■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲
[2010/07/26]
【DOCE PRESENCA】

written by IVAN LINS / VICTOR MARTINS
performed by IVAN LINS
from the album[A DOCE PRESENCE DE IVAN LINS] (1995年)
猛暑。妄暑。耗暑。口にもしたくないのに・・・文字にしたら、もっと苛立って来た。アホかいな(笑)
月曜日という日は、僕にとって一週間で唯一早起きする(出来る)曜日。前日が店休日ということもあって、十分過ぎるくらい睡眠をとっているし、仕事(お客様相手)のストレス・レスと手伝って。
窓の外ではリンゴ売りの声ではなくて、クマゼミの大合唱。気が狂わんばかりの大音量の大洪水。それでも午前中の空気が吸いたくて窓を開け放つ。一瞬、ひるむが、それでも我慢して。
そんな蝉時雨を浴びながら遅めの朝食を。野菜ジュースとトーストとお味噌汁。これだけ。エアコンなんて付けない。額からタラリと汗が。出勤前のシャワーを浴びる。これで少しはマシになる。
さて。今日の車内BGM選びだ。インストもので行こうか。それともスカーッとウエストコースト・ロックかなんかで決めるか?
で。ふいに「そうだ。アレでも」と引っ張り出したのがMPB。ブラジリアン・ポピュラー・ミュージックを代表するイヴァン・リンス。
「マジか?」自分にツッコミを入れた。
「ベタベタに甘すぎないか?」確かに・・・
「夜ならともかく昼間に聴けるか?」それもまた、しかり。
でも、たまには・・・一か八か、意外に合ったりして。。。これまでにもそういうことってあったじゃないか。自問自答の数分間。
結局。そのままバッグに仕舞い込んだ。
早目の出発だ。寄る所もそこそこある。銀行、お酒屋、病院、八百屋などなど。月曜日は買出しが山ほどある。あっちこっちへと立ち寄らなくてならない。だからこそBGMのチョイスは相当に運転中の精神状態に影響する。大丈夫かいな?
選んだ1枚は、長いこと聴いていなかったもの。イヴァン・リンスの星の数ほどあるアルバムの中でも人気の高いものだ。
イヴァン・リンスが40過ぎに発表したセルフ・カヴァー集。代表的な曲が新録で納められている。つまり、聴きやすいわけだ。知人に薦められて購入。
一言で、美しい楽曲が詰まったとても素敵な作品。でも、この猛暑に聴くのに耐えられるかだ。そう懐疑しつつも流してみたら・・・これがどうだ。独特の浮遊感漂う美しすぎるメロディに暑さも吹っ飛んでしまった。
選んだ1曲は、アルバム・タイトルにもなっているT①【DOCE PRESENCA】。
流麗なストリングスとリリカルな生ピアノが涼やかな風を運んで来そうな3分弱の美しい小品。
イヴァン・リンスの声と歌い方は非常にメランコリックである。だから、これを聴いて爽快というには少々無理があるだろうし、僕以外の人が聴いてFeel So Goodになれる保証はまったくない。
イヴァン・リンスの甘く耽美な世界。全曲すべてソフト&メローで官能的。けだるさと哀愁でとろけそうだ。でも、やはり夏の真昼間に聴くヤツなど僕ぐらいだろう。
でも、逆に大人なら。このアルバムを聴きながら地中海を思い浮かべる・・・なんてことが出来るのも大人ならではの至福の時間だと思うのだが。いかがかな。