパウロに移り住み、早くもプロのミュージシャンとしてのキャリアをスタート。その後、ブラジル音楽の親善ツアーのメンバーに選ばれ、ヨーロッパを歴訪。その時に外国生活が肌に合ったのか63年までパリに住み、さらにニューヨークに移住。ここでシヴーカの外国での本格的な活動のスタート。
ハリー・ベラフォンテやミリアム・マケーバ、さらにはオスカー・ブラウン・Jr.のグループのレギュラー・メンバーに選ばれ、世界ツアーに参加。
70年代もアメリカで活躍。のちにブラジルに活動の拠点を戻した。80年代以降はあまり精力的な活動はしていなかったらしい。そして2006年12月14日没。
本作は95年から2年間に渡り録音したソロ演奏集(一部、ギター参加)である。曲目もこれまで何度も録音・演奏してきたものばかりで、まさにキャリアの集大成的な内容である。
さて。選んだ1曲なのだが。ファンからお叱りを受けそうだが、あえて。シヴーカ自身のピアノによる演奏曲T⑫【アクァリアーナ(Aquariana)】。彼の作品である。
美しいピアノ・ソロ。とにかくロマンティック。老境に達した鬼才が放つ枯淡の世界。だが決してサビついてなどいない。、むしろ爽やかで、かつ深い味わい。そして何よりも、今日の僕には、ゆったりと、リラックスできる音楽だ。

















