itochan room
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2007/06/09

梅雨の晴れ間にピッタリ

Category: 50男のモンドリズム — itochan @ 16:51:37

■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲

[2007/06/09]
【AND YOU NEVER KNEW~記憶のかなたに】

ハウディ・ムーン(2007/06/20発売予定)

written by VALERIE CARTER / ED BRANDON
performed by HOWDY MOON
from the album[HOWDY MOON] (1974年)

ひさしぶり。イヤ、このアルバムは本当に長い間CD棚に収まったままだった。約20年。まったく。引っ張り出してジャケットを眺めることさえなかった。当時の僕は、この3人組(女性1人男性2人)のハウディ・ムーンのサウンドに馴染めなかったのだ。

だからと言って難解な音楽をやっているわけではない。ルーツ色とポップ色を独自のコーラス・ワークとサウンドで繰り広げている。

CDに挟み込まれている長門芳郎氏のライナー・ノーツの冒頭にも、「まさか、あのハウディ・ムーンのアルバムがこうして、CDとして陽の目を見るなんて誰が予想しただろうか。今、解説原稿を書いているボクだって、実際に現物を手にするまでは信じ難いのだから。」と記しているほど。

アメリカでの発売当時、ほとんど注目されず、もちろん売れなかった。しかし、このアルバムの素晴らしさを正当に評価したのは日本の音楽ファンだけだった。とにかく、幻の名盤として、ほんのひと握りの音楽ファンの間で語り継がれて来た。“マイナーの極み”みたいなアルバム。つまり“通好みのアルバム”と言えるだろう。甘チャンな僕では歯が立たなかったというわけだ。

そんな僕が今日。勇気を出して聴いてみようと思った(笑)。別に大意はない。「今なら聴けるかな」そんな程度の理由。もし、ダメだったら。やはり聴けなかったら再び棚の奥に仕舞うだけのこと・・・ぐらいの気持ちで。

だが。驚いた。すごく気持ちよく聴けるのだ。馴染めないどころか、思い切り今の僕好みの内容に感じられたのだ。時の流れというものは恐ろしい。あれだけ何回もチャレンジしてもダメだったものが、今こうしてワクワクしながら聴いているのだから。

仕事柄。お客様によく「履歴じゃありませんが、酒の履歴。以前は飲めなかったお酒が今飲んでみるとけっこう美味しく感じられるのは・・・そうです。お客様の酒歴(しゅれき)がそうさせたんですよ」とお伝えしているが、まさに“音歴(おとれき)”のなせる技なのかも知れない。

女性の好みだって、変わる。若い、20代の頃はどうしても外見に惹かれてしまいがちだが、年齢を重ねてくると、プライオリティが変わってくる。外見より中身。最初のインパクトよりスルメ的味わい。後からじわりと味が出てくる。そんなふうに変わっていく。イヤ。それは僕だけかも知れないが・・・(笑)

閑話休題。
そんなワケでこのハウディ・ムーンを聴きながら出勤してきたわけだが。今日は相変わらず梅雨に入らないままに、晴れ。(早く梅雨入りして欲しいのだが)。でも、吹く風はサラリとして気持ちいい。そんな爽風に吹かれながら車を走らせていたら、このハウディ・ムーンの紅一点ヴァレリー・カーターの清々しい中にも野性さが光るヴォーカルがなんとも心地好く響いてきた。好きな女性ヴォーカリストの一人だ。

今日の1曲。そうだな。梅雨の晴れ間に聴きたい、そんな感じのT⑥『AND YOU NEVER KNEW~記憶のかなたに』を選んだ。ヴァレリー・カーターがメイン・ヴォーカルとっている。パーカッションが入り、軽やかに跳ねるリズムに乗ったメロディといい、エレキ・ピアノのフレーズといい、最高。ヒップで自由奔放な感性が光るコーラス・アレンジが絶妙。

いやあ~、なんでこんなに素敵な歌があるのに、当時の僕はわからなかったのだろう。まあ、20年かかったけれど、そういうものだ。とにかく気持ちいいナンバーぞろいのアルバムだ。ポップなT④「思い出のノーラ・リー」やヴァレリー・カーターが生まれて初めてつくった作品で、1973年にジュディ・コリンズによって歌われヒットした、愛らしさあふれたT⑧「クック・ウィズ・ハニー」。そしてプロディーサーでもあるローウェル・ジョージ(リトル・フィート)のスライド・ギターがうなりを上げるT②、スニーキー・ピートのペダル・スティール・ギターの見事な演奏が聴けるT⑨「今夜のために」などなど。

そうだ! そろそろ初夏向けbar伊藤オリジナルCDを作ろうと思っているが、今日選んだ1曲はぜひとも入れたいものだ。

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