男のロマンティシズム
■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲
[2007/06/12]
【EVERYTIME WE SAY GOODBYE】

written by COLE PORTER
performed by MARC JORDAN
from the album[MAKE BELIEVE BALLROOM] (2004年)
秋でもないのに。今日は妙にJAZZYな歌が欲しくなった。明日あたりから梅雨入りだという予報を横目で。僕は晴れ渡った六月の空を見上げながら、部屋で一人マーク・ジョーダンのアルバムを流していた。
こんなしっとりとしたJAZZYなヴォーカル・アルバムは夜にこそお似合いだと思わないでもない。でも、どうしようなく。どうしようもなく聴きたかった。昨夜の夢のせいかも知れない。呆れるくらいの天気の良さのせいかも知れない。誰も居ないわが家で一人。僕はゆるやかに流れる時間に合わせて身支度をしていた。
マーク・ジョーダン。70、80年代はそれこそAORの旗手みたいな扱いを受けていた。しかし90年代に入り、その名前も第一線から聞かなくなった頃、カナダでJAZZYなヴォーカリストとして地味に作品をつくり続けていた。本作は現在のところマーク・ジョーダンの最新作となる。
とにかく渋い。そのハスキーなヴォーカル。バックのミュージシャンもほとんど無名に近いが、出来はみごとだ。特に今回の内容では、Stephan Moccio、Dave Restivo、Steven MacKinnonという3人の素晴らしいピアノ・プレイが、マークのヴォーカルとそれぞれの楽曲の魅力を十二分に引き出している。
さて。今日の1曲。どの曲も捨て難いが、あえて選んだのはT⑦『EVERYTIME WE SAY GOODBYE』。マーク・ジョーダンのオリジナルではなく、コール・ポーターの作品のカヴァーだ。
ピアノのイントロではじまる美しく切ないナンバー。そこへ男の色気漂うハスキーなマーク・ジョーダンの渋いヴォーカルが入ってくる。柔らかなアコースティック・ベースの響き、クールな音色のギター、哀愁感あふれるアコーディオン、そしてブラシによるドラム・・・それらのJAZZYな演奏をバックにしっとりと歌い上げる。
胸の奥まで沁みてくる。とは言っても全体の印象に湿り気はない。歌詞はせつないが、センチメンタルというより、もっとロマンティックに聴こえてくる。きっとマーク・ジョーダンのクール&ドライなヴォーカルのせいだ。
【EVERYTIME WE SAY GOODBYE】(COLE PORTER)
We love each other so deeply
that I ask you this, sweetheart,
why should we quarrel ever,
why can't we be enough clever,
never to part.
Ev'ry time we say goodbye
I die a little,
ev'ry time we say goodbye
I wonder why a little,
why the gods above me
who must be in the know
think so little of me
they allow you to go.
When you're near
there's such an air
of spring about it,
I can hear a lark somewhere
begin to sing about it,
there's no love song finer,
but how strange the change
from major to minor...
ev'ry time we say goodbye.
Ev'ry time we say goodbye
I die a little,
ev'ry time we say goodbye
I wonder why a little,
why the gods above me
who must be in the know
think so little of me
they allow you to go.
When you're near
there's such an air
of spring about it,
I can hear a lark somewhere
begin to sing about it,
there's no love song finer,
but how strange the change
from major to minor...
ev'ry time we say goodbye.
Ev'ry single time
we say goodbye.
このアルバムの魅力は男にしかわからないだろう。女性に聴かせたとしても「渋くてステキね」ぐらいは言ってくれるだろうが、本当の良さを理解してくれるには程遠い。マーク・ジョーダンのハスキーなヴォーカルの魅力。それは男にしか理解できないだろう。
年齢とともに、さまざまな経験を経てきたからこその味わい。JAZZは女性にはわからないという話を耳にするが、それに近いものがある。なぜなら。男は永遠のロマンティストなのだから・・・
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