空を突き抜けるブラス
■■A Day In The Life・・・
■■きょうの僕を幸せ気分にしてくれた1曲
[2007/04/26]
【イン・ザ・スペース~IN THE SPACE】

スペクトラム伝説/スペクトラム
words by 宮下康仁/music & arranged by スペクトラム
performed by スペクトラム
from the album[スペクトラム伝説~THE LEGEND OF SPECTRUM](1985年)
今日も不知火町へと酒肴買い付けに。天気がいいと最高に気持ちいいドライブになる。今日も快晴。思い切りぶっ飛ばして行った。
まるで初夏みたいに今日は暑い。やっぱ、元気よく! そんなワケでBGMもギンギンのブラス・ロックで決めてみた。
車の窓は全開。風が飛び込んで来て気持ちいい。木々の新芽の若々しい緑の匂いもする。春なんだなあと実感。ひとりで走るのもいいけれど、たまには誰かと二人で・・・な~んてボヤきながらCDを流す。お相撲さんが目くらましを食らうみたくバチッと、妄想も吹き飛んだ。
スペクトラム。思えている人も少なくないだろう。日本では稀有なブラス・ロック・バンドとして金字塔を打ち立てた伝説のバンドである。ともかくそのいでたちに開いた口が塞がらなかった。まるでバイキングのようなド派手なコスチュームを着込んで管楽器を自在に操って歌って踊るのだから。
スペクトラムとしてのデビューは1979年。元々は、あいざき進也のバックバンド「ロックンロール・サーカス」から、キャンディーズのバックバンド「MMP(ミュージック・メイツ・プレイヤーズ)」、「ホーン・スペクトラム」などを経て、1979年に結成。同年8月25日にデビュー、同時に14時間テレビに出演、視聴者に強烈な印象を残した。しかし、1981年9月22日の武道館ライブを最後に解散。活動期間はわずか2年ほどだが、その後の音楽業界、特にホーンセクションの編曲に大きな影響を与えたといわれた。
トランペット奏者の新田一郎が中心になって結成されたバンドで、全編にブラスの音が鳴り響く力強いサウンドや、新田のファルセットボーカル(アルバム『SPECTRUM FINAL』には「アグネス・チャンみたいな声」と書かれている)、西慎嗣のロック系ボーカル、渡辺直樹のAOR系ボーカルの3人のリードボーカルが大きな特徴となっていた。

派手なコスチュームや演奏しながら踊るパフォーマンスはインパクトが強く、それに惑わされて音楽性を正しく評価されなかった面もある。よく“EW&Fもどき”などという批判が起きたが、実際はシカゴやブレッカー・ブラザーズの影響の方が大きいように思う。
とにかく、若かった(大学生の頃)僕は初めて耳にした時、その演奏の凄さにぶっ飛んだ。そして大笑いした。やはり、あのコスチュームはいただけなかった。後年聞いたのだが、音楽の師匠である東京のN氏はそんな彼らを当時から正当に評価していたそうだ。サスガである。
余談だが。東京のN氏は腕のいいプロ・カメラマン。こともあろうにバンドのリーダーだった新田一郎氏の写真を撮るという仕事が舞い込んできたのだ。その頃新田氏は代官山プロダクションの社長だったらしい。そこでだ! なんとN氏は「新田さん、またスペクトラムをやってくださいよ。ファンなんです」と言ったらしい。戯け!というか、恐いもの知らずというべきか。新田氏は恐縮しながら「もう、昔の話はよしてください」なんて答えたそうだ。
さて。そんな思い切りアゲアゲなスペクトラムから1曲。やはり『イン・ザ・スペース』だろう。スペクトラムで最も有名な曲である。こうして海沿いの空いた道路をかっ飛ばしている僕をアゲアゲしてくれる曲といったら、これっきゃないぜ!
ブラスのアレンジの複雑さ、華麗さと言ったらない。パーカッションのコンガも効果的。(ちなみにパーカッション担当は“スペクター8号”今野拓郎。あのKUWATA BANDのリーダーであり、「いかすバンド天国」のプロデューサー・審査員としても知られる現・今野多久郎であった)。聴きようでは気持ち悪いとも言われる新田一郎のファルセットも全開の名曲中の名曲。
いつものことだが、やはり僕はアクセルをベタ踏みしてしまいそうだった(笑)
さっ、“本日の裏もう1曲”である。あえてエネルギッシュな曲は避けた。メロウな、これまた名曲である『パッシング・ドリーム』。メイン・ヴォーカルは新田一郎ではないが、実のところスペクトラムの中で一番好きだ。失恋を歌った悲しい歌だが、アレンジが最高で何回聴いても涙。
はじまりのコーラス・ワークがなんともいい。それにブラスといい、新田氏のファルセットといい名曲。メイン・ヴォーカルは新田氏ではない。バッキングのブラスもカッコいい。最後部で倍テンポになって終わるところでとどめをさされる。ナビ・シートに誰もいないほうが似合うな。
春だというのに、ひとり遊びにふけっている。まあ、仕方ない。今は心の休息中だもんね(笑)
■動画のオマケ
スペクトラムの衝撃的?な映像を発見。古いので多少見づらさ聴きづらさはありますが、ド派手なコスチュームと抜群の演奏、そして勘違いなパフォーマスをじっくりとご覧あれ。
http://www.youtube.com/watch?v=LaSomj050go
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