失恋したわけでもないのに
■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲
[2010/07/03]
【HERE’S THAT RAINY DAY】

written by JOHNNY BURKE / JAMMY VAN HEUSEN
performed by TILL BRONNER
from the album[LOVE] (1998年)
雨が嫌いなわけじゃない。ただ、こうも朝から降り続くと、どうしても憂鬱な気分がアタマをもたげて来る。
しっぽりと濡れた石畳の舗道も。艶やかに映える木々の葉も。どれだけ僕の気分を慰めようとしても、やっぱり無理みたい。
いつものように音楽に癒しを求めようと。選んできたアルバム。間違いなかった。それどころか・・・
物憂げな、雨に濡れた土曜日。降り止まない雨にティル・ブレナーのトランペットとヴォーカルが溶け込んで行く。
チェット・ベイカーだとセンチ過ぎるけど、ティル・ブレナーはどこまでもクール。ゆっくりとした時の流れ。もう営業開始1時間も経つというのに客人は誰も現れない。
こんな気持ちよく過ごせているんだから・・・うれしいような、ちょっぴりせつない気分。
選んだ1曲は、雨の日にちなんだT⑧【HERE’S THAT RAINY DAY】。
ティル・ブレナーのフリューゲルホーンは詩情にあふれていて雨に似合う。決して巧い奏者ではないが、ここでの演奏は奇をてらうようなパッセージや音色を出しているわけではないが、逆にそれが楽曲のセンチメンタルさを生かしている。
この曲のアレンジも手がけているチャック・ローブのギターが、これまたジャジーにクールで言うことない。
僕はドロドロにブルージィなギターはあんまり好まない。“ほどほど”がいい。歌心のあるプレイは大好きだが、なんでも“過ぎる”ものはウザくて好まない。
ブログ仲間から「雨の日に聴きたい音楽」というお題をいただいたが、まさしくこのアルバムなんてうってつけだろう。
ところで「失恋した日には雨が降る」という都市伝説があるらしいが、この曲もスタンダードで、せつない歌詞がついている。対訳を紹介しておきたい。
多分、夢は全て叶えてしまうのでなく
少し残しておくべきなのかも知れない
不思議ね、こんな日に限って雨が降る
いつかは雨の降る日が来ると人は言う
そんな考え方、馬鹿げていると笑って
気にせずいたら、私の番になっていた
あの頃の想いはどこに行ったのだろう
永遠の愛を願いあの人と出会えたのに
いつしかその気持ちを忘れてるなんて
不思議ね、どんな素敵な恋も最後には
こんなふうに冷たい雨の一日に変わる
本当に不思議、今日に限って雨が降る


