itochan room
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2005/07/25

体感温度を3℃さげてくれる涼盤

Category: 07.MUSIQUARIUM — itochan @ 20:30:30

Garfunkel: Best Of
Art Garfunkel
B0000026QS

アート・ガーファンクルの声質もあるが、よく耳を澄ますとそのヴォーカルがいっそう優しく染みわたるように上品なエコーがかかっている。それが、とにかく僕にはクールに感じてしまう。このブログのタイトルではないが、まさに体感温度をグッと下げてくれる。とはいえ、決して冷たい響きではない。むしろ柔らかく包み込んでくれる。

また選曲もいい。彼自身はソングライターではないから、その分自分の声質をより生かしてくれる佳曲を選んでいる。彼の作品はどれもオススメだが、個人的には『ウォーターマーク』というアルバムが好きだ。しかし、ここではあえてベスト盤をご紹介。聴く者を幸せにするアートの“天使の歌声”が堪能出来る。

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あなたを思うと
大貫妙子&山弦
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JOY RIDE
山弦
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大貫妙子の透明感に満ちた歌声は、夏の暑さを忘れさせてくれる。そんな声で「あなたを思うと/いつも嬉しい心が見える/運命に感謝しよう/出会ったことに 今・・・」なんて歌われてしまったら。もう、降参です。

このマキシ・シングルは大貫妙子と、スーパー・ギター・デュオ山弦とのコラボレーションで生まれた素敵な一枚。『あたたを思うと』は、その山弦による名曲『祇園の恋』に彼女が歌詞をつけたもの。どこか日本情緒的なメロディに、彼女の思いが言葉となって重なると、こんなにまでも美しい歌になってしまう。しかも、しっかりと“大貫妙子のもの”にしてしまっている。

この盤は、すでに製造中止になってしまったようだが、もしかしたらamazonにはデッド・ストックがまだあるかも?

最後に、胸キュンの歌詞を---

  あなたに触れると
  暑い夏の匂いがした
  風が吹く丘の上で
  夢を語った日を

  なくした時に もう 帰れない
  たくさんの 大切な思い出があっても・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2000年、夏。僕はあの夏の匂いを忘れない。

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死刑台のエレベーター[完全版]
マイルス・デイヴィス
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兎にも角にも、このクールさ。たまらない。映画のサントラという範疇には収めたくないほどの出来映え。映像を見ながら一発で録音をしたという逸話さえ、この音を聴けば納得したくもなる。また、映画もいい。ぜひ、また観たい。

僕はマイルスを聴くとどうしても新宿のジャズ喫茶(もしかしたらバーかも知れない)を思い出す。今日みたいにむし暑い日だった。どこかで涼もうと飛び込んだその店は薄暗く、エアコンがギンギンに効いていて汗でびっしょりだったシャツも下着も数分で乾いてしまった。おかげで逆に夏風邪ひきそうなほどだった。その時に流れていたのがマイルスの『BLUE MOODS』というアルバムだった。

初めて聴いたアルバムだった。店内の薄暗さと相まってそのマイルスのトランペットの音がなんとも暗かった。ともかく陰鬱な音色にしか聴こえなかった。それは都会の夏の照り返しのせいかも知れない。否、今聴けばクールと感じるかも知れない。

そう。あの日僕は、陽も沈み、街に夜の帳が降りるまでその店に居た。そして、帰り道。レコードショップに立ち寄った僕は、わき目もふらずそのアルバムを買って帰った。今も、夏になると無性に聴きたくなる一枚だ。

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DUO
GONTITI
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たしか地球快適音楽”とかいうのがゴンチチのキャッチフレーズだったと思う。このアルバムを買った当時(1997年頃)僕は来る日も来る日も飽きることなく聴いていた。無駄な言葉(歌詞)もないアコースティック・ギター2本によるインスト・アルバム。

ある詩人の作品集のタイトルではないが、“時に言葉は不自由だ”である。

彼らほど日本情緒を音にできるミュージシャンもいない。僕は、そこにロマンチシズムと同時に、ほろ苦く、甘くせつない昔日の情景を想像してしまう。大好きな二人組。電気楽器を使った曲も多くあるが、やはり彼らの真骨頂はアコースティックな音にあると思う。

時に忘れかけた木々の緑を、時に還り来ぬセピア色の日々を・・・夏は思い出の季節。

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Drag
k.d. lang
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彼女の低めのアルト・ヴォイスにはひんやりとした感触がある。このアルバムのタイトル『ドラッグ』とはタバコのこと。アルバム全体をタバコにまつわるスタンダード・ナンバーを中心に取り上げて歌っている。ジャケットはダサいが、中身は極上。

山下達郎も、歌のウマさからファンだと言っていた。中年男にしかわからない、お色気とは別の官能に満ちている。

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SUMMER SIDE OF
ショーロ・クラブ
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ショーロとはブラジルの音楽のひとつ。哀愁とか郷愁と訳されている“サウダージ”感に満ちた音楽。このアルバムはタイトル通り、夏をテーマに選んだスタンダード・ナンバーのカバー集である。

彼らは日本人である。しかし、その解釈は、海を越え、遠く地球の裏側のブラジル人の感性と日本人の持つ感性の共通点をうまく融合させていて、“初めて聴くのに、どこか懐かしい”と感じさせる響きがある。

木陰のカフェテラスあたりで、涼やかにアイスコーヒーでも飲みながら聴きたいものだ。

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THE FOREST
林知行&フォレストⅢ
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たぶん、ほとんどの方が林知行という人物を知らないだろう。かつて喜多郎のサウンド・プロデューサーも務めたことのある影の実力者である。随分昔、このアルバムを制作したディレクターと一緒に仕事をしたことがあり、林氏とお会いした。その時にいただいた一枚だ。

当時風に言うなら“NEW AGE MUSIC”とでも表現できようか・・・とにかく気持ちの良いアルバムである。歌もなく、楽器の響きを大切にしながら美しく印象的なメロディを奏でている。それはまるで夏の昼下がりの一瞬の涼風のよう。

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Watercolors
Pat Metheny
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タイトルは『水彩画』とでも訳するのだろうか。最近のパットはあまりにも大きくなりすぎてしまって・・・このあたりの等身大的なパットが好きだ。ひんやりとしたギターの音色、まるで心象風景のような楽曲が並ぶ。

心地好いと言うよりも、非常に研ぎ澄まされた世界とでも言える、ある種の緊張感。誰もいない場所で一人で聴きたい一枚。

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おもいでの夏
アート・ファーマー
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リリカルなフリューゲル・ホーンで人気のあるアート・ファーマー。あの有名な「おもいでの夏」では一度聴いたら忘れられない、詩情にあふれたプレイが聴ける。

彼の他作品も日本人にはウケがいい。ジャズの王道を行く作品しかり、フュージョン・タッチもしかり。このアルバムでは、腕利きのジャズ・ミュージシャンを起用し、リラックスした中で「黒いオルフェ」や「アルフィー」といったスタンダード・ナンバーを快演している。

続・花の名前を教えてください

Category: 05.こんな僕でよかったら — itochan @ 17:13:40

不知火の名所「蕉夢庵跡」周辺に咲いていた花

bar伊藤で使っている粉引の器類を作っていただいている園田君(不知火「蕉郎窯」)のところへ遊びに行った時に見つけた花。

なんともキレイなピンクにひと目ぼれ。というか、たぶんオフクロが喜ぶだろうと彼に許しを得て貰って来て鉢植えにしていた。彼もテレビかなにかで名前を聞いたけど忘れてしまったということで。だれかご存知の方おられましたら教えてください。

ちなみに「蕉夢庵」とは宇土細川藩第六代・細川興文(隠居し月翁と号した)ゆかりの場所。ここで庵を営みながら詩文、書画、和歌等の創作に没頭し、芸術における並はずれた才能をいかんなく発揮して数々の秀作を残した。現在はその面影は石垣などに垣間見るほどしか残っていない。園田君の仕事場はその蕉夢庵跡の隣りにある。

itochan@mail.magazine

Category: 04.メルマガ[伊藤通信] — itochan @ 17:10:01

こんにちは。溶けてしまいそうな灼熱の熊本上通並木坂から季節のお便りです。

暑い!と口にすると「罰金です」とカフェ・タイムレスのサト君に言われ、なるべく口にしまいと心がけていましたが、やはり「暑いものは、暑い!」です。

出勤前に我が家でお風呂に水を張って行水を楽しみました。窓からは狂おしいばかりの蝉時雨。夏のBGMの中でとっぷり行水。一気に小学生の頃の夏に戻ってしまいました。鈴虫に胡瓜をあげていたオフクロは、僕が出てくると西瓜を切ってくれた。

伊藤家の夏のひとコマでした。

Category: 06.今日のコネタ — itochan @ 17:02:58

●ここ3日ほどブログを書く気になれなかった。大した意味があるわけではないのだが、営業後に書こうと思っていたが、くたびれ過ぎて断念していた。

今日からはせっせと真面目に書き込んでいこう。

●夏になると元気のいい音楽を聴きたくなる反面、懐かしいフォークソングが聴きたくなる。今日、家を出る前に棚からヒトツカミ。

中川イサト『お茶の時間』と『黄昏気分』そして彼のベスト盤『FOOT PRINTS』。『お茶の時間』の中に収録されている「その気になれば」という歌が好きだ。

♪その気になりさえすれば/夏の終わりの海が見られるのに/その気になったら夏の終わりの海にいられるのに・・・ジットリと汗ばんできたら/よしずばりの中でミゾレを食べて/夕日の頃には空の色をかしかめながら・・・」

夏が始まったばかりなのに、もう夏の終わりを思っている。馬鹿バイ。

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